福島県白河市の中学校で、運動部に所属する男子生徒3人が、同級生や後輩8人から現金計約3万5000円を脅し取っていたことが分かった。白河市教育委員会は一連の行為を「いじめ重大事態」に認定した。
3人は生徒の個人的な秘密をSNSに投稿したり、教員に話したりすると脅し、口止め料などの名目で金銭を要求していたという。被害は2025年の1学期から今年9月まで続き、要求は約20回に及んだ。
問題は9月、複数の生徒が教員に相談したことで発覚した。
個人的な秘密を暴露すると脅す 文房具の購入強要も
白河市教委によると、3人は同じ運動部に所属する同級生や後輩に対し、知られたくない個人的な事情をSNSに投稿するなどと告げ、金銭を要求していた。
教員に秘密を話すと脅す行為もあり、文房具などを買うよう強要したケースも確認された。
被害を受けた生徒は8人。金銭要求などの行為は約20件に上り、現金の被害額は計約3万5000円とされる。
実際に秘密がSNSへ投稿されたかどうかや、文房具の購入を強要された件数は明らかになっていない。
昨年の1学期から継続 9月に生徒が相談して発覚
金銭の要求は2025年の1学期から始まり、2026年9月まで続いていた。
今年9月、複数の生徒が教員に金銭のやり取りについて相談。学校が部活動内で調べたところ、いじめが発覚した。
男子生徒3人はその後、被害生徒や保護者に謝罪し、受け取った金銭を返したという。
一方、学校側が相談以前に問題を把握していたかどうかは分かっていない。長期間にわたる金銭要求が見過ごされた経緯についても、詳しい説明は出ていない。
市教委が重大事態に認定 11月にも専門家委員会
白河市教委は、今回の事案をいじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定した。
同法第28条は、いじめにより児童生徒の心身や財産に重大な被害が生じた疑いがある場合などに、事実関係を明らかにするための調査を求めている。
市教委は11月にも有識者らで構成する「いじめ防止対策委員会」を設置し、調査を行う方針。再発防止策も検討する。
重大事態と判断した具体的な理由や、委員会による調査の範囲については明らかになっていない。
編集部まとめ
男子生徒3人による金銭要求は約1年半にわたり、被害は同じ部活動の8人に及んだ。謝罪と返金は行われているが、市教委は重大事態として専門家による調査を進める方針だ。
学校が問題を把握するまでの経緯や、被害生徒への対応も調査で確認すべき事項となる。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
白河市教育委員会が示した約20件の被害には、金銭の要求に加え、文房具などの購入を強要した行為も含まれている。
被害額は計約3万5000円とされるが、現金と物品購入による負担額の内訳は明らかになっていない。このため、約20件すべてが現金の脅し取りだったとは断定できない。
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