豊橋市、新城市、中日本高速道路は2026年8月21日、東名高速道路に整備中の「豊橋新城スマートインターチェンジ」について、2027年春の開通を見込んでいると正式発表した。
資機材の調達などが順調に進むことを前提とした見通しで、東名高速の三ヶ日IC―豊川IC間に接続する。上下線とも入口・出口を備えるフルインター形式で、ETC車載器を搭載した全車種が24時間利用できる。
「2027年春」と開通時期を初めて具体化
豊橋新城スマートICは、2021年8月に新規事業化が決まり、豊橋市、新城市、中日本高速道路が整備を進めてきた。
2026年2月に正式名称が「豊橋新城スマートインターチェンジ」と決まった際には、開通時期について「工事完成の見通しが立った段階で改めて公表する」としていた。今回の発表で、工事進捗を踏まえ「2027年春」という具体的な時期が初めて示された。
ただし「2027年春」は確定した開通日ではない。発表には「資機材の調達等が順調な場合」との条件が付いており、正式な開通日や開通時刻は今後改めて発表される見通しだ。
上り線は新城市富岡、下り線は豊橋市石巻萩平町
スマートICの連結位置は、上り線が新城市富岡、下り線が豊橋市石巻萩平町。
上り線は新城市道一鍬田大原線、下り線は豊橋市道石巻萩平町140号線へ接続する計画となっている。
東名高速の三ヶ日IC―豊川IC間は約17.8キロあり、豊橋市側にとっては東名高速へ直接アクセスする新たな玄関口となる。
「一旦停止型」のスマートIC
今回の発表では、運用形態を「一旦停止型、フルインター形式」と明記した。
スマートICではETC専用ゲートを利用するが、一般的な本線料金所と同じ感覚で通過するのではなく、料金所でいったん停止する運用となる。上下線とも入口・出口が設けられるため、東京方面、名古屋方面の双方へ出入りできる。
利用できるのはETC車載器を搭載した全車種で、運用時間は24時間。大型車も対象となる。
産業・観光・救急医療・防災で効果を想定
豊橋市と新城市は、スマートICの整備効果として大きく4分野を挙げている。
産業面では企業団地などへのアクセス改善と産業振興、観光面では観光地へのアクセス向上と地域活性化を想定。救急医療では医療機関までの搬送時間短縮、防災では災害時に新しいアクセスルートを確保する効果を見込む。
特に新城市側では、八名地区などの企業活動や観光拠点づくりを含め、スマートIC周辺の地域活性化構想も策定している。
周辺では乱開発抑止も進める
利便性向上への期待がある一方、豊橋市ではスマートIC周辺で物流施設などが無秩序に立地することへの懸念もある。
市は土地利用計画を策定し、農業、観光、工業・物流、広域交流などの機能を整理。地域住民とも周辺環境や景観を守る取り組みを進めている。
つまり、今回のスマートIC整備は「高速道路の出入口を造る」だけではなく、豊橋北部から新城南部にかけた土地利用や産業立地、交通流そのものを変える可能性を持つ大型インフラ案件となる。
編集部まとめ
豊橋新城スマートICは、これまで「工事を進めている」段階だったが、8月21日の発表で初めて「2027年春」という開通見通しが示された。
豊橋にとっては東名高速へ直接アクセスする新しい玄関口となり、新城側でも企業活動、観光、地域振興への影響が大きい。しかも上下線双方へ24時間出入りでき、ETC搭載の全車種が利用できるフルインター形式だ。
次の重要差分は、正式な開通日、料金・経路検索への反映、周辺道路の供用開始、開通前イベント、物流・観光施設など周辺土地利用の具体化となる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
豊橋市、新城市、中日本高速道路の8月21日共同発表で「2027年春」という開通見通しが初めて具体的に示された。開通時期には「資機材の調達等が順調な場合」との条件がある。
正式な開通日、開通時刻、利用開始後の具体的な料金は現時点で公表されていない。「2027年春開通が確定」とは扱わない。
確認資料:中日本高速道路・8月21日発表
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