【江別集団暴行死】川村葉音被告の父が法廷証言 遺族に謝罪も「うちの娘です!」強盗致死罪成立判断後に声上げる

北海道江別市で2024年10月、男子大学生の長谷知哉さんが集団暴行を受けて死亡した事件の裁判員裁判で、強盗致死罪などに問われている川村葉音被告(21)の父親が6月3日、札幌地裁に証人として出廷した。父親は冒頭、被害者と遺族に対し「多大なる迷惑をおかけして、大変すみませんでした」と謝罪した。

この日の公判では、札幌地裁が川村被告ら3人について、金品要求後の暴行により長谷さんが死亡したとして、強盗致死罪が成立するとの中間判断を示していた。強盗致死罪の法定刑は死刑または無期懲役で、今後は各被告の情状や量刑が大きな焦点となる。

証人尋問で父親は、事件を知ったのは発生から約2日後だったと説明した。妻から連絡を受け、テレビ報道で娘の関与を知ったとし、「最初は信じられませんでした」と述べた。事件前は川村被告とほぼ毎日連絡を取っていた一方、交友関係については把握していなかったという。当時交際していた17歳の少年についても、付き合っている事実は知っていたが、名前までは知らなかったと証言した。

川村被告が後に「交際相手から暴力を受けていた」と話していた点について、父親は「当時相談はなかった」と説明した。知っていれば「別れさせて江別から実家に帰していた」と述べ、事件前に娘から相談がなかったことへの悔いもにじませた。

被害者が録音していた暴行音声については、弁護士から聞かされたとし、「ひどくてあまり覚えていません。言葉が悪かった感じがしました」と語った。検察側から遺族の心情を問われると、「同じ親として煮えくり返ると思っています」と答え、加害者を許せると思うかとの問いには「許せないですね」と即答した。

一方、賠償については「できるだけの賠償行為をしたい」と繰り返したものの、事件から時間が経っても具体的な積立はできていないと認めた。大学や奨学金、マンションの支払い、事件後の片付けなどに追われていたと説明し、親族や協力者についても「今回のこともあり、みなさん離れていきました」と述べた。

強盗致死罪の重さについて問われ、今後、娘が社会に戻って一緒に暮らすことがかなわない可能性を指摘されると、父親は「うちの娘です!」と声を上げた。その上で、社会復帰が難しくなったとしても賠償から逃げることはないと証言した。

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家庭での教育についても問われた。川村被告が高校時代にいじめを受けた際、父親は「殴られたら殴り返せ」と伝えたことを認めた。ただし、それは暴力を受けた場合の話であり、「自分が悪ければやってはいけない」とも教えていたと補足した。

今回の証言では、被害者遺族への謝罪と、娘を見放せない父親の感情が同じ法廷で示された。加害者家族にも事件後の生活がある一方で、長谷知哉さんの命は決して戻らない。筆者個人としても、この一点を置き去りにしたまま、法廷証言を受け止めることはできない。今後の裁判では、被害者が受けた被害の重大さ、各被告の関与、反省や賠償への姿勢が、事実に基づいて判断されることになる。

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編集部まとめ
今回の証人尋問で目立ったのは3点です。1つ目は、父親が被害者遺族に直接謝罪したこと。2つ目は、娘の交友関係や事件前の状況を十分に把握できていなかった実態が法廷で明らかになったこと。3つ目は、強盗致死罪の重さを突きつけられた場面で「うちの娘です!」と声を上げ、被害者への謝罪と親としての感情が同じ法廷でぶつかったことです。今後は、各被告の関与の度合いと量刑判断が大きな焦点になります。

事件のポイントQ&A
Q1. 今回の法廷で何があったのですか。
A. 川村葉音被告の父親が証人として出廷し、被害者遺族への謝罪、娘との関係、事件を知った経緯、賠償意思などについて証言しました。

Q2. もっとも注目された発言は何ですか。
A. 強盗致死罪の重さを指摘された場面で「うちの娘です!」と声を上げた点です。謝罪と父親としての感情が同時に表れた場面として注目されました。

Q3. 父親は賠償について何と話しましたか。
A. 「できるだけの賠償行為をしたい」と述べた一方、現時点では具体的な積立や準備が進んでいないことも認めました。

Q4. 今後の裁判の焦点は何ですか。
A. 各被告の関与の度合い、責任の重さ、反省や賠償への向き合い方が量刑判断で重要になります。

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