「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」 “十字架のような姿勢”とビデオ通話証言が法廷で明らかに
北海道旭川市で女子高校生が橋から転落死した事件の裁判員裁判で、内田梨瑚被告(23)の主張と、共犯の女や当時16歳の少年の証言が大きく食い違っている。
内田被告は法廷で、殺意と実行行為を否認している。
「私には殺意はありませんでした」
「橋から落下させてもいません」
一方で、法廷に立った共犯の女は、事件直前の橋の上で何が起きていたのかを、極めて具体的に証言した。
「死ねるもんなら死んでみろ」 100回以上怒鳴りつけたと証言
共犯の女は、事件直前、女子高校生に対して激しい言葉を何度も浴びせていたと説明した。
「死ねるもんなら死んでみろ」
「早く落ちろ」
「自分で死ねや」
こうした言葉を、100回以上怒鳴りつけていたという。
さらに、女子高校生は全裸の状態で橋の欄干に座らされ、両手を左右に広げた姿勢だったと証言した。
共犯の女は、その姿を「十字架のような姿勢」と表現した。
この証言が重いのは、単に現場の様子を語っただけではない点だ。
女子高校生がどのような状態で追い詰められていたのか。橋の上でどのような言葉を浴びせられていたのか。法廷で、その場面が具体的に示された。
「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」
共犯の女は、女子高校生が一度だけ大きく深呼吸し、前に体を傾けた瞬間について、こう証言した。
「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」
その直後についても、こう述べた。
「私の前から一瞬で消えた」
さらに、女子高校生が落下した直後、高い悲鳴と大きな衝突音を聞いたとも証言した。
内田被告側は、これに対して「叫び声や音は背後から聞こえた」と主張している。
つまり、共犯の女は「押した」と証言し、被告側は「落下させていない」と主張している。
法廷では、事件の核心部分をめぐって、証言と被告側の主張が正面から食い違っている。
「梨瑚さんの調書は最初から最後まで全部嘘です」
共犯の女は、内田被告の供述についても強い言葉で否定した。
「被害者のことを話せるのは私と梨瑚さんしかいません」
「梨瑚さんの調書は最初から最後まで全部嘘です」
そのうえで、法廷では次の言葉も口にした。
「一番の償いは私たちの死のみだと思います」
共犯者自身が、被害者への償いについてこのように語ったことは、法廷内でも重く受け止められる証言となった。
内田被告が「殺意はない」「橋から落下させていない」と主張する一方で、共犯の女は、橋の上での暴言、被害者の姿勢、押した瞬間、落下直後の悲鳴と音までを具体的に語った。
当時16歳の少年もビデオ通話での様子を証言
裁判では、監禁に関与した当時16歳の少年も証言した。
少年は、内田被告らとビデオ通話していた際、橋の上で共犯の女が女子高校生に暴行している場面が映っていたと説明した。
女子高校生は泣きながら謝っていたという。
少年が理由を尋ねると、内田被告は「コンビニで暴れたから」と話したとされる。
少年は、画面越しに見ていられなくなり、目をそらしたと証言した。
それでも通話を切れなかった理由については、通話を切れば暴行がさらにエスカレートすると思ったからだと説明している。
「落ちろ」「死ねや」 画面が暗くなった後に聞こえた声
少年はその後、ビデオ通話越しに「落ちろ」「死ねや」という声が聞こえたと証言した。
そして、画面が暗くなった直後、内田被告の声が聞こえたという。
「早く行こう」
さらに足音も聞こえたと証言している。
この証言は、橋の上で何が起きていたのかを示す重要な証言の一つになる。
共犯の女は「押した」と証言した。
少年は、ビデオ通話を通じて罵声、暴行、画面が暗くなった後の声と足音を聞いたと証言した。
内田被告側の否認と、法廷で示された証言の食い違いが、裁判の大きな焦点となっている。
事件の概要
事件は2024年4月に発生した。
