週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田
兵庫県三木市の児童自立支援施設に入所していた15歳の少女をSNSで誘い出し、約1日半にわたって連れ回したうえ、自宅に連れ込んだとして、兵庫県警捜査1課と三木署は6月17日、神奈川県愛川町春日台のパート従業員・田中あいり容疑者(23)を未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕した。田中容疑者は「誘拐になると分かっていてやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑によると、田中容疑者は16日午前10時ごろから17日午後2時40分ごろまでの間、少女が未成年であると知りながら、SNSで「会おうか」などと連絡を取り、愛知県内で合流。その後、神奈川県内のカラオケボックスなどを連れ回したうえ、自身の自宅に連れ込んだ疑いが持たれている。
少女は兵庫県三木市の児童自立支援施設に入所していたが、16日午前9時40分ごろ、施設職員が「少女が無断で出て行った」と110番通報。警察が少女のスマートフォンの通信状況などを調べ、田中容疑者の自宅を特定した。警察官が自宅で少女と田中容疑者を確認し、その場で現行犯逮捕したという。
少女にけがはなく、発見後は児童相談所が一時保護した。
捜査関係者によると、田中容疑者はSNS上で家出願望を書き込んでいた少女を見つけ、「私と会おうか」と接触。少女も「会いたい」と応じていたという。2人は愛知県内で合流した後、約28時間にわたって行動をともにしていたとみられる。
家出願望や孤立感を抱える未成年が、SNSを通じて見知らぬ相手と接触し、そのまま誘い出される――。今回の事件は、未成年者誘拐が今や街頭だけでなく、スマートフォンの画面の向こう側から始まる時代であることを改めて浮き彫りにした。
兵庫県警は、接触の経緯や田中容疑者の認識、合流後の詳しい行動、同様のやり取りがほかになかったかどうかを含め、慎重に捜査を進めている。
編集部まとめ
兵庫県三木市の児童自立支援施設を無断で出た15歳少女が、SNSで接触してきた23歳女に誘い出され、約1日半にわたって連れ回されたうえ、自宅に連れ込まれていたとして、未成年者誘拐容疑で女が現行犯逮捕された。容疑者は「誘拐になると分かっていてやった」と認めている。少女にけがはなかったが、家出願望を抱える未成年がSNSを通じて外部とつながり、移動を伴う誘拐に発展した点は重い。SNS上の接触防止策と、支援が必要な子どもをどう守るかが改めて問われている。
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