高松市の一人暮らしの女性(68)が、体調不良で119番通報した際、付き添いの同乗者がいないことを理由に救急搬送を拒否されたとして、市に損害賠償を求めて近く高松地裁へ提訴することが、関係者への取材で分かりました。
女性側は、症状の緊急性が高かったにもかかわらず搬送されず、治療の開始が遅れたことで精神的苦痛を受けたと主張しています。
「付き添いがいない」と搬送されず
女性側によりますと、事案が起きたのは数年前です。
女性が体調不良を訴えて119番通報したところ、駆けつけた救急隊から、同乗する家族や付き添いがいないことを理由に搬送できないとの説明を受けたとしています。
女性はその後、自力で病院を受診しましたが、適切な初期対応が遅れたことで症状が悪化し、強い不安や苦痛を感じたと訴えています。
独居高齢者への対応の妥当性が争点に
女性側は、一人暮らしの高齢者に対し、付き添いの有無を搬送判断の条件とする対応は不適切だったと指摘しています。
高松市の救急業務では、傷病者の状態に応じた対応が求められています。今回の訴訟では、救急隊が女性の症状や生活状況をどのように把握し、なぜ搬送しないと判断したのかが主な争点となる見通しです。
また、同乗者がいないことが実際に搬送拒否の理由だったのか、当時の記録や救急隊員の説明内容も審理の焦点となりそうです。
高松市「訴訟内容を確認し適切に対応」
高松市は取材に対し、「訴訟内容を確認した上で、適切に対応したい」とコメントしています。
一人暮らしの高齢者が増える中、救急要請時に家族や付き添いを確保できないケースは珍しくありません。今回の提訴は、独居高齢者に対する救急搬送の判断や、現場での運用の在り方を問うものとなります。
編集部まとめ
付き添いがいないことを理由に救急搬送を断られたという女性側の主張が事実であれば、独居高齢者への対応として妥当だったのかが厳しく問われます。一方で、現時点では市側の詳しい説明や当時の救急活動記録は明らかになっていません。今後の訴訟では、女性の症状の緊急性、救急隊の判断経緯、搬送を見送った具体的な理由が焦点となります。
記事要点
高松市の一人暮らしの女性(68)が、体調不良で119番通報した際、付き添いの同乗者がいないことを理由に救急搬送を拒否されたとして、市に損害賠償を求めて提訴する方針です。女性側は、治療の遅れによって症状が悪化し、精神的苦痛を受けたと主張しています。今後は、当時の症状の緊急性や救急隊の判断経緯、搬送を見送った具体的な理由が焦点となります。
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