留萌市に住んでいた当時17歳の女子高校生が、内田被告らに車で連れ出され、旭川市の神居大橋周辺で監禁や暴行を受けた末、橋から石狩川へ転落して死亡したとされる。
起訴内容では、女子高校生を全裸の状態にし、橋の欄干付近に座らせ、「落ちろ」「死ねや」などと追い詰めたうえで転落させたとされている。
内田被告は、殺意と落下させた行為を否認している。
一方で、共犯の女と少年の証言は、橋の上で女子高校生がどのように追い詰められていたのかを具体的に示している。
週刊TAKAPIの視点
この裁判で最も重いのは、被告の否認に対し、法廷で出ている証言が非常に具体的である点だ。
「死ねるもんなら死んでみろ」
「早く落ちろ」
「自分で死ねや」
100回以上の罵声。
全裸で欄干に座らされ、両手を左右に広げた“十字架のような姿勢”。
一度だけ大きく深呼吸し、前に体を傾けた瞬間。
「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」
「私の前から一瞬で消えた」
そして、ビデオ通話で聞こえた「落ちろ」「死ねや」という声と、画面が暗くなった後の「早く行こう」という声。
これらの証言は、単なる印象論ではない。法廷で語られた具体的な場面であり、裁判員が事実認定を行ううえで重要な材料になる。
内田被告は否認している。
だからこそ、裁判では、共犯の女の証言、少年の証言、音声や映像、現場状況、供述の整合性が厳しく見られることになる。
編集部まとめ
旭川女子高校生殺害事件の裁判で、内田梨瑚被告は「私には殺意はありませんでした」「橋から落下させてもいません」と起訴内容を否認している。
一方、法廷に立った共犯の女は、事件直前の橋の上で、女子高校生に「死ねるもんなら死んでみろ」「早く落ちろ」「自分で死ねや」などと100回以上怒鳴りつけていたと証言した。
さらに、女子高校生が全裸で欄干に座らされ、両手を左右に広げた“十字架のような姿勢”だったこと、深呼吸して前に体を傾けた瞬間に「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」ことも証言した。
監禁に関与した当時16歳の少年も、ビデオ通話で橋の上の様子を見聞きしていたと証言し、「落ちろ」「死ねや」という声や、画面が暗くなった後の「早く行こう」という声を聞いたと述べた。
内田被告側は、叫び声や音は背後から聞こえたと主張しており、証言は真っ向から食い違っている。
今後の裁判では、共犯の女と少年の証言がどこまで信用されるのか、内田被告の否認とどう照らし合わせるのかが焦点となる。
事件のポイントQ&A
Q1. 内田梨瑚被告は何を否認しているのか
内田被告は「私には殺意はありませんでした」「橋から落下させてもいません」と述べ、殺意と落下させた行為を否認している。
Q2. 共犯の女は何を証言したのか
女子高校生に「死ねるもんなら死んでみろ」「早く落ちろ」「自分で死ねや」などと100回以上怒鳴りつけたと説明した。さらに、女子高校生が“十字架のような姿勢”で欄干に座らされ、前に体を傾けた瞬間に「梨瑚さんが肩甲骨あたりを両手で押した」と証言した。
Q3. 「一番の償いは私たちの死のみ」とは何か
共犯の女が法廷で語った言葉である。被害者について話せるのは自分と内田被告だけだと述べたうえで、償いについて「一番の償いは私たちの死のみだと思います」と語った。
Q4. 少年は何を証言したのか
監禁に関与した当時16歳の少年は、内田被告らとビデオ通話していた際、橋の上で暴行が映っていたと証言した。女子高校生が泣きながら謝っていたこと、「落ちろ」「死ねや」という声、画面が暗くなった後の「早く行こう」という声と足音を聞いたと述べた。
Q5. 今後の焦点は何か
内田被告の否認と、共犯の女や少年の証言が大きく食い違っている。今後は、証言の信用性、音声や映像との整合性、現場状況、殺意の有無、実行行為の有無が焦点となる。

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