【大阪・茨木】部下死亡から約1年半 行政書士事務所元代表を傷害致死容疑で逮捕 救急隊への説明と司法解剖の所見に食い違いか

大阪府茨木市で部下だった行政書士の男性が死亡し元行政書士事務所代表が傷害致死容疑で逮捕された事件

大阪府茨木市の自宅ガレージで2025年3月、部下だった行政書士の男性に暴行を加えて死亡させたとして、大阪府警捜査1課は27日、当時行政書士事務所を経営していた麻田剛史容疑者(59)=茨木市北春日丘=を傷害致死の疑いで逮捕した。

死亡したのは寝屋川市の行政書士、井上智憲さん=当時50歳=。麻田容疑者は「一切暴行していない」と容疑を否認している。

事件発生から逮捕まで約1年半。麻田容疑者が救急隊に説明した当時の状況と、司法解剖で確認された井上さんの外傷が整合するかどうかも、事件の経緯をみる上で重要な点となっている。

本記事は、大阪府警の発表内容を基に、27日までに明らかになった複数の公開情報を突合し、事件の経緯と現時点の争点を整理した。

自宅ガレージで経費をめぐり話し合いか

逮捕容疑は2025年3月26日午後9時35分ごろから午後11時ごろまでの間、麻田容疑者の自宅ガレージで、井上さんの頭部を複数回打ち付けるなどの暴行を加え、死亡させた疑い。

井上さんは当時、麻田容疑者が経営していた行政書士事務所で働いていた。

2人は事務所の経費の支払いについて話し合っていたとされ、府警はその過程でトラブルになった可能性を調べている。

経費以外にも2人の間に金銭関係があったとの情報が報じられているが、貸借の具体的な内容や金額、契約の有無までは明らかになっていない。

自ら119番 救急隊到着時は車にもたれ意識ない状態か

井上さんが意識を失った後、119番通報したのは麻田容疑者自身だった。

救急隊が到着した際、井上さんはガレージ内に止められていた車にもたれるような状態で、意識がなかったと報じられている。

麻田容疑者は救急隊に対し、井上さんが目の前で土下座し、自らコンクリートに頭を打ち付けたという趣旨の説明をしていたとされる。任意の事情聴取でも、同様の説明をしていたとの情報がある。

井上さんは病院へ搬送されたが、3日後の3月29日に死亡した。

頭部に複数方向からの外傷 頭部以外にも傷

司法解剖の結果、井上さんの死因は急性硬膜下血腫とされた。

さらに、頭部には複数方向から力が加わったとみられる外傷があり、頭部以外にも外傷が確認されたと報じられている。

府警は司法解剖の結果などを踏まえ、井上さんが外部から危害を受けた可能性があるとみて捜査を継続。事件から約1年半となる27日、麻田容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。

一方、麻田容疑者は暴行そのものを否認しており、外傷がどのように生じたのかについて捜査機関側の見立てと本人の説明が対立している。

「一切暴行していない」と否認

麻田容疑者は警察の調べに対し、「一切暴行していない」として容疑を否認している。

今後は、井上さんの頭部や身体に確認された外傷がどのように生じたのかに加え、麻田容疑者が救急隊に説明した内容と司法解剖の所見との整合性が捜査で確認されることになる。

約10年間勤務か 事件後に事務所は閉鎖

関係者情報では、麻田容疑者は門真市内で行政書士事務所を経営し、井上さんは2015年ごろから約10年間勤務していたとされる。

事件後、事務所は閉鎖されたと報じられているが、閉鎖時期や理由については明らかになっていない。

報道では2人の関係について「部下」「従業員」「知人」など表現に差があるが、事件当時、井上さんが麻田容疑者の事務所で働いていたことは確認されている。

約1年半の捜査を経て逮捕に至ったが、麻田容疑者は容疑を全面的に否認している。外傷の形成過程と当日の説明を、今後どのような客観的証拠で裏付けるかが焦点となる。

週刊TAKAPI 編集部/成田

特記事項

麻田剛史容疑者は逮捕段階で、刑事責任は確定していません。本人は暴行を否認しています。経費以外の金銭関係など、詳細が確認されていない情報については断定していません。

Q麻田剛史容疑者は何の疑いで逮捕されましたか?
A部下だった行政書士の井上智憲さんに暴行を加え、死亡させたとして傷害致死の疑いで逮捕されました。
Q井上さんの死因は何ですか?
A司法解剖の結果、急性硬膜下血腫とされています。
Q司法解剖ではどのような外傷が確認されましたか?
A頭部に複数方向から力が加わったとみられる外傷があり、頭部以外にも傷が確認されたと報じられています。
Q麻田容疑者は救急隊にどう説明していましたか?
A井上さんが目の前で土下座し、自らコンクリートに頭を打ち付けたという趣旨の説明をしていたとされています。
Q麻田容疑者は容疑を認めていますか?
A認めていません。「一切暴行していない」として暴行そのものを否認しています。

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