最後の打球がアウトになった瞬間、横手の選手たちが一斉にベンチを飛び出した。
その向こうでは、金足農の選手たちが動けずにいた。
7月10日、ITOKEN 80th スタジアムよこて。夏の秋田大会3連覇を狙った金足農は、横手に1-3で敗れた。
昨夏まで2年連続で秋田を制した王者が、今年は最初の試合で姿を消した。
先制したのは金足農だった。それでも勝ったのは横手。秋田大会は序盤から、前評判がまるで通用しない展開になっている。
金足農が先制 横手は次の回に逆転した
試合が動いたのは3回。
金足農が1点を先制し、まずは王者が試合を動かした。
このまま金足農が流れを握るかに見えたが、横手は4回に反撃。2点を奪い、すぐに試合をひっくり返した。
先制された直後の攻撃で逆転まで持っていったことが大きかった。
金足農は追いかける立場となったものの、打線がつながらない。横手の先発・佐藤宙斗を前に、3回の1点からスコアを動かせなかった。
佐藤宙斗が4安打1失点 王者打線を止めた
この日の横手を支えたのは、マウンドに立った佐藤宙斗だった。
金足農に先制を許しながら、その後は追加点を与えず、4安打1失点で最後まで投げ切った。
大量の得点援護があったわけではない。
1点差の時間が続く中でも崩れず、金足農に反撃のきっかけを渡さなかった。走者を出しても次の一本を許さず、アウトを積み重ねた。
王者を倒した一戦で、最も目立ったのは派手な打撃ではなく、佐藤の粘り強い投球だった。
7回の追加点 金足農に重かった3点目
横手が2-1とリードしたまま、試合は終盤へ入った。
金足農にとっては、まだ1点差。一本出れば追いつける場面だった。
ところが7回、横手が追加点を奪う。
スコアは3-1。
この1点で、金足農は終盤に2点を追わなければならなくなった。
打線は最後まで佐藤を崩せず、得点は3回の1点だけ。横手は逆転後のリードを守り切り、夏2連覇中の王者を初戦で止めた。
春に続いて横手が勝利 もう偶然ではない
両校は春の秋田県大会でも対戦し、その試合も横手が制している。
金足農にとって今回は、夏の舞台で雪辱を果たす機会でもあった。
しかし、再び勝ったのは横手だった。
春に一度、夏にもう一度。
ここまで結果が続けば、単なる波乱では済まされない。金足農が取りこぼしたのではなく、横手が試合を組み立て、勝ち切った。
先制されても慌てず、直後に逆転。終盤に追加点を奪い、佐藤が最後まで投げ抜いた。
横手の勝ち方は明確だった。
最後のアウト 歓喜の横手、動けない金足農
試合終了と同時に、横手ナインは喜びを爆発させた。
春に続いて金足農を破り、今度は王者の3連覇を止めた。チームにとって、これ以上ない大きな一勝だった。
一方、金足農にとっては、あまりにも早い夏の終わりとなった。
3連覇も、3年連続の甲子園出場も、最初の試合で消えた。
最後まで追いつけず、整列へ向かう選手たち。3年生には、もう次の夏はない。
歓喜と悔しさが、同じグラウンドにくっきり分かれた。
秋田商、鹿角、明桜、金足農まで初戦敗退
今年の秋田大会では、有力校が序盤から次々と敗れている。
今春優勝の秋田商、準優勝の鹿角、昨秋優勝の明桜。そして夏2連覇中の金足農まで、そろって最初の試合で姿を消した。
| 学校 | 直近の実績 | 今大会の結果 |
|---|---|---|
| 金足農 | 夏2連覇中 | 横手に1-3で初戦敗退 |
| 秋田商 | 今春優勝 | 初戦敗退 |
| 鹿角 | 今春準優勝 | 初戦敗退 |
| 明桜 | 昨秋優勝 | 初戦敗退 |
大会前に名前が挙がっていた学校が、ここまで一気に消える夏は珍しい。
実績も学校名も関係ない。
一試合ごとに、秋田大会の見方が変わっている。
金足農を倒した横手 次は追われる側になる
大きな一勝を挙げた横手は、ここから注目される側に回る。
佐藤宙斗の投球は次戦でも通用するのか。金足農戦で見せた守備と集中力を続けられるのか。
王者を倒した直後の試合は難しい。
喜びが大きいほど、次の一戦へ気持ちを切り替える力が必要になる。
金足農撃破だけで終わるのか。そのまま秋田の頂点まで勝ち上がるのか。
横手の夏は、ここからが本番だ。
王者が消えた秋田大会 次の波乱はもう始まっている
金足農、秋田商、鹿角、明桜が序盤で敗退した。
残った学校にとって、甲子園は一気に近づいた。
横手がこの勢いで勝ち進むのか。別の学校が一気に抜け出すのか。大会はまだ始まったばかりだが、優勝候補の顔ぶれはすでに大きく変わった。
金足農が1試合で消えた夏。
今年の秋田大会は、最後まで何が起きるか分からない。
次に大きな歓声を浴びるのは、どの学校なのか。
特記事項:本記事は大会結果および公開情報を基に、エンタメスポーツ記事として構成しています。試合結果や大会情報は発表時点の内容です。
担当:週刊TAKAPI編集部/黒木
編集部まとめ
夏3連覇を目指した金足農は、横手に1-3で敗れ、初戦で姿を消した。
金足農が3回に先制したが、横手は4回に逆転。先発の佐藤宙斗が4安打1失点で投げ切り、7回の追加点で王者を突き放した。
春に続いて金足農を破った横手の勝利は、偶然では片付けられない。今後は王者を倒したチームとして、横手自身が警戒される立場になる。
有力校が相次いで消えた秋田大会。優勝争いは完全に読めなくなった。
Q:金足農はどの学校に敗れましたか?
A:横手に1-3で敗れました。
Q:金足農は何連覇を目指していましたか?
A:夏の秋田大会3連覇を目指していました。
Q:横手の先発投手は誰ですか?
A:佐藤宙斗投手です。金足農打線を4安打1失点に抑えました。
Q:試合はどのように動きましたか?
A:金足農が3回に先制し、横手が4回に2点を奪って逆転。7回にも1点を追加しました。
Q:秋田大会が混戦といわれる理由は何ですか?
A:金足農に加え、秋田商、鹿角、明桜など、直近の県大会で実績を残していた学校が相次いで初戦敗退したためです。
この記事の要点
夏の秋田大会3連覇を目指した金足農は、横手に1-3で敗れ、初戦で姿を消した。
金足農が3回に先制したが、横手は4回に2点を奪って逆転。7回にも1点を加え、王者を突き放した。
横手の佐藤宙斗は金足農打線を4安打1失点に抑え、最後まで投げ切った。春の県大会に続き、夏も金足農を破る大きな勝利となった。
秋田商、鹿角、明桜も序盤で敗れており、今大会は優勝候補が相次いで姿を消す異例の展開となっている。
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