沖縄県名護市辺野古沖で2026年3月、同志社国際高校の研修旅行中に船2隻が転覆し、生徒1人と船長1人が死亡した事故を受け、同校は8月30日夜、保護者向けの説明会を開いた。
説明会では、事故後の保護者への連絡が遅れたことについて、連絡体制の不備や当時の学校側の指示・確認不足などを挙げ、謝罪があったという。
一方、出席した保護者からは、学校側の説明について「検討中」とする回答が多かったとの不満も示された。学校は今年度の研修旅行について、沖縄以外の行き先で実施することを検討している。
3月16日に辺野古沖で船2隻が転覆
事故は2026年3月16日、沖縄県名護市辺野古沖で発生した。
同志社国際高校の研修旅行で、生徒らが乗っていた小型船2隻が転覆。17歳の女子生徒1人と男性船長1人が死亡し、複数の生徒がけがをした。
文部科学省がその後まとめた確認事項によると、この研修旅行には259人が参加し、当日は35人が「辺野古をボートに乗り海から見るコース」に参加していた。
文科省は、学校側が事前に乗船場所などの下見をしていなかったことや、転覆時に引率教員が船に同乗していなかったこと、生徒や保護者にどのような船へ乗るのか事前説明していなかったことなどを確認している。
8月30日、新学期を前に保護者へ説明
学校は8月30日夜、新学期を前に保護者説明会を開催した。
報道によると、説明会では事故発生後、保護者への連絡が遅れた経緯について説明があり、連絡体制の不備や学校側の指示・確認不足などについて謝罪したという。
事故から約5か月が経過する中、学校側がこれまでの対応をどこまで具体的に説明するかも焦点となっていた。
保護者「『検討中』が多かった」
説明会後、出席した保護者からは厳しい受け止めも聞かれた。
説明内容に満足できたかとの取材に対し、保護者の一人は「全然ですね」と答え、学校側の回答について「『検討中』が多かった」と話した。
また、別の発言として「学校側の誠意のある対応がまだ見えていないのが一番つらい」との声も伝えられている。
これらは説明会に参加した保護者の評価であり、学校側の対応について週刊TAKAPIが独自に認定したものではない。
事故直後の説明会でも安全管理への批判
学校は事故後の3月24日にも、研修旅行に参加した学年の保護者を対象とする説明会を開催していた。
当時、学校側は教師が乗船しなかったことや、船の事業登録を事前に確認していなかったことを含め、安全配慮が十分ではなかったことを認めていた。
さらに、文科省が5月に公表した確認内容では、学校は2023年から辺野古でのボート乗船を研修旅行に取り入れていたものの、2023年から2026年まで事前の下見を行っていなかったことなども明らかになっている。
今年度は沖縄以外の研修旅行を検討
同志社国際高校は、今年度の研修旅行について、沖縄以外の行き先で実施することを検討しているとしている。
現段階では具体的な行き先や実施方法など、詳細が決定したとは確認されていない。
学校側が今後、事故の検証結果をどこまで保護者や生徒に説明するのか、安全管理体制をどのように見直すのかが引き続き焦点となる。
辺野古沖転覆事故と8月30日の説明会
編集部まとめ
事故から約5か月が経過したが、保護者説明会では今後の対応について「検討中」とする内容も多かったとされる。学校が事故後の連絡体制や安全管理上の問題について、具体的な改善策をいつ、どのような形で示すのかが今後の焦点となる。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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