静岡市の安倍川河川敷に飼い犬2匹を置き去りにしたなどとして、静岡南警察署は7月16日、静岡市駿河区に住む会社員の男(38)と、交際相手の無職の女(36)を動物愛護法違反の疑いで静岡地検に書類送検した。
警察によると、男は2026年5月ごろ、安倍川の河川敷に犬2匹を置き去りにした疑いが持たれている。女は遺棄されることを知りながら、犬を保護するなどの適切な措置を取らなかった疑いがある。
事件が発覚したきっかけは、河川敷を散歩していた通行人からの通報だった。保護された犬の体内にはマイクロチップが埋め込まれており、登録情報を確認した結果、飼い主が女であることが判明したという。
ペット禁止の物件で同棲するため「話し合った」
警察の調べに対し、2人は同棲するために犬を手放そうとした趣旨の説明をしている。
女が男の住むアパートへ転居しようとしたものの、物件はペットの飼育が禁止されていた。2人は犬をどうするか話し合い、河川敷へ置き去りにすることを選んだとみられている。
転居や同棲は飼い主側の都合にすぎない。飼育を続けられなくなった場合でも、親族や知人への譲渡、動物愛護センターへの相談、里親探しなど、遺棄以外の方法は残されている。
今回の問題では、犬を実際に河川敷へ連れて行った行為だけでなく、その計画を知りながら保護しなかった対応についても捜査の対象となった。
マイクロチップから飼い主を特定
犬2匹は通行人の通報を受けて保護され、現在は動物愛護センターで管理されている。健康状態などを確認しながら、新たな飼い主を探す手続きが進められているという。
マイクロチップには飼い主の登録情報が記録されており、迷子や災害時の身元確認だけでなく、今回のような遺棄事案で飼育者を特定する手掛かりにもなる。
動物愛護管理法では、犬や猫などの愛護動物を遺棄した場合、刑事罰の対象となる可能性がある。警察は、生活環境が変化した場合でも、最後まで責任を持って飼育方法を検討するよう呼びかけている。
飼い主を信じて暮らしてきた犬にとって、突然見知らぬ河川敷へ置き去りにされることは、命に関わる事態になりかねない。今回は通行人に発見されたが、すべての遺棄動物が無事に保護されるとは限らない。
記事要点
静岡市の安倍川河川敷に飼い犬2匹を置き去りにした疑いで、交際中の38歳男と36歳女が書類送検されました。2人はペット禁止のアパートで同棲するため、犬の扱いを話し合ったとみられています。犬はマイクロチップの情報から飼い主が判明し、現在は動物愛護センターで保護されています。
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