愛知県が運営する出会いサポートポータルサイト「あいこんナビ」で、イベント主催団体が保有していた599人分の個人情報を含むファイルが誤って掲載され、第三者が閲覧できる状態になっていたことが分かった。
県が9月21日に発表した。
問題のファイルは2018年のイベント掲載申請時に添付されたもので、氏名や年齢だけでなく、最終学歴、職業、在勤市町村、身長、趣味など、個人の属性を複数組み合わせて把握できる情報が含まれていた。
9月20日に一般利用者から指摘があり、県が同日中に削除した。県は現時点で二次被害は確認されていないとしている。
599人分 氏名だけでなく学歴や職業、身長も
県によると、誤掲載されていたのはイベント主催団体が保有していた599人分の非公開情報。
含まれていたのは、氏名、フリガナ、年齢、最終学歴、職業、在勤市町村、身長、趣味、特技、続柄の計10項目だった。
単なる名簿ではなく、氏名と複数の属性情報がまとまったファイルだったことになる。
ただし、県はこの599人について、問題となったイベントの参加者や「あいこんナビ」の利用者だったとは説明していない。
県の発表では「イベントに直接関係のない非公開情報」とされており、599人がどのような経緯で主催団体に情報を提供していたのかは公表されていない。
2018年の申請で誤添付 県の承認でも止められず
「あいこんナビ」は、登録されたイベント主催団体が開催日時や会場、申込方法などを入力し、県の承認を経て掲載する仕組みとなっている。
今回、主催団体は2018年のイベント掲載申請時、本来公開するものではないファイルを申込用資料として誤って添付した。
県側もファイルの内容を十分に確認できず、そのまま掲載を承認したとしている。
申請者側での誤添付に加え、公開前の確認でも個人情報を含むファイルを止められなかった形だ。
発覚は2026年9月 一般利用者が指摘
問題が判明したのは9月20日午後2時30分ごろ。
一般利用者から県に、イベントとは直接関係しない非公開情報が閲覧できる状態になっているとの連絡があった。
県が確認し、同日午後7時ごろに該当ファイルを削除した。
問題のファイルは2018年のイベント掲載申請時に添付されたとされるが、県の公表資料だけでは、実際にいつから一般公開された状態になっていたのか、その初日時点までは確認できない。
このため、本稿では「約8年間公開されていた」と断定せず、2018年の申請資料が2026年9月の発覚時までサイト上に残っていた事案として扱う。
終了したイベント情報もサイト上に残す運用
県によると、「あいこんナビ」では終了したイベント情報についても、利用者や他のイベント主催団体が参考にできるようサイト上に残している。
今回も、過去のイベント情報とともに添付ファイルが残り続けていた。
ただし、県の公表資料では、問題となったファイルが実際に何回閲覧されたのか、ダウンロードされた記録が残っているのか、検索サービスなどを通じて外部保存された可能性があるのかまでは明らかにされていない。
県が「二次被害は確認されていない」としている一方、公開期間中の閲覧状況については今後確認すべき点が残る。
2024年度以降は承認業務を委託
イベント情報の承認業務は、2024年度以降、外部事業者へ委託されている。
ただし、今回問題となったファイルは2018年に申請・承認されたものだ。
県は今回の原因について、主催団体による誤添付と、県側が非公開情報に気付かないまま承認したことを挙げている。
一方、過去に掲載されたページや添付ファイルをどのような頻度・方法で確認していたのかについては、公表資料では明らかになっていない。
599人へ謝罪 掲載前チェックを強化
県は対象となった599人に対し、イベント主催団体とともに手紙などで謝罪する。
再発防止策として、イベント主催団体に個人情報を掲載しないよう改めて周知するとともに、現在承認業務を担当している委託事業者に対し、掲載内容をダブルチェックするよう指導するとしている。
今回の事案では、申請段階での誤添付と承認段階での確認不足が重なった。
今後は、新規掲載時の確認だけでなく、既に公開されている過去のイベント情報や添付ファイルについて、同様の問題が残っていないかも焦点になる。
編集部まとめ
愛知県の「あいこんナビ」で、599人分の氏名や学歴、職業、身長などを含む非公開情報が誤掲載されていた。2018年の申請時に主催団体がファイルを誤添付し、県も気付かず承認。2026年9月、一般利用者の指摘で発覚した。県は情報を削除し、対象者への謝罪と掲載前のダブルチェックを進めるとしている。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
この記事は、愛知県が2026年9月21日に公表した「あいこんナビ」の個人情報誤掲載に関する資料を基に構成しています。
誤掲載された599人分の情報は、イベント主催団体が保有していた「イベントに直接関係のない非公開情報」です。599人全員が婚活サイト利用者や婚活イベント参加者だったとの公表はありません。
問題のファイルは2018年のイベント掲載申請時に添付されたとされていますが、県の公表資料だけでは一般公開が開始された正確な日付までは確認できません。このため「約8年間公開」とは断定していません。
県は現時点で二次被害は確認されていないとしています。ファイルの閲覧件数、ダウンロード状況などは公表されていません。

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。