【続報】【京都】龍谷大野球部、河川で排泄行為を撮影し寮内テレビで共有 暴力3件・盗難20人超でも28日活動再開

龍谷大学硬式野球部で河川での排泄行為を撮影した動画の寮内共有や暴力行為、盗難被害が明らかになった問題を伝える報道画像

部員間の暴力行為や寮内での盗難被害の未報告などを受け、1カ月間の活動停止となっていた龍谷大学硬式野球部が28日、活動を再開した。

大学は、2025年2月以降に少なくとも3件の暴力行為を確認したほか、大津市内の野球部寮で20人を超える部員が金銭や衣類などの盗難被害を訴えていたにもかかわらず、指導陣へ報告されていなかったことなどを問題視した。再発防止策として全寮制を廃止する方針を決めている。

一方、部全体の活動停止は27日で終了。9月5日に開幕する関西六大学野球秋季リーグへの出場は認める。大学は問題に関係していない部員へ必要以上の連帯責任を負わせないことにも配慮したと説明している。

暴力は3件 「ラーメン」「ものまね」「指導」で発生

大学の会見などで確認された暴力行為は少なくとも3件ある。

2025年2月には、同年4月の入学を予定していた学生が練習参加中に抜け出してラーメンを食べに行ったことが発覚。当時の2年生リーダーが注意する際、胸ぐらをつかみ、胸を押す行為があったとされる。被害学生に大きな外傷はなかった。

同年5月には、4年生が1年生に2年生のものまねをさせ、その様子を撮影。動画を見た2年生が激高し、1年生の腹部を蹴ったり、肩を複数回殴ったりしたとされる。この事案を受け、野球部は同年6月に再発防止策を策定した。

しかし、2026年3月から6月にかけて、学生コーチを務める3年生が1年生への指導や注意の際、バットで小突いたり、平手打ちしたりする行為が発生。別の1年生への行為も確認されたとされる。

再発防止策を設けた後にも別の暴力が確認されたことになる。

保護者からの申告や退部者への聞き取りで調査拡大

一連の問題が一度に把握されたわけではない。

2025年5月の暴力事案は当時大学側が把握し、全部員への聞き取りなどを経て再発防止策を策定した。

その後、保護者からの申告や退部した学生への聞き取りなどを通じ、別の暴力行為が浮上。2026年6月に調査委員会を設置して調査を進める過程で、新たな暴力行為や寮内の盗難被害なども明らかになったと報じられている。

大学は公式発表で、寮内の盗難被害を指導陣へ報告しなかったことを「隠蔽していた行為」と位置付け、部全体の管理運営上の問題とした。

62人が暮らす寮 盗難被害は20人超

硬式野球部は全寮制で、大津市内の「龍谷荘」には62人が入寮し、原則2人1部屋で生活していたとされる。

この寮では、金銭や衣類などを盗まれたとの被害申告が20人を超え、一部報道では「二十数人」とされている。

盗難被害について部員間では情報が共有されていたものの、指導陣には報告されていなかった。

大学は外部者が関与した可能性も含めて調査を継続し、警察とも相談しながら対応している。現時点で、盗難を行った人物や刑事責任の所在は明らかになっていない。

河川で排泄行為を撮影 寮のテレビで共有

大学が活動停止理由に挙げた「社会的通念に著しく反する行為」の具体的な内容も、会見で明らかになった。

2025年2月から3月ごろ、部員らが滋賀県内の河川で、公共の場での排泄行為を含む不適切な行為を撮影。その動画を寮のリビングにあるテレビで流し、部員間で共有していたとされる。

動画は既に削除されており、大学側は事実関係を確認した一方、現物の映像内容までは確認できなかったとしている。

実際に行為をした学生の一部はすでに卒業しているとの説明も出ている。

2025年と2026年の加害学生で活動再開後の扱いに差

28日の活動再開は、問題行為に関係した全学生が一律に競技へ復帰するという意味ではない。

会見での大学側の説明として、2025年に発生した暴力事案の加害学生はすでに個別の処分を終えており、活動への参加が認められる一方、2026年3~6月の暴力行為に関係した学生は活動再開後も参加しないと報じられている。

部全体については1カ月の活動停止を終え、秋季リーグへの出場を認める。

大学側は、問題行為に関係していない部員へ必要以上の連帯責任を負わせず、スポーツ活動の機会を確保することにも配慮したとしている。

大学公式の処分は「練習・試合・助成金を停止」

龍谷大学の公式発表によると、部に対する活動停止期間は7月28日から8月27日までの1カ月間。

停止対象は、

  • 団体としての練習・活動
  • 公式戦、練習試合
  • 大学からの団体助成金、活動援助金

だった。

「助成金・活動援助金の停止」は報道からの推測ではなく、大学が公式に公表している処分内容に含まれている。

全寮制を廃止 「すぐ相談できる関係になかった」

大学は再発防止策として、硬式野球部の全寮制を廃止する方針を決めた。

玉木興慈副学長は、寮生と指導者がすぐ相談できる関係が構築されていなかったことを理由の一つとして説明。閉鎖的な環境が問題行為の温床になり得る点も重く見たとしている。

大学の公式発表でも、今後の対応として「学生から信頼される指導体制の検討・構築」「全寮制廃止についての対応」などを明記している。

問題を起こした学生個人への対応だけではなく、指導陣へ情報が上がらなかった組織構造と生活環境まで見直す方針となる。

28日活動再開 9月5日の秋季リーグへ

硬式野球部は28日から活動を再開した。

関西六大学野球秋季リーグは9月5日に開幕予定で、龍谷大学は出場する方針。部全体の活動停止は解除される一方、全寮制廃止や指導体制の再構築はこれから進められる。

編集部視点 問われるのは「再開できるか」より報告経路が機能するか

今回の事案では、暴力だけでなく、20人を超える規模の盗難被害について部員間で情報が共有されながら、指導陣には上がっていなかった。

大学自身が「学生から信頼される指導体制」の構築を再発防止策に掲げている以上、今後の検証点は、全寮制を廃止したという形式ではなく、被害を受けた学生や問題を知った学生が、指導者や大学へ直接伝えられる仕組みが実際に機能するかにある。

活動再開と秋季リーグ出場は競技上の節目だが、組織改革については今後の運用が問われる。

週刊TAKAPI 編集部/成田

特記事項

本記事は龍谷大学の8月27日付公式発表と同日の記者会見で明らかになった内容を中心に構成しています。盗難被害者数は「約20人」「20人超」「二十数人」と公表報道に幅があるため、「20人超」を基準に記載しています。盗難の実行者や刑事責任は現時点で確定していません。

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