岐阜県警岐阜中署は10月13日、第三者への譲渡目的を隠して暗号資産の口座を開設したとして、岐阜県立岐阜盲学校の教諭、山崎源太郎容疑者(54)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。警察の調べに対し、容疑を認めているという。
捜査では、特殊詐欺事件に使われたネット銀行口座から、山崎容疑者名義の暗号資産口座へ現金が移されていたことが判明した。資金の移動元となった銀行口座も同容疑者名義で、警察は口座開設の経緯や余罪を調べている。
2月に暗号資産口座を開設 第三者への譲渡目的を隠した疑い
山崎容疑者は2026年2月、他人に譲り渡す目的があったにもかかわらず、その目的を隠してインターネットから暗号資産交換用の口座を申し込み、開設した疑いが持たれている。
口座の開設は、本人が利用することを前提に行われる。今回の逮捕容疑は、第三者への譲渡目的を秘して申込手続きを行ったとされる点にある。
開設された暗号資産口座は、その後、特殊詐欺事件のマネーロンダリング(資金洗浄)に悪用されたとみられている。
6月に銀行から情報提供 別の本人名義口座から資金移動
捜査のきっかけとなったのは、金融機関からの情報提供だった。
2026年6月ごろ、インターネット専業銀行から、詐欺に利用された口座があるとの情報が警察に寄せられた。警察が調べたところ、特殊詐欺に使われたネット銀行口座から、暗号資産交換用口座へ現金が移動していたことが分かった。
ネット銀行口座は凍結されており、暗号資産口座とともに山崎容疑者の名義だった。資金移動の時期と口座凍結の前後関係については、確認できた報道では特定されていない。
口座開設と特殊詐欺への関与は別 警察が余罪捜査
今回の逮捕容疑は、暗号資産交換用口座の開設手続きに関するものだ。
特殊詐欺に使われた銀行口座と暗号資産口座が本人名義だった一方、山崎容疑者自身が特殊詐欺の実行や資金移動の操作を担ったと確認されたわけではない。
警察は、口座が第三者に利用されるまでの経緯や資金の流れを調べるとともに、余罪についても捜査を進めている。
岐阜県教育委員会による今回の事件に関する処分内容については、10月14日時点で確認できた公開情報には含まれていない。
編集部まとめ
岐阜盲学校の54歳教諭が、第三者への譲渡目的を隠して暗号資産口座を開設したとして逮捕された。捜査では、特殊詐欺事件に利用された銀行口座と暗号資産口座が、いずれも本人名義だったことが判明している。
逮捕容疑は口座開設に関する電子計算機使用詐欺の疑いで、警察は余罪を調べている。
週刊TAKAPI 編集部/一条
特記事項
本記事は、2026年10月14日時点の公開情報に基づき、逮捕容疑と捜査で判明した口座間の資金移動について整理した。
今回の逮捕容疑は暗号資産口座の開設に関するものであり、特殊詐欺への直接的な関与が確認されたものではない。

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