陸上自衛隊多賀城駐屯地は9月18日、同じ部隊の隊員に身体接触を伴う性的言動を繰り返したとして、第119教育大隊に所属する32歳の陸士長を停職4カ月の懲戒処分とした。
多賀城駐屯地は、一連の行為により被害を受けた隊員が精神疾患を発症したとしている。
仙台市内で同僚らと飲酒 身体接触伴う性的言動を繰り返す
多賀城駐屯地によると、陸士長は5月23日、仙台市内で複数の同僚と飲酒していた際、同じ部隊の隊員に対し、身体接触を伴う性的言動を繰り返した。
共同通信によると、陸士長と被害を受けた隊員はいずれも休日だった。被害を受けた隊員は翌24日、部隊に事案を報告したという。
身体接触の具体的な態様や性的言動の回数、被害隊員の診断名などは、現在確認できる公表内容では明らかになっていない。
「飲酒により覚えていません」 勤務継続の意思
仙台放送によると、陸士長は駐屯地の聞き取りに対し、「飲酒により覚えていません」と説明したという。
共同通信は、陸士長が「深く反省している」と述べたと報じている。仙台放送によると、陸士長は今後も勤務を続ける意思を示している。
第119教育大隊長の中瀬諭2等陸佐は、事案を極めて重く受け止めているとして謝罪し、規範意識の向上と再発防止に向けて指導を徹底する考えを示した。
被害申告から処分まで約4カ月
被害を受けた隊員が部隊へ報告したのは5月24日で、陸士長が停職4カ月となった9月18日までは約4カ月となる。
ただし、現在確認できる公表情報では、この期間に部隊がどのような調査を行ったのか、停職4カ月とした具体的な量定根拠は明らかになっていない。このため、約4カ月という期間をそのまま「処分が遅れた期間」と評価することはできない。
また、警務隊や警察への相談、被害届、書類送検など刑事手続に関する記載は、今回確認した報道では確認できていない。刑事手続の有無と、自衛隊内部の懲戒処分は別に確認する必要がある。
陸上自衛隊の公式情報でも、第119教育大隊が多賀城駐屯地に所在することが確認できる。東北方面隊は同大隊を新隊員教育を専任する部隊として紹介している。
編集部まとめ
被害申告は行為翌日の5月24日に行われている。今後の確認点は、申告後の調査経過、停職4カ月とした量定根拠、被害隊員への支援や配置上の措置、警務隊などへの通報の有無となる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は、2026年9月18日の仙台放送、共同通信の報道と陸上自衛隊の公式情報を基に構成した。
多賀城駐屯地は、32歳の陸士長が同僚に身体接触を伴う性的言動を繰り返し、一連の行為により被害隊員が精神疾患を発症したとして停職4カ月とした。精神疾患の具体的な診断名や症状などは公表されていない。
現在確認できる報道では、逮捕、書類送検、起訴など刑事手続に関する記載は確認できていない。ただし、刑事手続が存在しないことを意味するものではない。
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