TBS系ドラマ『VIVANT』の撮影現場で、原作や演出を手がける福澤克雄監督(62)が助監督を押し倒し、骨折させていたと、週刊文春が2026年9月16日に報じた。
TBSは福澤監督について、社内調査でパワーハラスメントに該当する言動があったことを認め、人事上の措置を取ったと説明している。ただし、今回報じられた骨折事案をTBSがどこまで確認しているのかや、具体的な処分内容は明らかにされていない。
緑山スタジオの撮影リハーサル中に起きたと報道
週刊文春の報道によると、問題が起きたのは2025年12月。神奈川県横浜市にあるTBS緑山スタジオで、『VIVANT』の撮影リハーサルが行われていた。
福澤監督は作業中の助監督に強い言葉を発し、その後、相手を押し倒したとされる。倒された助監督は骨折し、全治約1カ月と診断されたという。
この具体的な経緯は週刊文春が関係者への取材をもとに報じたもので、TBSが公式に発表した内容ではない。負傷したスタッフの現在の状態や、警察への相談・被害届の有無も分かっていない。
TBSはパワハラを認め「厳正に人事上の措置」
福澤監督をめぐっては、2026年7月にも、撮影現場で若手スタッフからパワハラを訴えられたとする報道があった。
TBSは当時、撮影期間中に職場環境の改善を目的とした調査を行ったと説明。その結果、福澤監督に「パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行いました」と回答している。
調査を進める間、福澤監督が撮影現場を離れていたことも認めた。TBSは本人への研修など再発防止策を実施したとしているが、処分の内容については公表していない。
福澤監督はその後、現場に復帰した。TBSは2026年7月の時点で、『VIVANT』の放送予定に影響はないとしていた。
骨折を伴う事案をTBSはどう判断したのか
TBSがパワハラを認定したことは分かっている。しかし、今回報じられた「スタッフを押し倒して骨折させた」とする行為が、社内調査で認定されたパワハラに含まれているかは明らかになっていない。
ここが今回の報道で最も重要な点だ。
仮に報道どおり身体的な行為によってスタッフが骨折していたのであれば、暴言や威圧的な指導だけの問題では済まない。被害を受けたスタッフへの補償や謝罪、現場復帰後の安全確保についても説明が必要になる。
一方で、処分内容の公表には被害者や関係者のプライバシー、人事上の制約もある。すべてを明らかにできない事情は考えられるが、福澤監督が番組制作に復帰している以上、復帰を認めた判断と再発防止策が十分だったのかは問われる。
人気作品の制作を優先していなかったか
編集部の考察
『VIVANT』はTBSを代表する大型ドラマで、福澤監督は作品の原作、脚本、演出などを担う中心人物だ。その存在が大きいほど、制作現場で意見を言える人が限られ、若手スタッフが異議を唱えにくくなる可能性がある。
だからこそ、TBSには「処分した」「研修を行った」という説明だけでなく、現場のスタッフが安心して働ける状態になったのかを示す責任がある。
今回の報道を受け、少なくとも次の点は確認が必要だ。
- 骨折事案を社内調査で確認していたのか
- 認定したパワハラに身体的な行為が含まれるのか
- 被害を受けたスタッフへの謝罪や補償を行ったのか
- 福澤監督の現場復帰を誰が、どのような基準で判断したのか
- 復帰後に第三者による監督や相談体制を設けたのか
作品が予定どおり放送されたことと、制作現場の問題が解決したことは同じではない。TBSが骨折報道について改めて調査し、説明するかが今後の焦点になる。
福澤克雄監督とは
福澤監督は1989年にTBSへ入社し、『3年B組金八先生』『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など数多くのドラマ制作に携わってきた。
『VIVANT』では原作や演出、プロデュースなどを担当。作品全体を支える中心人物として知られている。
2024年に定年を迎えた後もTBSと契約し、番組制作を続けていると報じられている。
福澤克雄監督は『VIVANT』を降板したのか
降板は発表されていない。調査中は一時的に撮影現場を離れたが、その後復帰している。
TBSはスタッフの骨折を認めているのか
TBSは福澤監督にパワハラに該当する言動があったことを認めている。ただし、押し倒して骨折させたとする具体的な行為を認定したかは公表していない。
福澤監督に対する処分は何だったのか
TBSは「厳正に人事上の措置を行った」と説明しているが、処分の種類や期間は明らかにしていない。
刑事事件になっているのか
警察への相談や被害届の提出、刑事手続きの有無は確認されていない。
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週刊TAKAPI編集部:黒木
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