「弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか」江別大学生集団暴行死 当時16歳少年に10年以上15年以下求刑

江別大学生集団暴行死事件で当時16歳少年への求刑と少年法の壁を伝える報道アイキャッチ

週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田

北海道江別市の公園で2024年10月、大学生・長谷知哉さん、当時20歳が集団暴行を受け死亡した事件で、札幌地裁は19日、事件当時16歳だった少年の論告求刑公判を開いた。

検察側は、強盗致死などの罪に問われている少年に対し、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した。少年法の枠内では重い求刑だが、法廷で明らかになった内容は、単なる「若さ」や「未熟さ」で片づけられるものではない。

検察側は、少年が長谷さんの血液が付いたサンダルに腹を立て、暴行を加えたと指摘した。倒れている被害者の苦痛より、自分の履き物の汚れに怒りが向いたとされる。その感覚の異常さこそ、今回の公判で最も重く見られるべき点だ。

事件では、長谷さんが元交際相手らとのトラブルをきっかけに呼び出され、複数人から長時間にわたって暴行を受けたとされる。これまでの公判では、被告側の嘲笑的な言動や、暴行が止まらなかった現場の空気も浮かび上がっている。集団の中で誰も止めず、むしろ暴力が加速した構図が問われている。

一方、弁護側は、少年が事件当時16歳で人格形成の途上にあったことや、主犯格との関係を断ち切れなかった事情を挙げ、更生の余地を主張している。

しかし、被害者の姉は法廷で「弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか」と問いかけた。これは感情的な言葉ではない。弟が倒れ、命を奪われた後も、加害側が日常へ戻ろうとしたとされる現実への、遺族からの最も鋭い問いである。

判決は6月25日に言い渡される予定だ。裁判所が判断するのは、単なる刑期ではない。少年法が掲げる更生と、強盗致死事件で命を奪われた遺族の無念。その距離に、司法がどこまで答えを出せるのかが問われる。

動画解説

編集部まとめ

今回の公判で残ったのは、求刑年数だけではない。

「血の付いたサンダルに腹を立てた」とする検察側の指摘。
「弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか」という姉の問い。

この二つを並べた時、事件の異常性ははっきりする。少年法は更生を重視する。しかし、被害者の命が奪われた事実の前で、その言葉だけが先に立てば、遺族の怒りは置き去りになる。

6月25日の判決は、江別事件の節目であると同時に、少年法が遺族の問いにどこまで向き合えるのかを示す場になる。

Q1. 江別大学生集団暴行死事件で、当時16歳の少年に何が求刑されましたか?
A1. 検察は、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑しました。

Q2. 検察側は少年の行為について何を指摘しましたか?
A2. 長谷知哉さんの血液が付いたサンダルに腹を立て、暴行を加えたと指摘しています。

Q3. 被害者の姉は法廷で何と述べましたか?
A3. 「弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか」と問いかけたとされています。

Q4. なぜ少年法が焦点になっているのですか?
A4. 被告が事件当時16歳だったため、更生を重視する少年法の枠組みと、強盗致死事件としての結果の重大性、遺族感情との距離が問われているためです。

Q5. 判決はいつ言い渡される予定ですか?
A5. 判決は6月25日に言い渡される予定です。

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