熊本・有明が甲子園練習 被災地へ届ける全力プレー、主将「勝って元気を」

第108回全国高校野球選手権大会に出場する熊本県代表の有明高校が阪神甲子園球場で練習し、実田聡志主将が令和8年熊本地震の被災地へ勝利と元気を届ける決意を示したことを伝える報道アイキャッチ

第108回全国高校野球選手権大会に熊本県代表として出場する有明高校が31日、阪神甲子園球場で行われた甲子園練習に臨みました。

大会は8月5日に開幕します。有明の選手たちは予定通りグラウンドへ入り、憧れの舞台の土や外野の広さを確かめながら、打撃や守備などの調整を行いました。

熊本では28日に大きな地震が発生し、多くの人が不安を抱えながら生活を続けています。そうした故郷の状況を胸に、実田聡志主将は、強豪校を相手にしても必死に食らいつき、勝利を重ねることで被災地へ元気を届けたいとの思いを語りました。

実田主将にとって、地震被害は決して遠い出来事ではありません。

2016年の熊本地震では、当時暮らしていた自宅が半壊しました。野球の練習に使っていたグラウンドも物置き場となり、思うように競技へ向き合えない時期を経験したといいます。

それから10年。実田主将は熊本県代表のユニホームを身にまとい、高校野球の大舞台に立とうとしています。被災した経験を知る主将だからこそ、甲子園で懸命に戦う姿には、勝敗だけでは語れない意味があります。

高見一茂監督も、選手たちが一生懸命にプレーする元気な姿を届けたいと話しました。

故郷が困難に直面するなかでも、選手たちは特別な重圧を背負い込むのではなく、これまで積み重ねてきた野球を甲子園で表現しようとしています。声を掛け合い、白球を追い、最後まで諦めない。その姿自体が、熊本で暮らす人たちへの力強いメッセージになります。

有明の初戦の相手は、1日にオンラインで行われる組み合わせ抽選で決まります。

編集部まとめ

10年前の熊本地震で被災した少年は、仲間を率いる主将となり、熊本県代表として甲子園へ戻ってきました。

地震によって再び不安が広がる故郷へ届けたいのは、飾られた言葉ではなく、目の前の一球に全力を尽くす姿です。有明高校の選手たちが甲子園で刻む一歩一歩は、被災地にとって前を向くための小さくても確かな光となります。

週刊TAKAPI編集部/松本

特記事項:本記事は7月31日時点で判明している情報を基に構成しています。初戦の対戦校は8月1日に行われる組み合わせ抽選で決定する予定です。

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