江別大学生集団暴行死事件 川村葉音被告(21)に無期懲役求刑 「著しく悪質、酌量の余地なし」 被害者姉「殺したいくらいの気持ち」 判決は6月25日

北海道江別市の公園で2024年10月、大学生の長谷知哉さん(当時20)が男女6人から約2時間以上にわたる集団暴行を受け、全裸の状態で死亡した事件で、強盗致死罪などに問われている川村葉音被告(21)の裁判員裁判が6月5日、札幌地裁で結審した。検察側は「強盗や金品要求は自発的な行動で、同調圧力では説明できない。著しく悪質で酌量すべき事情は見いだせない」として、川村被告に無期懲役を求刑した。判決は6月25日に言い渡される。

起訴内容などによると、事件は長谷さんが交際相手だった八木原亜麻被告(21)との別れ話を切り出したことをきっかけに起きたとされる。川村被告はトラブルを知った後、長谷さんを公園に呼び出し、他の被告らとともに顔や頭を含む全身に数十回以上の暴行を加えた。長谷さんは内臓を含む全身に出血があり、最大1.2リットル以上の血液を失ったとされ、外傷性ショックで死亡した。

法廷では、暴行後の行動も明らかになった。被告らは長谷さんから現金やキャッシュカードを奪い、奪ったカードでタバコを購入したとされる。検察側は、金品要求後の暴行が死亡に大きく影響したと指摘し、川村被告の関与を重く見た。札幌地裁も6月3日、強盗致死罪の成立を前提に審理を進める中間判断を示している。強盗致死罪の法定刑は死刑または無期懲役で、量刑判断が最大の焦点となっている。

5日の法廷で、川村被告は声を震わせながら遺族に謝罪した。「痛い思いや苦しい思いをさせ、大切な家族の命を奪ってしまい、本当に申し訳ございませんでした」と述べた。弁護人から遺族が何を望んでいると思うかを問われると、「死をもって償ってもらいたい。一生刑務所に入って償ってほしいと思っていると思います」と答えた。暴行を止められなかった理由については、主犯格の男が怖かったとの趣旨を説明し、自分の問題点を「何も考えずに行動していたこと」と認めた。

一方、検察側は川村被告について、長谷さんを呼び出す流れを作り、暴行や金品要求にも自発的に関与したと強調した。弁護側は「犯行に計画性はなく、暴行は偶発的だった。寄与度も相対的に低い」として懲役13年の有期刑を主張したが、検察側は有期刑では到底足りないとした。

午後の意見陳述では、長谷さんの姉が「弟と同じ状況か、痛み苦しみを同じように味わわせたい。極刑に処していただきたい。命が尽きるその日まで戦います」と訴えた。さらに「犯人の顔、名前、弟の死に顔を忘れません。殺したいくらいの気持ちです」と強い処罰感情を示した。母親の意見書も代読され、「息子の無念を晴らすため極刑を望む」との思いが示された。

この事件では、6人全員が強盗致死罪などで起訴されている。交際をめぐるトラブルが、公園での長時間暴行、金品奪取、死亡という重大事件に至った。川村被告への判決は、他の被告らの量刑にも影響する可能性がある。札幌地裁が6月25日、暴行の長さ、金品奪取、川村被告の役割、遺族の意見をどう判断するのかが注目される。

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編集部まとめ
江別市の大学生集団暴行死事件で、検察側は川村葉音被告に無期懲役を求刑した。長谷知哉さんは約2時間以上の暴行を受け、全裸の状態で死亡して見つかった。法廷では、数十回以上の打撃、最大1.2リットル以上の失血、奪ったカードでタバコを購入した行動、遺族の強い処罰感情が示された。弁護側は懲役13年を主張したが、検察側は川村被告の自発的な関与を重く見ている。判決は6月25日。

事件のポイントQ&A

Q1. 川村葉音被告には何が求刑されましたか。
A. 検察側は、川村葉音被告に無期懲役を求刑しました。

Q2. 被害者は誰ですか。
A. 北海道江別市の公園で死亡した大学生、長谷知哉さん(当時20)です。

Q3. なぜ無期懲役が求刑されたのですか。
A. 約2時間以上の集団暴行、金品要求、金品奪取後の行動、川村被告の自発的関与が重く見られたためです。

Q4. 弁護側は何を主張しましたか。
A. 計画性はなく、川村被告の寄与度は相対的に低いとして、懲役13年の有期刑を主張しました。

Q5. 遺族は何を訴えましたか。
A. 長谷さんの姉は極刑を求め、「命が尽きるその日まで戦います」と訴えました。母親も意見書で極刑を望む思いを示しました。

Q6. 判決はいつですか。
A. 判決は6月25日に札幌地裁で言い渡される予定です。

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