猛暑の2026年夏、なぜか日本中で「おじさんの服装」が話題になっている。
きっかけは、東京都庁のクールビズによるハーフパンツ勤務解禁。そして、休日のショッピングモールにいそうな中年男性スタイルをめぐる「イオンモールおじさん」論争だ。
短パンはアリなのか。
すね毛は不快なのか。
ベージュチノと縦型ボディバッグは、なぜここまで刺されるのか。
今回、都内在住でIT関連企業に勤めるAさん(52歳・仮名)に話を聞いた。Aさんは家族でイオンモールにもよく行くという、完全に“当事者世代”だ。
「短パンがキモいんじゃない。アップデートしてない脚がキツい」
都庁のハーフパンツ勤務解禁について、Aさんは開口一番こう話した。
「猛暑対策としては正しいですよ。汗だくのスーツで働くより、短パンで涼しく働ける方が合理的です。ただ、SNSで“おじさんの生足がキツい”“すね毛が無理”って言われるのも、正直ちょっと分かるんです」
Aさんによると、問題は短パンそのものではない。
「膝上すぎる短パン、白ソックス、サンダル、伸びっぱなしのすね毛。この4点セットは危険です。もう“夏の事故現場”みたいになる。昔の俺がまさにそれで、今見ると冷や汗が出ます」
一方で、短パンを全否定する必要はないという。
「黒かネイビーのワイドショーツで、丈は膝上5cm以内。脚毛は電動トリマーで少し整える。靴は白系スニーカー。これだけで全然違う。短パンおじさんじゃなくて、“普通に涼しそうな大人”になります」
つまり、叩かれているのは年齢ではない。
10年前の感覚のまま、夏を迎えていることなのだ。
「イオンモールおじさん」は昔の自分すぎて冷や汗
イオンモールおじさん論争についても、Aさんはかなり率直だ。
「青シャツ、ベージュチノ、縦型ボディバッグ。あれ、悪い服じゃないんです。むしろ便利。安い。動きやすい。家族から文句も出ない。でも便利すぎて、見た目が2012年で止まるんです」
特に縦型ボディバッグには、苦い思い出があるという。
「昔は俺も胸の前に斜めがけしてました。財布もスマホも入るし、最高だと思ってた。でも今見ると、“休日のお父さん感”が一発で出る。あれは便利だけど、若返り効果はゼロです」
SNSでも、似た声が広がっている。
「うちの父親が完全にこれ」
「清潔だけど古いんだよな」
「すね毛よりバッグが気になる」
「短パンより靴とサイズ感」
「おじさん叩きじゃなくて、更新してほしいだけ」
厳しい声もある。だが、完全な否定ではない。
多くの人が言っているのは、「少し変えれば一気に見え方が変わる」ということだ。
52歳IT男性が出した“令和の夏コーデ”
Aさんが今年実践しているのは、かなりシンプルだ。
トップスは、ユニクロの今年出たエアリズムコットン オーバーサイズTシャツ。色は白。価格も1980円前後で、無理に高い服を買う必要はない。
「白Tって安っぽく見えることもあるんですけど、これは生地にハリがあるので大人でも使いやすい。ヨレた白Tは一気に生活感が出る。でもエアリズムコットンなら清潔感が出しやすいんです」
ボトムスは黒のワイドハーフパンツ。丈は膝上すぎないものを選ぶ。
「ここで細すぎる短パンとか、ベージュの膝丈パンツを選ぶと、一気に昔のお父さん感が戻ります。黒ワイドショーツは本当に便利。脚のラインも拾いにくいし、白Tと合わせるだけで今っぽく見える」
靴は、白系で絞るのがAさん流だ。
「アディダスのサンバ白、ニューバランス、ナイキのAF1。このあたりだけで十分です。変に攻めた靴はいらない。白Tと黒ショーツに合わせれば、それだけで今っぽく見えます」
真夏なら、スニーカーではなくサンダルもありだという。ただし、ここでも選び方が重要だ。
「サンダルにするなら、黒のレザー系か黒のスポーツサンダル。変にゴツすぎるものや、古い便所サンダルっぽいものは避けた方がいい。サンダルこそ清潔感が全部出ます」
バッグは、細身の黒ショルダー。昔ながらの縦型ボディバッグは卒業する。
「高いブランドはいりません。白T、黒ショーツ、白スニーカーか黒サンダル。色を増やさない。これだけで“10年前のおじさん”からかなり抜けられます」
若作りではなく“令和の普通”へ
Aさんは、自分の変化をこう話す。
「おじさんが若者の真似をすると痛い。でも、昔の普通を着続けるともっと痛い。だから目指すのは若作りじゃなくて、“令和の普通”です」
都庁の短パン解禁も、イオンモールおじさん論争も、本質は同じだ。
短パンが悪いわけではない。
おじさんが悪いわけでもない。
ただ、見た目のアップデートを止めた瞬間に、周囲から“古い”と見られてしまう。
実用性は大事だ。
涼しさも大事だ。
だが、猛暑の夏こそ、清潔感の差がそのまま印象の差になる。
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編集部まとめ
都庁短パン解禁も、イオンモールおじさん論争も、結局は「何を着るか」ではなく「どう見えるか」の問題だ。
叩かれているのは年齢ではない。
短パンでもない。
すね毛だけでもない。
問題は、10年前の普通を、今も普通だと思っていることだ。
今年の夏に必要なのは、高級ブランドではない。
白T、黒ショーツ、白スニーカー、整えたすね毛。
真夏なら黒サンダルでもいい。
若作りはいらない。
でも、更新は必要だ。
夏のおじさんファッションは、センスより先に“最新版”であることが命だ。
都庁短パン解禁とイオンモールおじさん論争の要点FAQ
Q1. 都庁短パン解禁はなぜ話題になったのですか?
猛暑対策として合理的な一方、SNSでは男性の生足やすね毛、職場での見え方をめぐって賛否が広がったためです。
Q2. イオンモールおじさんとは何ですか?
青シャツ、ベージュチノ、縦型ボディバッグ、スニーカーなど、休日の中年男性にありがちな実用重視の服装をめぐるネット上の呼び方です。
Q3. 短パンおじさんが不評になる理由は何ですか?
短パン自体ではなく、丈が短すぎる、脚毛が目立つ、靴やバッグが古い、全体の清潔感が不足して見えることが原因になりやすいです。
Q4. 52歳男性におすすめの夏コーデは何ですか?
ユニクロのエアリズムコットン オーバーサイズTシャツ白、黒ワイドショーツ、白系スニーカーが基本です。靴はアディダスの白サンバ、ニューバランス、ナイキのAF1あたりに絞ると失敗しにくいです。真夏は黒レザー系や黒スポーツサンダルも選択肢になります。
Q5. おじさんファッションで一番大事なことは何ですか?
若作りではなく、今の時代に合わせて清潔感とサイズ感を更新することです。10年前の普通をそのまま着続けると、一気に古く見えます。
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