【再掲載】旭川女子高生殺害 神居大橋で17歳少女に何があったのか 内田梨瑚被告に懲役27年求刑、遺族は「極刑を望む」

旭川女子高生殺害事件で内田梨瑚被告に懲役27年が求刑され、旭川地裁と遺族の訴えを伝える報道アイキャッチ

北海道旭川市で2024年4月、留萌市の女子高校生(当時17)が石狩川で遺体で見つかった事件で、殺人などの罪に問われている内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が6月8日、旭川地裁で開かれた。検察側は内田被告に対し、懲役27年を求刑した。判決は6月22日に言い渡される予定。

事件の発端は、SNSに投稿された画像をめぐるトラブルだったとされる。検察側の主張によると、内田被告は共犯者らとともに、留萌市の女子高校生を車で旭川市内まで連れ回し、神居大橋付近で石狩川に転落させて死亡させたとされる。

法廷で示された内容は、単なる連れ去りや転落事故では済まされないものだった。被害者はコンビニで助けを求めた後も逃げられず、車内や橋の上で行動を制限された。さらに、衣服を脱がされた状態で撮影されたとされ、神居大橋では欄干に座らされるような危険な状況に追い込まれたとされる。

報道によると、法廷では被害者が「やだっ、やだっ」と叫ぶ19秒間の音声が流れた。検察側は、被告らが「落ちろ」「死ねや」といった言葉を100回以上繰り返し、17歳の少女を橋の上で追い込んだと主張している。共犯者側からは、内田被告が被害者の背中を押した趣旨の証言も出ている。

弁護側は、内田被告が直接落としたとはいえないとして、殺人罪の成立や死亡との因果関係を争っている。しかし検察側は、監禁、撮影、罵倒、欄干付近での追い込みが連続した行為であり、被害者を死に向かわせた殺人の実行行為そのものだと位置づけた。求刑理由では、犯行に至る経緯を「身勝手極まりない」と厳しく批判した。

遺族の意見陳述では、両親が娘を奪われた苦しみを訴えた。母親は「生きたまま川に落とされた娘の恐怖を思うと忘れられない」「夜も眠れない」と語った。父親も「極刑を望みます」と述べ、娘が橋の上で何を思い、どれほどの恐怖の中で最期を迎えたのか、親として想像するだけで耐えられないと訴えた。

被害者は高校でバスケ部のキャプテンを務めていた。仲間をまとめ、部活動に打ち込み、これから進学や将来を考える年齢だった。友人との時間、家族との会話、これから選ぶはずだった進路。そのすべてが、SNS上のトラブルを発端に奪われた。

内田被告は、監禁など一部の罪を認める一方、殺人については争う姿勢を示してきた。被告人質問では涙を流し、「私の身勝手で非常識な言動によって、女子高校生を再三傷つけ苦しませ、これからの人生を奪ってしまい本当に申し訳ございません」と謝罪したとされる。深く頭を下げた一方で、橋から直接落としたかどうかについては争点が残っている。

この事件では、共犯とされた小西優花受刑者に懲役23年の判決が確定している。今回、検察側が内田被告に求めた懲役27年は、それを上回る刑だ。それでもSNSでは「27年で足りるのか」「無期懲役ではないのか」「死刑を求めたい」「税金で刑務所生活を支えるのか」といった厳しい声が相次いでいる。

裁判所が判断するのは、感情だけではない。内田被告が死亡の危険をどこまで認識していたのか、神居大橋での言動と転落死にどのような因果関係があるのか、共犯者との役割の違いをどう評価するのかが焦点となる。

ただ、遺族にとっては、刑の年数だけで区切れる事件ではない。17歳の娘は、生きたまま川に落ち、戻ってこなかった。6月22日の判決で、旭川地裁がこの事件の重さをどの刑で示すのか。神居大橋で少女が味わった恐怖に、司法がどう向き合うのかが問われている。

編集部まとめ

旭川女子高生殺害事件で、内田梨瑚被告に懲役27年が求刑された。

被害者は留萌市の女子高校生で、事件当時17歳だった。

法廷では、衣服を脱がされた状態での撮影、欄干付近での追い込み、「やだっ、やだっ」と叫ぶ音声、100回以上の罵倒が示された。

内田被告は謝罪の言葉を述べた一方、殺人罪の成立や死亡との因果関係は争点となっている。

判決は6月22日に言い渡される予定。

事件のポイントQ&A

Q1. 旭川女子高生殺害事件で求刑されたのは誰ですか。
内田梨瑚被告(23)です。検察側は6月8日、旭川地裁で懲役27年を求刑しました。

Q2. 事件は何がきっかけで起きたとされていますか。
SNSに投稿された画像をめぐるトラブルが発端とされています。検察側は、被害者の女子高校生がその後車で連れ回され、神居大橋付近で追い込まれたと主張しています。

Q3. 法廷ではどのような点が重視されましたか。
被害者が橋の上で強い恐怖を受けた状況です。法廷では「やだっ、やだっ」と叫ぶ音声、罵倒、橋の欄干付近での追い込み、衣服を脱がされた状態での撮影とされる行為などが大きな焦点になりました。

Q4. 遺族はどのような思いを語りましたか。
母親は「生きたまま川に落とされた娘の恐怖が忘れられない」「夜も眠れない」と訴え、父親は「極刑を望みます」と述べました。遺族の無念と喪失感が法廷で強く示されました。

Q5. 被告側は何を争っていますか。
監禁など一部の罪は認める一方で、殺人罪の成立や、被告の行為と被害者の死亡との因果関係を争っています。直接橋から落としたかどうかも大きな争点です。

Q6. 共犯者との違いは何ですか。
共犯とされた小西優花受刑者には懲役23年の判決が確定しています。今回の内田被告への懲役27年求刑は、それを上回る重い内容です。

Q7. 判決はいつですか。
判決は6月22日に旭川地裁で言い渡される予定です。求刑27年を裁判所がどう判断するかが最大の注目点です。

Q8. SNSではどのような反応が出ていますか。
「27年で足りるのか」「無期懲役や死刑を求めたい」「遺族の苦しみに見合わない」といった厳しい声が広がっています。被告の謝罪についても厳しい受け止めが目立っています。

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