【男子バレー】日本がイランにストレート勝ち、ロス五輪出場決定 

バレーボール男子日本代表が、2028年ロサンゼルス五輪への出場権を獲得した。

日本は9月13日、福岡県の北九州市立総合体育館で行われた「アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026」決勝で、アジアの強豪イランと対戦。3―0(25―21、26―24、25―23)のストレート勝ちを収め、2大会連続11度目のアジア制覇を果たした。

優勝国に与えられるロサンゼルス五輪の出場枠を獲得し、日本男子は3大会連続となる五輪出場を決めた。


日本男子バレーがイランを3―0で撃破 五輪切符をつかむ

世界ランキング6位の日本は、同18位のイランを相手に、接戦となった各セットを勝ち切った。

第1セットは立ち上がりに3点を先行されたが、西田有志や髙橋藍のサーブから流れを引き寄せる。終盤には大塚達宣のサービスエースも飛び出し、25―21で先取した。

第2セットは一時逆転を許し、今大会初となるデュースにもつれ込んだ。それでも、髙橋のバックアタックでセットポイントを握ると、最後はキャプテンの石川祐希がサービスエース。26―24で競り勝ち、五輪出場に王手をかけた。


第3セットは西田有志のサービスエース 最後は石川祐希

第3セットも、一進一退の攻防が続いた。

日本は16―14から3連続失点を喫し、一時は逆転を許した。しかし、22―22から石川が強打を決めて勝ち越すと、西田がサービスエースを決めてマッチポイントを迎えた。

最後は石川がスパイクを決め、25―23。日本が強豪イランをストレートで下し、アジア王者とロサンゼルス五輪出場権を同時につかんだ。


1次リーグから無傷の6連勝 アジア王者として五輪へ

日本は今大会、1次リーグから決勝まで無傷の6連勝を記録した。

1次リーグではオマーン、バーレーン、オーストラリアを破って首位通過。決勝トーナメントでも準々決勝でインド、準決勝で韓国をいずれもストレートで下した。

そして決勝では、日本にとってアジア最大のライバルともいえるイランを撃破。大会を通じて高い攻撃力だけでなく、接戦をものにする勝負強さを示した。


開催前年を待たずに五輪切符 日本男子では54年ぶり

今回の出場権獲得には、大きな意味がある。

日本男子が開催国枠を除き、五輪開催前年を待たずに出場権を獲得するのは、1972年ミュンヘン五輪で優勝し、1976年モントリオール五輪への切符を得て以来、54年ぶりとなる。

早い段階で出場を決めたことで、日本はロサンゼルス五輪に向けて約2年間の強化期間を確保できる。予選突破を意識したチームづくりではなく、五輪本番で勝つための準備に集中できる点は大きい。


石川祐希「僕たちのゴールはメダル」

試合後、石川は五輪出場決定を喜びながらも、これを最終目標とは位置づけなかった。

「僕たちのゴールはメダル」

日本男子が五輪で最後にメダルを獲得したのは、金メダルに輝いた1972年ミュンヘン大会。ロサンゼルス大会で表彰台に立てば、56年ぶりの五輪メダルとなる。

パリ五輪では準々決勝でイタリアに敗れ、あと一歩で4強入りを逃した日本。ロサンゼルス五輪では「出場するチーム」ではなく、メダルを現実的に狙うチームとして大会に向かうことになる。


【編集部の考察】ストレート勝ち以上に大きい「準備期間」

今回の最大の収穫は、五輪切符そのものだけではない。

第2、第3セットは、イランに逆転を許す場面や終盤までもつれる展開があった。それでも石川、西田、髙橋を中心に重要な局面で得点し、3セットで試合を終わらせた。

さらに、開催前年の世界予選やランキング争いを待たずに五輪出場を決めたことで、選手のコンディション管理や若手の育成、戦術の再構築に時間を使える。

石川が語った「メダル」という目標を実現するための戦いは、五輪切符をつかんだこの日から始まったといえる。


試合結果

大会名:アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026
日程:2026年9月13日
会場:北九州市立総合体育館
決勝:日本 3―0 イラン
第1セット:25―21
第2セット:26―24
第3セット:25―23
結果:日本が2大会連続11度目の優勝
獲得資格:2028年ロサンゼルス五輪出場権


Qバレーボールの「ストレート勝ち」とは?
A5セットマッチで最初の3セットをすべて取り、セットカウント3―0で勝利することです。
Q石川祐希選手の出身地は?
A愛知県岡崎市出身です。アウトサイドヒッターとして日本代表をけん引し、2021年から男子日本代表のキャプテンを務めています。
Q男子バレー日本代表の愛称は?
A男子日本代表は「龍神NIPPON」の愛称で長く親しまれてきました。現在は男女共通のブランドとして「バレーボール日本代表」が使用されています。

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週刊TAKAPI編集部:黒木

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