最大震度7を観測した令和8年熊本地震の被災地を支援するため、愛知県大口町のさくら総合病院から29日朝、医師や看護師らを乗せたドクターカーが熊本県へ向けて出発した。
現地入りするのは、病院長をはじめとする医師や看護師ら合わせて9人。午前7時ごろに病院を出発し、29日から5日間、現地のDMAT=災害派遣医療チームと連携しながら、被災した医療機関などで診療支援に当たる予定だ。
被災地の医療を愛知から支える
令和8年熊本地震では、熊本県内の広い範囲で建物の倒壊や火災、停電、断水が発生し、医療機関にも大きな負担がかかっている。
負傷者への対応に加え、持病の薬を必要とする人、避難生活で体調を崩した人、猛暑による熱中症の危険がある人への継続的な医療支援も求められている。
さくら総合病院のチームは、ドクターカーの機動力を生かし、現地の医療需要や道路状況を確認しながら活動する。被災地域の病院や救護所などで、診療や患者搬送、医療従事者の支援に当たるとみられる。
病院長「微力ながらサポートしたい」
出発を前に、病院長の小林豊さんは、被災地の医療従事者について「不眠不休で対応されていると思う」と話した。
そのうえで、「微力ながらサポートしたい」と述べ、長時間にわたって厳しい対応を続ける現地の医師や看護師を支える考えを示した。
災害直後の医療現場では、通常の診療体制が維持できない中で、多数の負傷者や避難者への対応が重なる。支援チームには、患者を診るだけでなく、現地スタッフの負担を一時的に引き受け、地域医療を途切れさせない役割も期待されている。
FDA便は29日から通常運航
交通面では、28日に熊本空港と県営名古屋空港、中部国際空港を結ぶフジドリームエアラインズの合わせて3便が欠航した。
29日は通常運航に戻り、県営名古屋空港では、熊本に暮らす家族の安否を心配し、急きょ帰省する人の姿が見られた。
熊本へ向かう会社員の男性は、実家が心配で急きょ帰ることにしたと話した。また、知人の家族が行方不明になっているとの情報もあり、現地で自分にできることをしたいと語った。
被害の全容が明らかにならない中、遠く離れた愛知県からも、家族や知人の無事を願いながら現地へ向かう人が相次いでいる。
欠航で延泊した家族「早く帰りたい」
熊本から愛知県内を訪れていた家族連れは、28日の便が欠航したため、予定を変更して延泊した。
家族は、子どもが父親に会いたいと繰り返していると話し、少しでも早く熊本へ戻りたいとの思いを明かした。
地震発生後、被災地へ向かう便だけでなく、熊本へ帰る予定だった旅行者や出張者にも影響が広がった。運航が再開しても、現地では道路や公共交通機関の被害が続いており、空港到着後の移動にも注意が必要となる。
医療支援と家族への思い 愛知から熊本へ
愛知県内では、医療機関による被災地支援が動き始めた。
ドクターカーで現地へ向かう医療チームと、家族や知人の安否を案じて熊本へ戻る人たち。それぞれの立場は異なるが、被災地を思い、今できる行動を取ろうとする姿は共通している。
余震と猛暑が続く熊本では、救命・救助に加え、避難生活の長期化を見据えた医療支援が欠かせない。愛知から出発した9人の支援チームは、現地の医療を支えるため、5日間の活動に入る。
編集部まとめ
令和8年熊本地震の被災地を支援するため、愛知県大口町のさくら総合病院から医師や看護師ら9人が出発しました。現地ではDMATと連携し、医療機関などで5日間の支援に当たります。愛知と熊本を結ぶ航空便も通常運航に戻り、家族の安否を案じて現地へ向かう人の姿が見られました。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:この記事は2026年7月29日午前までに公表された医療機関、航空会社および関係者の情報を基に構成しています。現地の活動場所、支援内容、航空便の運航状況は、被害や余震の状況によって変更される可能性があります。
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