「マジでちょうどいい」「都会すぎず、田舎すぎない」――。
一人暮らしをするなら、愛知県のどの街を選ぶのか。
ニュースサイト「ねとらぼ」が実施した読者アンケートで、愛知県内の人気市町村ランキングが明らかになった。
第1位は名古屋市、第2位は岡崎市。そして注目したいのが、東三河の豊橋市が第4位、豊川市が第5位にランクインしたことだ。
さらに蒲郡市や田原市、新城市もランク入り。県内の主要都市だけでなく、東三河の暮らしやすさにも一定の支持が集まっている。
今回の結果から見えてくるのは、単なる都会への憧れではない。
交通アクセス、買い物環境、自然との距離感。そうした生活条件のバランスが、一人暮らしの街選びで重視されている可能性がある。
愛知県で一人暮らししたい市町村ランキングTOP10
今回の調査は、ねとらぼが2025年4月20日から実施したインターネット上の読者投票によるもの。
2026年8月27日時点の集計では、有効回答数は585票となった。
| 順位 | 市町村 | エリア |
|---|---|---|
| 1位 | 名古屋市 | 尾張 |
| 2位 | 岡崎市 | 西三河 |
| 3位 | 一宮市 | 尾張 |
| 4位 | 豊橋市 | 東三河 |
| 5位 | 豊川市 | 東三河 |
| 6位 | 長久手市 | 尾張 |
| 7位 | 安城市 | 西三河 |
| 8位タイ | 犬山市 | 尾張 |
| 8位タイ | 刈谷市 | 西三河 |
| 10位 | 蒲郡市 | 東三河 |
順位はねとらぼの2026年8月27日時点の結果。なお、公開されている別時点の集計でも上位10市の順位構成が一致している。
第1位は名古屋市「マジでちょうどいい」と評価される理由
トップに立ったのは愛知県の県庁所在地、名古屋市だ。
JR・名鉄・近鉄・地下鉄などの交通網が発達し、商業施設や飲食店、医療機関などが集積している。
SNS上では、都心部の移動が徒歩や自転車で完結しやすいことや、生活の利便性を評価する声が紹介されている。
ただし、名古屋市といっても中区や中村区などの中心部と、郊外の住宅地では生活環境が大きく異なる。
家賃や通勤時間だけでなく、自家用車が必要かどうかも重要な判断材料となる。
第2位・岡崎市「住みやすい田舎寄りの都会」
第2位には西三河の岡崎市が入った。
岡崎市はJR東海道本線や名鉄名古屋本線を利用でき、名古屋方面へのアクセスにも優れている。
大型商業施設がある一方、歴史的な街並みや自然環境も残る。
ねとらぼの記事では、SNS上の声として「住みやすい田舎寄りの都会」という評価も紹介された。
都市機能を備えながら、過度に都会化していない生活環境が支持されているようだ。
【東三河に注目】第4位・豊橋市 新幹線が停まる地方都市の強み
今回、週刊TAKAPIが特に注目したいのが豊橋市だ。
豊橋市は愛知県東部、東三河地域の中心都市として発展してきた。
豊橋駅には東海道新幹線が停車し、JR東海道本線、飯田線、名鉄名古屋本線などが乗り入れる。
さらに市内には路面電車も走っており、地方都市としては特徴的な交通環境を備えている。
一人暮らしの視点から見ると、次のような強みがある。
- 新幹線を利用でき、遠方への移動にも対応しやすい
- 豊橋駅周辺には飲食店や商業施設が集まる
- 駅周辺から郊外まで幅広い住宅地がある
- 都市機能と自然環境が比較的近い
一方で、郊外では自家用車が必要になる地域もある。
豊橋市の魅力は、都会か田舎かの二者択一ではなく、生活スタイルに応じて住む場所を選べることにある。
実際、LIFULL HOME’Sの2026年「借りて住みたい街ランキング(中部圏版)」でも、豊橋駅は第5位に入っている。こちらは物件検索・問い合わせに基づく別の調査であり、豊橋への住宅需要を考えるうえで参考になる。
第5位・豊川市 大型商業施設と住宅地のバランス
豊橋市に続き、第5位となったのが豊川市だ。
豊川市は豊橋市に隣接し、JR飯田線や名鉄豊川線などが利用できる。
2023年には大型商業施設「イオンモール豊川」が開業し、買い物環境の選択肢が広がった。
豊川市の魅力として考えられるのは、住宅地の落ち着きと生活利便性の両立だ。
市内には戸建て住宅が多い地域もあれば、駅周辺の集合住宅もある。
豊橋市方面へ通勤・通学する人にとっても、住まいの候補となる地域だろう。
さらに、大東建託の2026年「街の住みここちランキング(愛知県版)」では、豊川市は25位に入り、前年の27位から順位を上げている。
第10位・蒲郡市もランクイン 海のある暮らしが魅力
第10位には、東三河の蒲郡市が入った。
三河湾に面する蒲郡市は、海や山が身近にある地域として知られる。
JR東海道本線が通り、豊橋市や岡崎市方面への移動も可能だ。
都市部と比べると公共交通の選択肢が限られる場所もあるが、自然環境を重視する人にとっては魅力的な候補となる。
なお、今回のランキングでは田原市が14位タイ、新城市が20位タイにも入っている。
なぜ東三河の街が選ばれるのか?住宅・不動産の視点から考察
今回のランキングで特徴的なのは、東三河の複数の市が上位に入っていることだ。
豊橋市、豊川市、蒲郡市には、それぞれ異なる生活環境がある。
豊橋市は交通アクセスと都市機能、豊川市は商業施設と住宅地のバランス、蒲郡市は海に近い自然環境という特徴が挙げられる。
住宅・不動産の視点では、名古屋市中心部と比べて家賃や駐車場代を抑えられる物件を探せる可能性もある。
ただし、実際の住居費は築年数、駅からの距離、間取りなどによって異なるため、単純に市単位で比較することはできない。
また、今回の投票は無作為抽出による住民満足度調査ではない。「一人暮らししたい」という希望を尋ねたものであり、実際の転入者数や住宅需要を直接示すものではない点には注意が必要だ。
まとめ|「都会すぎない暮らし」が東三河の強みになるか
今回のランキングでは、名古屋市や岡崎市といった主要都市が上位に並ぶ一方、豊橋市と豊川市が4位、5位に入る結果となった。
特に注目すべきは、東三河の複数の自治体がランクインした点だ。
便利な交通網、商業施設、自然環境、住宅地の落ち着き。
都市の規模だけでは測れない暮らしの魅力が、東三河には存在している。
もっとも、今回の結果だけで人口流入の増加や不動産市場への影響を断定することはできない。
今後、こうした「住みたい」という評価が実際の転入や住宅需要につながるのか。
週刊TAKAPIでは、東三河の住宅事情や地域の変化にも引き続き注目していきたい。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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