令和8年熊本地震の発生から4日となった31日、熊本県嘉島町のイオンモール熊本では、地震直後に発生した爆発事故をめぐり、捜索と原因究明が続いています。
これまでに7人の死亡が確認されており、そのうちの1人である22歳の女性店員の母親が取材に応じ、娘が建物内へ戻ったとされる経緯と、勤務先の会社への思いを語りました。
母親によりますと、娘は地震発生後に一度は建物の外へ避難したものの、「金庫にお金を入れないといけないと言われた」と話し、再び館内へ戻っていったということです。
一度は屋外へ避難 親戚に「戻らないといけない」
母親によりますと、女性は爆発が起きたとみられる場所に近い、イオンモール熊本2階の店舗で働いていました。
地震発生後、女性はいったん建物の外へ避難し、そこで偶然会った親戚に「一回戻らないといけない」と話したということです。
親戚は女性を引き止めようとしましたが、女性は「金庫にお金を入れないといけないと言われたので戻る」と説明し、再び建物内へ入っていったとされています。
その直後、施設内で爆発が起きました。
「生きているのでは」連絡を待ち続けた母親
爆発後、女性との連絡は取れなくなりました。
母親は「どこかで避難しているのではないか」「けがをしていても、生きているのではないか」と考え、娘からの連絡を待ち続けていたといいます。
しかし、その後、女性の死亡が確認されました。
母親は、娘の言葉などから、売上金を金庫へ納めるために店舗側から戻るよう求められた可能性があると考えています。ただし、実際に誰がどのような指示を出したのかは確認されていません。
母親は「入金のために、お金のために……。会社には真実をはっきり話してほしい」と訴えています。
店舗運営会社は取材を断る
女性が勤務していた店舗の運営会社は、取材に対し「取材はお断りしている」と回答しています。
現時点では、女性に館内へ戻るよう指示した人物がいたのか、金庫への入金を求めた事実があったのか、女性が自らの判断で戻ったのかは明らかになっていません。
母親や親戚の証言と、店舗側が把握している当時の状況を照合し、女性が建物へ戻った経緯を確認する必要があります。
死亡した7人のうち3人はオンワード従業員
イオンモール熊本の爆発事故では、これまでに7人の死亡が確認されています。
このうち3人が、アパレル大手「オンワードホールディングス」の従業員だったことが明らかになっています。
残る死亡者の勤務状況や身元については、提示された情報では明らかになっていません。
関係機関は施設内で捜索を続けるとともに、地震後に爆発が発生した原因や、女性が館内へ戻った経緯を調べています。
編集部まとめ
令和8年熊本地震後、一度は屋外へ避難した22歳の女性店員が、なぜ再びイオンモール熊本の館内へ戻ったのか。母親の証言は、この事故で確認されるべき重要な経緯を示しています。
女性が「金庫にお金を入れないといけないと言われた」と話していた一方、具体的な指示の有無や指示を出した人物は確認されていません。
遺族が求めているのは、娘が最期にどのような状況に置かれ、なぜ建物へ戻ることになったのかという事実です。店舗運営会社や関係者による説明が待たれます。
週刊TAKAPI編集部/松本
特記事項:女性が売上金を金庫へ納めるため店舗側の指示で館内へ戻ったとの見方は、母親および親戚の証言を基にした遺族側の認識です。指示の有無、指示を出した人物、女性が館内へ戻った正確な経緯は確認されていません。
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