広島県教育委員会は9月11日、部活動の引率で生徒計22人を自家用車に乗せたとして、県立高校に勤務する男性教諭2人を戒告の懲戒処分としたと発表しました。2人は規定に違反すると認識していたものの、「他に移動手段が無かった」と説明しているということです。
33歳教諭は4往復半で生徒19人を送迎
県教委によると、33歳の男性教諭は5月4日、県内で行われた練習試合に生徒を引率した際、宿泊地から会場まで自家用車で4往復半し、生徒19人を乗せました。
同じ部活動の顧問を務める25歳の男性教諭も、同じ区間で生徒3人を自家用車に乗せたということです。
宿泊地から会場までの距離は約16キロでした。
2人は自家用車への同乗が規定に反すると認識していたものの、「他に移動手段が無かった」と説明しています。
7月の投書で発覚
事案が明らかになったきっかけは、7月に勤務先の高校へ届いた投書でした。
投書には「教員が生徒を自家用車に乗せている」との趣旨の内容があり、学校側などが確認を進めたとされています。
33歳の教諭は「反省している。申し訳ございません」、25歳の教諭は「軽率な行動をして申し訳ない」と話しているということです。
学校名や部活動名は公表されていません。
県教委、2022年から無許可での同乗を禁止
広島県教委は2022年、教員によるわいせつ事案が相次いだことを受け、所属長の許可なく児童生徒を教職員の自家用車に乗せることを禁止しました。
今回、部活動の引率で生徒を自家用車に乗せたことを理由とする懲戒処分は、県教委では初めてだということです。
県教委は9月11日付で2人を戒告とし、「服務規律の徹底をはかり、不祥事防止に取り組みたい」としています。
5月には新潟で部活動移動中の死亡事故
部活動時の生徒輸送を巡っては5月、磐越自動車道で新潟県内の高校生を乗せた車両が事故に遭い、生徒1人が死亡、20人が重軽傷を負う事故がありました。
この事故を受け、広島県教委も県内の学校に対して聞き取りを行うなどし、移動時の規定を守るよう改めて呼びかけていました。
今回の広島県内の事案で事故が起きたとの情報は確認されていません。処分の中心となったのは、自家用車への生徒同乗をめぐる県教委の規定に違反したことです。
校名や車両の定員などは明らかにならず
現時点で公表されている情報では、2人が勤務する県立高校の校名や部活動名、使用した車両の定員などは明らかになっていません。
また、所属長への許可申請が具体的にどの段階で行われていなかったのかなど、手続きの詳細も確認できていません。
新たな情報が確認された場合は続報します。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は9月11日の広島県教育委員会による懲戒処分について、公表内容を伝えた公開情報をもとに構成しています。
33歳教諭については、宿泊地と会場の間を「4往復半」し、生徒19人を自家用車に乗せたとされる内容に統一しています。25歳教諭の3人と合わせ、記事中の「計22人」は公表・報道された人数を合計したものです。
今回確認されているのは県教委による行政上の懲戒処分であり、交通事故や刑事手続があったとの情報は確認されていません。
情報提供募集
今回の処分や部活動における生徒の移動方法、広島県教委の運用について公表可能な情報をお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。
生徒や学校を特定する未確認情報はそのまま掲載せず、内容を確認したうえで取材・報道に活用します。
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