動画編集アプリ「CapCut」を展開するByteDanceが、次世代動画生成AI「Seedance 2.5」を正式発表した。
最大の進化は、1回で生成できる動画が15秒から30秒へ倍増したこと。AI動画で30秒を一気に作れる時代が、いよいよ現実になった。複数回の延長にも対応し、同じ人物や世界観を保ちながら数分規模の作品へつなげられるという。
写真・動画・音声をまとめて参照
Seedance 2.5では、人物写真、背景、参考映像、音声など、複数の素材をまとめて読み込ませられる。
「この人物を同じ服装で動かす」「この映像のカメラワークを参考にする」といった指定がしやすくなり、生成のたびに顔や衣装が変わる問題の軽減が期待される。
SNS動画、広告、MV、ドラマ風リールを作る人にとっては、かなり気になる進化だ。
全部作り直さず、気になる部分だけ直せる
さらに大きいのが編集機能だ。
Seedance 2.5は、時間を指定して特定の場面だけを修正したり、背景を差し替えたりする機能を強化した。映像の一部が崩れただけで、最初からすべて作り直す――。そんな**「作り直し地獄」から解放される可能性**がある。
背景を変更した場合も、光や影、衣服の動きを新しい環境に合わせて調整するという。生成AIが「一発勝負のガチャ」から、実際に編集できる制作ツールへ近づいている。
CapCutに入ったら一気に身近になる
ByteDanceは、世界中で使われている動画編集アプリCapCutを展開している。
現時点でSeedance 2.5のCapCut搭載時期は発表されていない。ただ、将来CapCutとの連携が本格化すれば、文章や写真から動画を生成し、そのまま字幕、音楽、カット編集まで進められる可能性がある。
専門的な映像ソフトを使わず、スマートフォン中心で作品を完成させる流れがさらに加速しそうだ。
AI動画特有の「油っぽさ」も改善
画質面では、人物の肌や物体が不自然に滑らかになる、AI動画特有の「油っぽさ」を抑えたとしている。
肌の質感、光、影、動きも改善。30秒間、人物の顔や衣装、背景をどこまで自然に維持できるのかが見どころとなる。
MiniMaxも同日に新モデル AI動画戦争が加速
同じ7月31日には、MiniMaxも新たなマルチモーダルモデル「H3」を発表した。
H3はテキスト、画像、動画、音声をまとめて扱い、最大2K・15秒のステレオ音声付き動画生成に対応する。Seedance 2.5が30秒生成と編集性を押し出す一方、MiniMaxも画質と音声で攻勢を強めている。
Soraを含む先行サービスも存在するなか、AI動画の競争は、単なる映像の美しさから「長さ」「一貫性」「編集のしやすさ」へ移っている。なお、Soraが撤退したという公式情報は確認できず、現在も提供が続いている。
編集部まとめ
Seedance 2.5は、ただ30秒の映像を作れるだけではない。
人物や世界観を保ち、気になる部分だけを直し、さらに長い物語へ伸ばせる。CapCutとの連携が実現すれば、動画生成から編集、公開までの流れが一気に変わる可能性がある。
本当に30秒間、顔も服装も世界観も崩れないのか。まずは実際に触って確かめたくなるモデルだ。
週刊TAKAPI編集部/黒木
特記事項:Seedance 2.5の機能と提供範囲は発表時点の情報です。CapCutへの正式搭載時期、日本国内での提供条件、料金は明らかになっていません。
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