埼玉県が発表した2026年度(令和8年度)地価調査で、住宅地の最高価格はさいたま市浦和区岸町3丁目の1平方メートル当たり60万円となった。県内住宅地では8年連続トップ。浦和駅西口から徒歩圏にあり、県立浦和第一女子高校の北側に位置する住宅地だ。
県内では住宅地、商業地ともに5年連続で平均地価が上昇した。特に東京へのアクセスに優れた県南部では、駅から徒歩圏内の住宅地を中心に上昇が続いている。
埼玉県の住宅地トップは「浦和区岸町3丁目」
住宅地で県内最高価格となったのは、さいたま市浦和区岸町3丁目の基準地。
2026年7月1日時点の価格は1平方メートル60万円で、浦和駅から徒歩圏内にある。県内住宅地の最高価格となるのは8年連続となった。
岸町は浦和駅西口側に広がる住宅街で、調査地点は県立浦和第一女子高校の北側。駅へのアクセスに加え、住宅地としての環境や生活利便性などを背景に、高い地価が続いている。
住宅地の上位3地点は7年連続で順位が変わっておらず、県内でも特定の人気エリアに高価格地点が定着している状況がうかがえる。
埼玉県の住宅地、上昇地点は394地点から406地点へ
今回の調査で目立つのは、一部の高価格エリアだけではなく、地価が上昇した地点そのものが増えていることだ。
県によると、住宅地で前年から価格が上昇した地点は、前年度の394地点から406地点へ増加した。
住宅地の県平均変動率はプラス1.6%。前年のプラス1.5%から上昇幅がわずかに拡大した。
特に地価を押し上げているのが、さいたま市や川口市、戸田市などを含む県南部だ。鉄道で東京都心へ通勤しやすく、駅から徒歩圏にある住宅地では引き続き需要が強い。
浦和駅周辺でも住宅地の価格上昇は続いており、岸町3丁目の地点は2026年の地価公示でも1平方メートル59万円となっている。
商業地は上昇幅が拡大 平均3.3%プラス
住宅地以上に上昇が目立ったのが商業地だ。
2026年度の県平均変動率は、住宅地がプラス1.6%、商業地がプラス3.3%、工業地がプラス2.8%だった。
前年は住宅地1.5%、商業地3.0%、工業地2.7%だったため、すべての用途でプラスを維持したことになる。
住宅地と商業地は5年連続の上昇。工業地に至っては13年連続の上昇となった。
商業地の上昇地点は前年と同じ99地点だったものの、平均上昇率は3.0%から3.3%へ拡大している。
商業地トップは大宮駅西口、1平方メートル376万円
商業地の県内最高価格は、さいたま市大宮区桜木町2丁目。
価格は1平方メートル当たり376万円で、こちらは39年連続で県内トップとなった。
住宅地では浦和、商業地では大宮という構図が長く続いている。
さいたま市の二大ターミナル周辺では再開発も進んでおり、駅近エリアの土地需要が地価を下支えしている。
なぜ県南部の駅徒歩圏で地価が上がり続けるのか
今回の結果から見えてくるのは、単純な「埼玉県全体の地価上昇」だけではない。
価格上昇をけん引している地域には、鉄道駅に近いこと、東京都心へアクセスしやすいこと、生活利便性が高いことなど、共通する条件がある。
一方、同じ県内でも駅からの距離や人口動態、住宅需要によって地価の動きには差がある。
つまり「埼玉の土地が一律に上がっている」というより、需要の集まりやすい地域への集中が続いていると見る方が実態に近い。
浦和駅西口の岸町3丁目が8年連続で住宅地トップとなったことは、その象徴的な結果といえそうだ。
埼玉県の地価調査とは?
地価調査は国土利用計画法に基づき、都道府県が毎年実施する土地価格の調査。
2026年度の埼玉県では、県内63市町村の832地点を対象に、7月1日時点の標準価格を調べた。土地取引価格の目安などとして利用される。
地価公示とは何が違う?
地価調査は都道府県が7月1日を基準日に実施するのに対し、地価公示は国土交通省土地鑑定委員会が1月1日を基準日として実施する。
調査地点にも違いがあるため、両者の数字を単純に同じものとして比較することはできない。
浦和の住宅地で最も高い場所はいくら?
2026年度の埼玉県地価調査では、さいたま市浦和区岸町3丁目の基準地が1平方メートル60万円で、県内住宅地の最高価格となった。
埼玉県の住宅地は全体として値上がりしている?
県平均の変動率はプラス1.6%で、5年連続の上昇。価格が前年より上昇した住宅地点も394地点から406地点へ増えた。
埼玉県で商業地が最も高い場所は?
さいたま市大宮区桜木町2丁目で、1平方メートル376万円。39年連続で県内トップとなった。
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週刊TAKAPI編集部:黒木

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