【岐阜・下呂市】自治会の約1000万円が使途不明 70代区長を刑事告発、定期預金を長年にわたり無断解約か

岐阜県下呂市の森区自治会で約1000万円が使途不明となり70代区長を刑事告発

岐阜県下呂市中心部の自治会「森区」で、管理していた複数の定期預金が少なくとも2008年以降に解約され、計約1000万円が使途不明になっていることが分かった。

口座を管理していたのは70代の区長男性で、自治会側は、男性が残高証明書などを偽造したとみて、有印私文書偽造などの疑いで警察に告発状を提出。告発状は受理されたと報じられている。

使途不明金のうち600万円については、区長男性の親族からすでに返金されたという。現時点で男性の逮捕や送検、起訴は確認されておらず、約1000万円がどのように使われたのかも明らかになっていない。

10町内会が加盟する「森区」 区費や市の助成金を管理

森区は下呂市中心部にあり、10の町内会が加盟している自治会。

問題となった口座には、住民が支払った区費や下呂市からの助成金などが入っていたとされる。

70代の区長男性は約20年前から口座を管理していたとされ、2008年以降、複数の定期預金が解約され、合わせて約1000万円が引き出されていたことが自治会側の調査で判明した。

別の27日付報道では「少なくとも18年前から」とされており、長期間にわたって複数の預金が解約されていた可能性がある。

助成金が届かず発覚 今年3月から4月ごろに問題判明

問題が表面化したきっかけは、自治会を経由して町内会へ支払われる助成金だった。

今年3月、複数の町内会から「助成金が振り込まれていない」との問い合わせがあり、自治会が調査したところ使途不明金が見つかったとされる。

別の報道では、今年4月ごろに町内会への助成金の支払いが滞ったことで発覚したとされている。

3月に問い合わせがあり、その後4月ごろまでに確認が進んだ可能性があるが、発覚時期の詳細については報道によって表現に差がある。

残高証明書を偽造したとみて刑事告発 告発状は受理

自治会は、口座を管理していた区長男性が残高証明書などを偽造したとみて、有印私文書偽造などの疑いで警察に告発状を提出した。

告発状は受理されたと報じられている。

ただし、刑事告発や告発状の受理は犯罪事実が確定したことを意味しない。

8月27日時点で、区長男性が逮捕、送検、起訴されたとの情報は確認されておらず、男性が告発内容についてどのように説明しているのかも明らかになっていない。

約1000万円のうち600万円を親族が返金

使途不明となっている約1000万円のうち、600万円については区長男性の親族から自治会側に返金されたという。

一方、単純計算で残る約400万円について、返金の有無や所在、具体的な使途などは27日時点で明らかにされていない。

また、親族が600万円を返金した経緯や、返金された金銭と各預金から引き出された金銭との対応関係についても、公表されている情報だけでは分からない。

約18年間なぜ発覚しなかったのか 自治会の資金管理も焦点

今回の問題では、使途不明金そのものに加え、複数の定期預金が長期間にわたって解約されながら、なぜ確認できなかったのかも焦点になる。

報道では、70代の区長男性が約20年前から口座を管理していたとされている。

一方、通帳や印鑑を誰が保管していたのか、残高証明書を自治会内で誰が確認していたのか、定期的な会計監査がどのように行われていたのかなど、具体的な管理体制は明らかになっていない。

住民から集めた区費に加えて市からの助成金も含まれる口座だったとされるだけに、今後は使途不明金の捜査と並行して、自治会内部の会計管理やチェック体制についても説明が求められる。

編集部まとめ

下呂市森区で判明した今回の問題は、単に約1000万円の所在が分からないというだけではなく、少なくとも2008年以降という長期間にわたり複数の定期預金が解約されていたとされる点が重い。

発覚のきっかけが内部監査ではなく、町内会への助成金が支払われなくなったことだった点も重要だ。

一方、現段階で確認されているのは、自治会側が区長男性を刑事告発し、約1000万円が使途不明となり、そのうち600万円が親族から返金されたというところまでである。

残高証明書が実際にどのように作成されたのか、誰が預金を解約したのか、引き出された資金が何に使われたのかについては、今後の捜査で確認されることになる。

週刊TAKAPI編集部/一条

特記事項

本記事は2026年8月27日時点で確認できる報道内容を基に構成した。

複数の定期預金について「2008年以降に解約された」とする報道と「少なくとも18年前から」とする報道があるが、いずれも長期間にわたる解約を伝えている。

自治会は区長男性について、有印私文書偽造などの疑いで告発状を提出し、受理されたと報じられているが、刑事告発は犯罪事実の確定を意味しない。

8月27日時点で、男性の逮捕、送検、起訴、認否については確認されていない。使途不明金の具体的な使途についても明らかになっていない。

Q下呂市の森区で何が起きた?
A森区自治会が管理していた複数の定期預金が2008年以降に解約され、合わせて約1000万円が使途不明になっていることが判明しました。
Q使途不明金はどのように発覚した?
A2026年春、複数の町内会から助成金が振り込まれていないとの問い合わせがあり、自治会が調査したことで使途不明金が見つかったとされています。
Q70代の区長は逮捕された?
A8月27日時点で逮捕されたとの情報は確認されていません。自治会が有印私文書偽造などの疑いで告発状を提出し、警察が受理したと報じられている段階です。
Q約1000万円は返金された?
A約1000万円のうち600万円については、区長男性の親族から返金されたと報じられています。残る資金の所在や使途は明らかになっていません。
Q今後の焦点は?
A誰が定期預金を解約したのか、引き出された資金が何に使われたのか、残高証明書がどのように作成されたのかに加え、長期間問題を把握できなかった自治会の会計管理体制も焦点になります。

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Q下呂市の森区自治会で何が起きた?
A森区自治会が管理していた複数の定期預金が少なくとも2008年以降に解約され、合わせて約1000万円が使途不明になっていることが判明しました。
Q問題はどのように発覚した?
A2026年春、自治会を経由する助成金が町内会に届いていないとの問い合わせがあり、調査を進めたところ使途不明金が確認されたと報じられています。
Q70代の区長男性は逮捕された?
A2026年8月27日時点で逮捕や送検、起訴は確認されていません。自治会が有印私文書偽造などの疑いで刑事告発し、告発状が受理されたと報じられている段階です。
Q約1000万円のうち返金された金額は?
A使途不明となった約1000万円のうち、約600万円は区長男性の親族から返金されたと報じられています。残る資金の所在や具体的な使途は明らかになっていません。
Q今後の焦点は?
A定期預金を誰がどのような経緯で解約したのか、引き出された資金の使途、残高証明書の作成経緯に加え、長期間問題を把握できなかった自治会の会計・監査体制が焦点となります。

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