愛媛県久万高原町消防団の60代男性班長が、消防団の活動費100万円余りを長期間にわたって着服し、私的に使用したとして、9月16日付で懲戒免職となった。
久万高原町消防本部によると、男性班長は2019年から2026年3月まで、自ら管理していた消防団の通帳と印鑑を利用し、活動費を私的に使用したとされる。
本人は内部調査に対し、「生活費に困ってやった」との趣旨を説明しているという。
男性班長は着服したとされる金銭を全額弁済。消防本部は刑事告訴を見送っている。
2019年から2026年3月まで活動費を私的流用
消防本部が認定した私的流用は、2019年から2026年3月まで続いていた。
男性班長は消防団の通帳と印鑑を管理する立場にあり、活動費100万円余りを引き出すなどして私的に使用したとされる。
正確な着服額や引き出し回数、それぞれの金額については、公表されている情報では明らかになっていない。
また、「活動費」の具体的な財源内訳も確認できていない。
町費や補助金、団員側から集めた金銭などがどの程度含まれているか不明なため、本記事では100万円余りの全額を「公金」とはしていない。
会計担当交代で発覚 通帳再発行すると残高なし
事案が明らかになったきっかけは、消防団内で会計担当を別の団員へ交代する際だった。
消防本部によると、男性班長は通帳の提出を避けるような対応をしたという。
その後、通帳を再発行したところ残高がなくなっていることが判明し、内部調査につながった。
調査の結果、長期間にわたる活動費の私的流用が確認されたとされる。
一方、この期間に班の会計をどのような方法で確認していたのか、複数年にわたって不正を把握できなかった経緯については明らかになっていない。
「生活費に困ってやった」
男性班長は消防本部の調査に対し、活動費を私的に使ったことを認め、
「生活費に困ってやった」
との趣旨を説明したという。
消防本部は一連の行為を懲戒処分の対象と判断し、9月16日付で懲戒免職とした。
消防団員は常勤の消防職員とは異なるが、法令上は非常勤特別職の地方公務員に位置付けられている。
全額弁済 消防本部は刑事告訴を見送り
男性班長は、私的に使用したとされる金銭を全額弁済した。
消防本部は刑事告訴を見送ったとしている。
ただし、全額弁済のみを理由に告訴を見送ったのか、ほかの事情も含めて判断したのかという具体的な判断過程は公表されていない。
男性班長について、逮捕、書類送検、起訴などの刑事手続も現時点では確認されていない。
今回確認できるのは、消防本部が内部調査で活動費の着服・私的流用を認定し、懲戒免職とした事実となる。
再発防止へ資金管理研修、会計は複数人で確認
消防団は再発防止策として、団員を対象とした資金管理に関する研修を行い、会計事務を複数人で確認する仕組みを取り入れるとしている。
今回、男性班長が通帳と印鑑を管理していたことは確認されている。
一方、従来の会計確認が具体的にどのような手順で行われていたのか、他の班や分団について追加確認を行うのか、管理監督者への措置があるのかは明らかになっていない。
編集部まとめ
久万高原町消防団の60代男性班長が、2019年から2026年3月まで消防団活動費100万円余りを着服し、私的に使用したとして懲戒免職となった。
会計担当の交代時に通帳を提出しないような対応をしたことから事案が発覚。本人は「生活費に困ってやった」と説明し、全額を弁済している。消防本部は刑事告訴を見送った。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は2026年9月17日時点の久万高原町消防本部への取材に基づく公開報道と、消防団員の法的位置付けに関する公的資料を基に構成しています。
久万高原町公式サイト上では、今回の懲戒処分に関する個別公表資料を記事作成時点で確認できていません。
「100万円余り」は消防本部が内部調査で認定した着服額として報じられているもので、正確な金額と活動費の財源内訳は確認できていません。そのため、全額を町費や補助金などの公金とは断定していません。
男性班長は全額を弁済し、消防本部は刑事告訴を見送ったとしていますが、告訴見送りの具体的な判断過程は公表されていません。
また、逮捕、書類送検、起訴などの刑事手続は確認できておらず、消防本部による懲戒処分と刑事責任は区別して記載しています。
LINEはこの下の「タレコミする」をクリック‼️

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。