奈良市の奈良県立国際中学校・高等学校で、教師が日本での滞在期間が短い生徒に対し、「きしょく悪い」などと発言していたことが分かった。学校は17日に全校集会を開き、生徒へ経緯を説明した。
問題の発言があったのは6月2日の放課後。清掃活動中、教師が生徒を指導しようとしたものの、十分に意思疎通が取れず、感情的になったという。
教師は生徒に、
「きしょく悪い」
と発言。さらに、
「日本に来たのなら日本の文化に従いなさい。嫌なら居心地の良いところに戻ってはどうか」
という趣旨の言葉も口にしたとされる。
生徒は一連の発言を「自分の国に戻れと言われた」と受け止め、後日、差別的な言動があったとして学校へ相談した。
教師は学校の調査に対し、「感情をコントロールできず、完全に言い過ぎてしまった」と説明し、反省しているという。
学校は生徒と保護者に直接謝罪し、教師を厳重に注意した。17日の全校集会では、校長が生徒に問題の経緯を説明し、教師が反省していることを伝えた。
同校は国際バカロレアの教育プログラムを導入し、異なる文化的背景を持つ生徒が学ぶ学校でもある。
その学校で、意思疎通の難しさを理由に、生徒の出身や居場所を否定されたと受け止められる発言が出たことは重い。
学校は奈良県教育委員会へ報告しており、今後は教職員向けの研修を強化し、再発防止を進めるとしている。
編集部まとめ
教師は生徒への指導中に感情的になり、「きしょく悪い」と発言したうえ、日本文化に従うよう求める趣旨の言葉まで口にした。生徒が「国に戻れと言われた」と感じた以上、単なる言い過ぎでは済まされない。学校には、謝罪と研修だけで終わらせず、言葉や文化の違いがある場面で教職員がどう対応するのかを具体的に見直す責任がある。
国際教育を掲げる学校で問われた教師の言葉
奈良県立国際中学校・高等学校で、教師が生徒に「きしょく悪い」と発言し、日本文化に従うよう求める趣旨の言葉まで口にしました。生徒は「自分の国に戻れと言われた」と受け止め、学校は生徒と保護者へ謝罪。全校集会で経緯を説明し、奈良県教育委員会にも報告しています。国際バカロレアを導入し、多様な背景を持つ生徒が学ぶ学校だからこそ、今回問われているのは一人の教師の失言だけではありません。異文化や言葉の違いがある場面で、教職員が感情的にならず、生徒の尊厳を守りながら指導できる体制を整えられるかが今後の焦点です。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。