2026年8月27日
東京都港区で8月22、23日に開催された第60回「麻布十番納涼まつり」の後、男女6人が下痢やおう吐、発熱、腹痛などの体調不良を訴え、みなと保健所が調査していることが分かった。
港区保健所によると、体調不良を訴えているのは男性2人、女性4人の計6人で、6人はいずれも祭り会場で販売されたカニラーメンを食べていた。
祭りには、料理人・YouTuberのこめお氏が手掛ける蟹ラーメン専門店「かにを」が出店していた。
一部の人は医療機関を受診しているが、これまでに重症者は確認されていないという。こうした6人の内訳、症状、重症者の有無などは、8月27日14時8分配信の報道で、港区保健所への取材内容として明らかになった。
ただし、6人全員がカニラーメンを食べていたことは確認されているものの、現時点でカニラーメンが体調不良の原因食品と特定されたわけではない。
保健所は患者や従業員の検便、喫食状況の聞き取り、調理場や食材の検査などを進め、病因物質や原因食品、汚染経路について詳しく調べている。
男性2人、女性4人 下痢やおう吐、発熱など
港区保健所への体調不良の連絡は、26日午後から入り始めた。
27日午後までに確認されているのは男性2人、女性4人の計6人。
6人はいずれも麻布十番納涼まつりの会場で販売されたカニラーメンを食べており、下痢、おう吐、発熱、腹痛などの症状を訴えている。
一部は医療機関を受診したが、現時点で重症者はいないという。
一方、26日時点の港区保健所への取材では、6人は5グループで、保健所が23日前後の食事内容について聞き取りを進めていることが明らかになっていた。
つまり、カニラーメンが6人に共通する食品であることは確認されたものの、その他の共通メニューや食事歴を含め、原因食品を絞り込む調査は続いている。
カニラーメンは2日間で約445食 保健所が店舗立ち入り
8月27日14時8分配信の報道では、港区保健所への取材に基づき、カニラーメンは祭りが開催された2日間で「少なくともおよそ445食」が提供されたと報じられている。
数字については情報源の表現を踏まえ、本記事では以下、約445食として扱う。
保健所はカニラーメンを提供した店舗に立ち入り、従業員への検便、調理場や食材の調査などを実施している。
また、体調不良を訴えた6人について、カニラーメン以外に食べた食品や発症までの時間なども聞き取る。
26日時点の取材では、23日に実際に販売された食品そのものは残っていなかったことも明らかになっている。
今後、患者や従業員の検便結果、喫食状況、食材などの検査結果を照合し、病因物質や原因食品、汚染経路を特定できるかが焦点となる。
SNSでは「39℃」「友人も同じ」 自己申告が拡散
行政による調査が明らかになる前から、XやThreadsでは麻布十番納涼まつりで飲食した後に体調を崩したとする投稿が広がっていた。
SNSでは「腹痛が酷い」「熱も39℃」などとする投稿や、同行した友人にも同じような症状が出たとする書き込みが確認されている。
ただし、「39℃」などの具体的な症状はSNS利用者自身による自己申告であり、港区保健所が個々の投稿内容を医学的に確認したものではない。
また、SNS利用者の中にはカニラーメン以外の食品も食べたとする人がいる。
保健所が把握している6人全員がカニラーメンを食べていたことは確認されたが、この共通点だけをもって原因食品が特定されたことにはならない。
初日は大雨で途中中止 「700食余ってしまった」と投稿
祭り初日の22日は大雨の影響を受け、途中で開催が中止された。
「かにを」を手掛けるこめお氏は同日、自身のSNSで「700食余ってしまった」とする内容を投稿していた。体調不良を訴える投稿が広がった後、この投稿もSNS上で注目を集めた。
一方、「700食」が完成済みのラーメンを意味するのか、仕込み段階の食材などを含む数量なのかは確認されていない。
22日に余った食品を23日にそのまま販売したことを裏付ける確認情報も現段階ではない。
このため、「700食余った」とする投稿と今回の体調不良との因果関係を示すことはできない。
店側の詳しい説明は確認できず
「かにを」は2026年5月に東京・浅草で開店した蟹ラーメン専門店で、こめお氏が手掛けている。
今回の保健所調査について、27日午後時点で確認可能な「かにを」側やこめお氏の公式発信では、体調不良の原因や調査内容について詳しく説明する発表は確認できていない。
週刊TAKAPIでは現時点で店舗側から直接回答を得た事実がないため、「連絡がつかない」「回答を拒否した」などの表現は使用しない。
店側の説明や保健所の調査結果が明らかになった場合は、続報として更新する。
原因食品の特定には検査結果と喫食状況の照合が必要
現段階で確認できる重要な事実は、体調不良を訴えている6人全員がカニラーメンを食べていたことだ。
一方で、食中毒調査では共通する食品があるだけでは原因食品の確定には至らない。
港区が策定している食品衛生監視指導計画でも、食中毒などの健康危害が発生した場合、関係機関と連携して原因究明や被害拡大防止を進めるとしている。
今回も患者・従業員の検便、症状、潜伏期間、共通する喫食内容、食材や調理環境の検査などを総合して判断することになる。
8月27日午後時点で、今回の件について港区による行政処分の公表は確認できていない。
編集部まとめ
今後の焦点は、患者・従業員の検便結果、発症までの潜伏期間、6人に共通する他の喫食内容の3点となる。
これらと調理場・食材の検査結果を照合し、病因物質、原因食品、汚染経路を特定できるかが次のポイントだ。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
本記事は2026年8月27日午後までに確認された港区保健所への報道機関の取材内容、関係者が公開したSNS投稿などを基に構成した。
男性2人、女性4人の計6人、下痢・おう吐・発熱・腹痛、重症者なし、カニラーメン約445食という数字については、8月27日14時8分配信の報道で、港区保健所への取材内容として報じられた情報を基にしている。
また、8月26日時点で「6人、5グループ」から連絡があったことや、疫学調査、検便、調理場・食品の検査を進めていることは、同日に港区保健所への取材で確認された内容に基づく。
現時点で原因食品や病因物質、汚染経路は特定されていない。
SNS上の「39℃」などの記述は投稿者自身による自己申告であり、行政機関が個々の症状を確認したものではない。
「700食余ってしまった」とする投稿についても、余った食品の内容や翌日の提供状況は確認されておらず、今回の体調不良との関連は不明。
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