週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田
川崎市多摩区のファミリーマート登戸駅前店で、万引きをしたとされる20歳の女子大学生を脅し、示談金名目で現金10万円を受け取ったとして、元店長の望月彰容疑者(53)が恐喝の疑いで再逮捕された。
万引き被害に悩むコンビニの店長が、いつしか「被害対応」を超え、客の弱みにつけ込んで金を取っていた疑いが浮上した。
警察によると、今回の再逮捕容疑は2025年4月9日の出来事。望月容疑者は、化粧品約1000円相当を万引きしたとされる女子大学生を店内の事務所に連れて行き、「被害届を出すか出さないかであなたの人生が変わるよ」「いいの?前科ついちゃうよ」などと告げ、示談金名目で現金10万円を支払わせた疑いが持たれている。
女子大学生は「奨学金をもらっていたのでもったいなくて万引きした」と話しているという。万引きは窃盗であり、許される行為ではない。ただし、店側が相手を脅し、法外な金銭を支払わせれば、今度は店側が恐喝に問われる。
望月容疑者は、今年5月にも恐喝未遂の疑いで逮捕されていた。2026年2月、食料品2点、773円相当を万引きしたとされる30代男性会社員に対し、「この状況で俺が殴っても問題ないよな」「ここで金を払うか、警察に突き出されて人生を棒に振るか」などと脅し、示談金50万円を要求した疑いが持たれている。
男性が現金を用意できず警察に相談したことで事件が発覚した。
捜査関係者によると、店内からは示談関係の誓約書や契約書が約50枚押収された。警察は、望月容疑者が複数の万引き客から示談金名目であわせて約200万円を受け取っていた可能性があるとみて、余罪を調べている。
望月容疑者は、受け取った金を自動車購入や自宅のリフォーム代に充てた可能性もあるとされる。一部では「万引き犯を許せない気持ちがあった」「示談金をもらえれば臨時収入になると思った」といった趣旨の供述も報じられている。
同店では2025年だけで48件の万引き被害届を出していたとされる。万引き被害が深刻だったことは事実だとしても、店長が警察や司法の手続きを飛び越え、客を事務所に呼び込み、人生や前科をちらつかせて金を取ることは認められない。
万引き客を捕まえた店長が、今度は恐喝容疑で逮捕される。被害者と加害者の立場が反転した今回の事件は、コンビニ現場の防犯対応と、私的制裁の危うさを突きつけている。
望月容疑者は調べに対し、「示談をして金を受け取ったことはあるが、相手の名前や詳細は覚えていない」「記憶がない」などと話し、容疑を否認しているという。警察は、押収した書類や関係者の証言をもとに、同様の被害がなかったか裏付けを進めている。
編集部まとめ
ファミリーマート登戸駅前店の元店長・望月彰容疑者が、万引きをしたとされる女子大学生に「前科ついちゃうよ」などと告げ、示談金名目で10万円を受け取った疑いで再逮捕された。望月容疑者は、別の万引き客に50万円を要求した恐喝未遂容疑でも逮捕されており、警察は複数の万引き客から約200万円を得ていた可能性を調べている。万引き対策は必要だが、脅して金を取る行為は別の犯罪になり得る。事件は、店舗防犯と私的制裁の境界を問うものとなった。
Q1. 川崎市のコンビニ恐喝事件で何が起きたのですか?
万引きをしたとされる女子大学生に対し、元店長が「前科ついちゃうよ」などと告げ、示談金名目で10万円を受け取った疑いで再逮捕されました。
Q2. 再逮捕されたのは誰ですか?
ファミリーマート登戸駅前店の元店長、望月彰容疑者(53)です。
Q3. 望月容疑者は以前にも逮捕されていますか?
はい。別の万引き客に示談金50万円を要求したとして、恐喝未遂容疑で逮捕されていました。
Q4. 店内から何が押収されたのですか?
示談関係の誓約書や契約書が約50枚押収されたとされています。
Q5. この事件の焦点は何ですか?
万引き被害への対応が、どこから恐喝や私的制裁にあたるのか、また同様の示談金要求がほかにもあったのかが焦点です。
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