福岡県で昨年4月、当時17歳の女子高校生を車で連れ去り、覚醒剤を注射したうえで性的暴行を加え、けがを負わせたとして、不同意性交等致傷罪やわいせつ目的誘拐罪などに問われている無職・橘聡被告(49)の裁判員裁判が6月10日、福岡地裁小倉支部で開かれた。
検察側は、橘被告に対し懲役18年を求刑した。判決は6月19日に言い渡される予定。
起訴内容などによると、事件は昨年4月7日午前、福岡県直方市内の路上で発生した。橘被告は女子高校生に「アンケートに答えたら謝礼で1万円を渡す」などと声をかけ、車に乗せて連れ去ったとされる。
その後、直方市内のスーパーの多目的トイレでわいせつな行為に及び、さらに北九州市内のホテルへ連れて行ったうえで、覚醒剤を注射。薬物の作用がある状態に乗じて性的暴行を加え、被害者にけがを負わせたとして起訴されている。
初公判で橘被告は「一部認めて、一部無罪を主張します」と述べ、不同意性交等致傷罪、不同意わいせつ罪、わいせつ目的誘拐罪などについて一部無罪を主張している。
検察側は、被害者が当時17歳の高校生だったこと、面識のない相手から声をかけられて車に乗せられたこと、直方市内から北九州市内まで移動させられたこと、覚醒剤を注射された状態で性的暴行を受けたとされる点を重視。未成年を狙った誘い出し、薬物使用、性的暴行、負傷が重なる悪質な事件として、厳しい刑を求めた。
裁判では、被害者を車に乗せた経緯、同意の有無、覚醒剤注射の状況、薬物の作用が判断や抵抗に与えた影響、けがとの因果関係などが争点になるとみられる。
「アンケート」「謝礼」といった声かけをきっかけに、未成年が車で連れ去られたとされる今回の事件。薬物犯罪と性犯罪が重なった重大事案として、6月19日の判決が注目される。
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編集部まとめ
今回の裁判で、検察側は橘聡被告に懲役18年を求刑した。事件は、当時17歳の女子高校生を車で連れ去り、直方市内のスーパー多目的トイレ、北九州市内のホテルへと移動したうえで、覚醒剤を注射し、その作用がある状態に乗じて性的暴行を加えたとされる重大な内容だ。
一方で、橘被告は一部無罪を主張している。裁判では、誘い出しの経緯、同意の有無、覚醒剤注射の状況、不同意性交等致傷罪の成立が大きな争点となる。
未成年を狙った声かけ、車への誘導、薬物使用、性加害が重なった事件であり、判決では犯行の悪質性と被告側の主張がどう判断されるかが焦点になる。あわせて、未成年者が声かけ被害に巻き込まれないための地域・学校・家庭での注意喚起も改めて求められる。
17歳女子高生連れ去り事件
・知らない人からの声かけには絶対に乗らない
・「ちょっとだけ」「すぐ終わる」と言われても断る
・保護者・学校は「声かけされたらすぐに親や先生に連絡する」ルールを徹底する
特に10代後半は「自分は大丈夫」と思いがちですが、今回の事件のように一瞬の判断で危険に巻き込まれるケースが増えています。
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