【江別大学生集団暴行死事件】川村葉音被告の証言に裁判官が異例指摘 「言ってることが理解できない」事件後LINEでは「名前出さないで」「言ったら詰められるよ」

「やめてください」は聞いていた 「グロかった」「もっとやって」とされる言動、さらに事件後の口封じLINEも法廷で焦点に

北海道江別市で大学生の長谷知哉さんが集団暴行を受け死亡した事件の裁判で、川村葉音被告(21)の証言と、事件後のLINEのやり取りが厳しく問われている。

川村被告は、長谷さんが暴行を受けながら「もうこれ以上やめてください」と訴えた声について、「事件の日に私の耳で聞きました」と認めた。

一方で、検察官から「胸は痛みませんでしたか」と問われると、「その時は本当に何も考えていません」と答えた。

法廷ではさらに、暴行を見て「グロかった」と表現したことや、「もっとやって」といった発言があったとされる点も問われた。検察側は、被害者の苦痛を認識していたのか、暴行を止める意思があったのかを追及した。

その説明に対し、裁判官は「言ってることが理解できない」と指摘。検察官も「めちゃくちゃっすね」と述べ、被告の供述の整合性が問われる展開となった。

「恐怖で止められなかった」説明と、事件後LINEの食い違い

川村被告は、主犯格とされる当時18歳の男について、「キレさせたら私も暴力を振るわれると思った」と説明している。

弁護側は、川村被告が恐怖の中にあり、現場で判断できなかった面があると主張している。

しかし、法廷では、事件後のLINEのやり取りも明らかにされた。

報道によると、川村被告は事件直後、八木原亜麻被告(21)に対し、次のような趣旨のメッセージを送っていたとされる。

「警察来ても何も知らないって言って。名前出さないで」

「何があってもウチらの名前を出さないで」

「言ったら、亜麻詰められるよ、私に」

「助けたのにチクるとかありえないだろ」

これらのやり取りは、川村被告が主張する「流された」「何も考えていなかった」という説明とは別の側面を示すものとして、法廷で焦点となっている。

グループLINEでは「ボコしに行く」「家燃やすわ」も

事件後のグループLINEでは、さらに過激な発言も出ていたとされる。

「言ってたら、ウチ、ボコしに行く」

「俺もやる」

「女の家燃やすわ」

こうした言葉が飛び交っていたとされ、検察側は、事件後に被告らの間で責任を避けようとする動きや、口封じのようなやり取りがあった点を重く見ている。

川村被告は公判で、目の前の言動に流された計画性のない犯行だったとする趣旨の説明をしている。

だが、事件後に名前を出さないよう求めるメッセージや、警察への説明をめぐるやり取りがあったとされることは、量刑判断にも影響する可能性がある。

「やめてください」を聞いていた後に、何をしたのか

今回の裁判で問われているのは、暴行の現場で何が起きたかだけではない。

長谷さんが「もうこれ以上やめてください」と訴えていたことを、川村被告は聞いていた。

そのうえで、暴行を止めようとしたのか。
その場で何を考えたのか。
事件後に、警察や他の被告に対してどのような行動を取ったのか。

法廷では、暴行当時の言動と事件後のLINEが、川村被告の責任や反省の程度を判断する材料として示されている。

事件後の行動も焦点に

この事件では、犯行後の被告らの行動も明らかになっている。

報道によると、被告らは事件後、被害者のカードを使って現金を引き出し、分け合ったとされる。

さらに、現場に戻って様子を確認した後、ラーメン店へ向かったともされている。

被害者が死亡するほどの暴行が行われた後、被告らがどのような認識で行動していたのか。
助けを呼ぶ機会はなかったのか。
警察や救急への通報よりも、自分たちの責任回避を優先したのか。

この点も、裁判で重く見られる部分になる。

事件の概要

事件は2024年10月25日から26日にかけて、北海道江別市内の公園で起きた。

大学生の長谷知哉さんは、男女6人から集団暴行を受け、外傷性ショックで死亡したとされる。

被告らは、長谷さんに暴行を加えたうえ、「全部出せ」などと脅して現金やキャッシュカードを奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている。

6人全員が強盗致死罪で起訴されており、法定刑は重い。主犯格とされる人物以外は、それぞれ「隷属的立場だった」などと主張している。

川村被告、瀧澤海裕被告、当時16歳だった少年の裁判は進行中で、初公判では起訴内容を認めている。

週刊TAKAPI編集部より

今回の公判で焦点となったのは、川村被告が被害者の声を聞いていたことを認めながら、「本当に何も考えていません」と説明した点である。

さらに、「グロかった」「もっとやって」とされる言動が、恐怖で止められなかったという説明とどう結びつくのかも問われた。

今後は、川村被告の証言の信用性、反省の程度、他の被告の供述、LINEや音声・動画などの証拠との整合性が、量刑判断の焦点となる。

編集部まとめ

江別大学生集団暴行死事件の裁判で、川村葉音被告は、長谷知哉さんの「もうこれ以上やめてください」という声を聞いていたと認めた。

一方で、検察官の質問に「その時は本当に何も考えていません」と答えた。

法廷では、「グロかった」「もっとやって」とされる言動も問われ、裁判官は「言ってることが理解できない」と指摘した。

今後の焦点は、川村被告の証言の信用性、暴行を止めなかった理由、反省の程度、強盗致死事件としての量刑判断である。

この記事の要点Q&A

Q1. 川村葉音被告は何を認めたのか

長谷知哉さんが「もうこれ以上やめてください」と訴えた声を聞いていたと認めた。

Q2. 裁判官は何を指摘したのか

川村被告の説明について、「言ってることが理解できない」と指摘した。

Q3. なぜ証言が問題になっているのか

被害者の声を聞いていたこと、「グロかった」「もっとやって」とされる言動、そして「何も考えていません」という説明の整合性が問われているため。

Q4. 今後の焦点は何か

証言の信用性、反省の程度、他の証拠との整合性、量刑判断が焦点となる。

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