愛知県東三河地域の主要な水源の一つ、宇連ダム(新城市)で深刻な渇水が続いている。
蒲郡市が9月2日に更新した水源情報によると、同日時点の宇連ダム単体の貯水量は**70万9000トン、貯水率2.5%**まで低下した。
蒲郡市は公式サイトで「令和8年9月2日現在」として、この数値を公表している。
さらに水資源機構中部支社のリアルタイム観測を確認すると、その後も貯水量は減少。
9月3日午前4時には有効貯水量65万立方メートル、貯水位184.44メートルとなっている。
宇連ダムの有効貯水容量は2842万立方メートルのため、単純計算した貯水率は**約2.3%**となる。
9月2日午前0時は70万9000立方メートル・2.5%
水資源機構が公表している9月2日の水源状況では、午前0時時点の宇連ダムは、
利水容量 2842万立方メートル
貯水量 70万9000立方メートル
貯水率 2.5%
だった。
前日と比べても7万1000立方メートル減少していた。
さらに9月2日はダム地点の日雨量が0ミリ。
流入量は毎秒0.05立方メートルだったのに対し、利水放流量は毎秒0.87立方メートルとなっており、貯水量の減少が続いた。
9月3日午前4時には65万立方メートルまで低下
リアルタイムデータを見ると、9月2日午前0時以降も低下は止まっていない。
9月2日午前8時には68万7000立方メートル、正午には67万8000立方メートル、午後9時には66万8000立方メートルとなった。
そして9月3日午前0時には66万1000立方メートル、午前4時には65万立方メートルまで低下した。
9月2日午前0時から9月3日午前4時までの約28時間で、5万9000立方メートル減少した計算になる。
8月には50%あった貯水率 急速に低下
宇連ダムでは8月に入ってから急速な貯水量低下が続いている。
参考データでは、8月8日には50%前後だった貯水率が、8月20日には14.9%、24日には6%台、月末には3%台まで低下した。
8月31日午前0時時点には、宇連ダムの貯水率が3.2%まで低下しているとして、東三河の水不足が報じられていた。
そこからわずか数日で、さらに2%台前半まで落ち込んでいる。
豊川用水は9月1日から節水を強化
水不足を受け、豊川用水節水対策協議会は9月1日午前9時から第2回節水対策を開始した。
節水率は、
- 農業用水 20%
- 水道用水 15%
- 工業用水 20%
となっている。
8月21日からはそれぞれ5%の節水対策が行われていたが、水源の回復がみられないことから大幅に強化された。
豊川市も、宇連ダムと大島ダムの貯水量が回復していないとして、市の水道事業で第2回節水対策に対応している。
「2.5%」は宇連ダム単体 豊川用水全体は24.9%
ここで注意が必要なのは、宇連ダム単体の2.5%と、豊川用水全体の貯水率は別の数字だ。
9月2日午前0時時点で、宇連ダム、大島ダム、地区内調整池を合わせた豊川用水全体では、
貯水量1290万6000立方メートル、貯水率24.9%
となっている。
内訳を見ると、
宇連ダムは2.5%だが、大島ダムは35.8%、地区内調整池は67.3%。
したがって、宇連ダムが2%台になったことだけをもって「東三河の水が残り2.5%」「すぐに断水する」と解釈するのは正確ではない。
一方で、豊川用水の主要な水源である宇連ダムが極めて低い状態にあることに変わりはなく、実際に節水対策は第2段階まで強化されている。
Q&A|宇連ダムが2%台になると断水する?
週刊TAKAPIが引き続き貯水量を追跡
宇連ダムは、9月2日に蒲郡市が公表した**70万9000トン・2.5%**から、その後も貯水量の低下が続いている。
週刊TAKAPIでは今後、宇連ダム単体だけではなく、大島ダムや地区内調整池を含む豊川用水全体の貯水量、節水率の変更、東三河各自治体の対応を継続して確認する。
特にまとまった降雨がない場合、宇連ダムの貯水量が今後どのように推移するのかが焦点となる。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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