【2026年9月28日更新】
名古屋市立大学が2027年4月に開設を予定している「蒲郡キャンパス」が、東三河の看護人材育成拠点として本格始動へ向かっています。
蒲郡市立ソフィア看護専門学校の施設を活用し、入学定員50人でスタートする計画で、学生は1年次を主に名古屋、2年次以降を主に蒲郡で学ぶ予定です。2027年度入試では推薦25人、一般25人を予定しており、蒲郡市にとっては医療人材の確保や地域医療を支える新たな教育拠点として注目されます。
週刊TAKAPIでは、2027年4月の開設を前に、蒲郡キャンパスの概要、入試、学生生活、ソフィア看護専門学校との移行関係を改めて整理します。
蒲郡キャンパスは50人 「210人」は看護学専攻全体
2027年度に予定されている蒲郡キャンパスの入学定員は50人です。
名古屋側は160人を予定しており、両キャンパスを合わせた看護学専攻全体の入学定員は210人となります。
内訳は、
蒲郡キャンパス 50人
名古屋側 160人
看護学専攻全体 210人
です。
蒲郡キャンパス単独で210人を受け入れる計画ではありません。
大学側は、210人体制が実現した場合、看護系教育施設として全国でも最大規模の入学定員になるとしています。
ソフィア看護専門学校の施設を活用
蒲郡キャンパスは、蒲郡市立ソフィア看護専門学校の施設を活用して開設する計画です。
蒲郡市、名古屋市、名古屋市立大学は2025年3月、新たな看護学教育施設の設置に向けた協定を締結しました。
ソフィア看護専門学校は2026年度入学生を最後に学生募集を停止し、2029年3月末で閉校する予定です。
閉校後は、同施設を活用した4年制大学の看護教育へ移行する計画となっています。
背景に看護人材の育成・確保
蒲郡キャンパス開設の背景には、三河地域で看護職を継続的に育成し、地域医療を支える人材を確保する狙いがあります。
ソフィア看護専門学校では、高校生の大学志向などを背景に、安定した入学者確保が課題となっていました。
こうした状況を受け、蒲郡市が専門学校で担ってきた看護教育機能を大学教育へ移行する構想を名古屋市立大学側に持ちかけ、現在のキャンパス計画につながりました。
名古屋市立大学と蒲郡市は以前から、蒲郡市民病院での人事交流や寄附講座などを通じて連携しています。
市民病院の看護師確保にも関係
蒲郡市立ソフィア看護専門学校は、地域の看護人材供給で大きな役割を担ってきました。
既報では、蒲郡市民病院に勤務する看護師の約7割をソフィア看護専門学校の卒業生が占めるとされています。
同校の閉校後も蒲郡市内に看護教育の拠点を維持することは、市民病院を含む地域医療の人材確保とも関係します。
大学側も、蒲郡を含む三河地域で医療を担う看護職の育成を新キャンパスの目的に掲げています。
1年次は主に名古屋 2年次以降は蒲郡
蒲郡キャンパスに入学した学生が、4年間すべて蒲郡で学ぶわけではありません。
現在の構想では、1年次は主に名古屋で教養教育や一部の専門教育を受けます。
医学科や薬学部、リハビリテーション学専攻などとの多職種連携教育も名古屋で行う予定です。
2年次以降は主に蒲郡キャンパスで学び、名古屋側と基本的に同じカリキュラムを導入しながら、地域特性を生かした教育を行う計画です。
蒲郡側でも保健師資格取得を目指せる教育体制が想定されています。
2027年度は推薦25人、一般25人を予定
蒲郡キャンパスの2027年度入試では、50人の募集を予定しています。
内訳は、学校推薦型選抜Aが10人、同Bが15人、一般選抜前期日程が25人です。
推薦と一般選抜をそれぞれ25人とする構成になります。
入試日程や出願条件については、大学が今後示す最新の募集要項を確認する必要があります。
名古屋市外では初のキャンパスへ
蒲郡キャンパスが計画通り開設されれば、名古屋市立大学にとって名古屋市外で初めてのキャンパスとなる見込みです。
大学は、蒲郡キャンパスを三河地域における公立大学の看護教育拠点として位置付けています。
名古屋市内を中心に展開してきた同大学の教育機能が、東三河へ本格的に広がることになります。
蒲郡市民病院に近接 実習環境も特徴
蒲郡キャンパス予定地の近くには蒲郡市民病院があります。
看護教育では医療機関での臨地実習が重要となるため、大学の教育拠点と地域の中核病院が近接する立地も蒲郡キャンパスの特徴です。
大学と市民病院が実習や人材育成でどのように連携するかは、開設後の教育体制にも関わります。
オープンキャンパスに約140人
8月22日には、蒲郡キャンパス予定地でオープンキャンパスが開かれ、高校生や保護者ら約140人が参加しました。
会場では、現役学生による大学生活や学びの説明、座談会などが行われました。
大学は10月31日にも蒲郡でオープンキャンパスを予定しています。
2027年度の学生受け入れに向け、開設準備と入試広報が進んでいます。
2027年4月開設へ準備
蒲郡キャンパスは2027年4月の開設を予定しています。
計画通り進めば、ソフィア看護専門学校が担ってきた地域の看護人材育成機能を引き継ぎながら、蒲郡市に4年制大学の看護教育拠点が設けられることになります。
大学は現在、開設に必要な手続きを進めています。
教育体制や地域医療機関との連携などについて新たな事実が確認された場合は、続報として更新します。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は、週刊TAKAPIが2026年8月23日、24日に報じた名古屋市立大学「蒲郡キャンパス」に関する情報を、開設時期、定員、教育体制、ソフィア看護専門学校からの移行、地域医療との関係を軸に再整理したものです。
蒲郡キャンパスの入学定員は50人で、210人は名古屋側160人と蒲郡側50人を合わせた看護学専攻全体の入学定員です。2027年4月の開設に向けた準備段階であり、教育体制や入試内容などは今後変更される可能性があります。
週刊TAKAPIでは今後、名古屋市立大学や蒲郡市への取材を通じて、蒲郡キャンパスの教育体制、実習先との連携、学生生活、地域医療への役割などを詳しく確認し、続報としてお伝えします。
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