栃木県宇都宮市のコンビニで、トイレを利用した客2人に裁判や損害賠償を持ち出し、連絡先などを書かせようとしたとして、経営者夫婦が強要未遂の疑いで逮捕された。
深夜4時すぎ、トイレ利用後にトラブルか
逮捕されたのは、コンビニエンスストアを経営する矢内忍容疑者(48)と、妻の美枝容疑者(49)。
警察によると、事件は7月13日午前4時すぎから午前5時半前にかけて、宇都宮市内の店舗で起きた。
被害に遭ったのは、30代の男性と20代の女性。2人は別々に店内のトイレを利用し、その際、別の店員から買い物をするよう促され、商品を購入したという。
人通りも少なくなる深夜帯の店内で、その後のやり取りが次第に険しくなったとみられている。
「裁判を起こす」などと告げた疑い
警察の発表では、夫婦は2人の態度に因縁をつけ、「損害賠償を請求する」「裁判を起こす」などと告げたうえで、氏名や住所、電話番号を用紙に記入するよう迫った疑いが持たれている。
店舗側にどのような損害があったと主張していたのか、トイレ利用後のどの行動を問題視したのかは明らかになっていない。
裁判や賠償という言葉を繰り返し示された場合、客側が強い心理的圧力を受けた可能性もある。警察は、当時の口調や態度、店内の状況を詳しく調べている。
客2人は親族へ電話 要求には応じず
警察によると、客2人はその場で親族へ電話し、店内で起きている状況を伝えた。
最終的に住所や連絡先などは記入せず、夫婦側の目的は達成されなかった。このため、強要未遂の疑いが持たれている。
深夜の店舗内で経営者から強い言葉を向けられる中、客2人が第三者へ助けを求めたことが、要求に応じずに済んだ一因とみられる。
夫婦は「連絡先を交換しようとしただけ」と否認
警察の調べに対し、夫婦はいずれも容疑を否認している。
「相手と連絡先を交換しようとしただけで、脅迫はしていない」という趣旨の説明をしているという。
今後は、任意の連絡先交換だったのか、それとも裁判や賠償を示して従わせようとしたのかが捜査の焦点となる。
店内の防犯カメラ映像、音声の有無、従業員の証言、客が親族へ電話した際の内容などが、当時の状況を裏付ける重要な材料になるとみられる。
トイレ利用を巡る問題と個人情報の要求は別
コンビニのトイレは、店舗側が利用条件を設けたり、利用後の買い物を求めたりする場合がある。
ただし、トイレの利用条件と、客に住所や電話番号などの提出を迫る行為は切り分けて考える必要がある。
店側が損害を受けたと考えた場合でも、相手に強い圧力をかけて情報の提出を求めることが正当化されるわけではない。
客側も、深夜に店内で強い口調の要求を受けた場合は、その場で記入せず、警察や家族など第三者へ連絡することが重要となる。
編集部まとめ
午前4時台のコンビニで、トイレを利用した客に対し、経営者夫婦が損害賠償や裁判を持ち出したとされる今回の事件。
夫婦は脅迫を否定しており、単なる連絡先交換だったと説明している。現時点では双方の主張に隔たりがあり、強要に当たる言動が実際にあったのかは、客観的な証拠をもとに判断されることになる。
防犯カメラや関係者の証言から、トラブルの発端、店内で使われた言葉、客が受けた圧力の程度を明らかにする必要がある。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項:本記事は警察発表および判明している報道内容をもとに構成しています。矢内忍容疑者と美枝容疑者は容疑を否認しており、裁判で有罪が確定するまでは無罪と推定されます。
記事要点
栃木県宇都宮市のコンビニで、トイレを利用した客2人に裁判や損害賠償を持ち出し、氏名や住所、電話番号を書かせようとしたとして、店を経営する夫婦が強要未遂の疑いで逮捕された。客2人は要求に応じず、夫婦は「連絡先を交換しようとしただけ」と容疑を否認している。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。