名古屋を代表するご当地グルメといえば、ひつまぶし、味噌カツ、手羽先などが有名です。
その中でも、強烈な辛さとニンニクの香りで独自の存在感を放っているのが台湾ラーメンです。
そして、その台湾ラーメンのルーツとして知られているのが、名古屋市千種区今池にある台湾料理店、「味仙(みせん)」です。
味仙の台湾ラーメンは、単なる「辛いラーメン」ではありません。
実は、台湾には「台湾ラーメン」という名前の名古屋と同じ料理が存在するわけではなく、名古屋で生まれたオリジナル料理です。
では、なぜ名古屋で「台湾ラーメン」が誕生したのでしょうか。
この記事では、味仙の歴史から台湾ラーメン誕生の背景、人気の理由、店舗による違いまでを整理します。
味仙とは?名古屋を代表する台湾料理店
味仙は、名古屋を代表する台湾料理店の一つです。
特に有名なのが、看板メニューの台湾ラーメン。
現在では「名古屋めし」の代表格として全国的に知られるようになりました。
今池本店は1962年に設立され、名古屋市千種区今池1-12-10に店舗を構えています。店舗は今池本店だけではなく、JR名古屋駅店、大名古屋ビルヂング店、矢場店、藤が丘店、名古屋駅店など複数展開されています。
ただし、ここで注意したいのが、「味仙」という名前が付いていても、すべての店舗がまったく同じ味ではないという点です。店舗ごとの違いについては、後ほど詳しく紹介します。
台湾ラーメンはどのように誕生した?
味仙を語るうえで欠かせないのが、やはり台湾ラーメンです。
台湾ラーメンのルーツは、台湾の「担仔麺(タンツーメン)」とされています。
味仙の創業者・郭明優氏が台湾で食べた担仔麺をベースに、日本でアレンジしたことが誕生のきっかけになったとされています。
そして大きな特徴となったのが、辛さでした。
麺の上にはひき肉、ニラ、ニンニク、唐辛子などが乗り、鶏ガラベースのスープと組み合わさります。
味仙本店も、台湾ラーメンについて、ひき肉とニラをたっぷり乗せ、唐辛子を効かせたスタイルを紹介しています。
なぜ「台湾ラーメン」という名前なの?
ここが味仙の台湾ラーメンで最も面白いポイントです。
名前は「台湾」ですが、名古屋で生まれた料理です。
台湾ラーメンという名前になった背景については、台湾出身の店主が作った料理だったことから名付けられたという説明があります。つまり、台湾料理をルーツにしながら、名古屋で独自進化した料理と考えると分かりやすいでしょう。
現在の名古屋では、台湾ラーメンは味仙だけの料理ではありません。
多くの中華料理店やラーメン店が台湾ラーメンを提供しており、名古屋を代表するご当地グルメへと成長しています。
味仙が生み出した一杯が、名古屋の食文化そのものに影響を与えたと言っても過言ではありません。
味仙の台湾ラーメンはなぜ辛い?
味仙の台湾ラーメンを初めて食べる人が最も驚くのが、その辛さです。
一般的なラーメンの「ちょっと辛い」というレベルとは違い、唐辛子の刺激が前面に出ています。
公式サイトでも、台湾ラーメンについて「激しい辛さ」が特徴として紹介されています。
しかし、単純に辛いだけではありません。
ひき肉のうま味、ニンニクの香り、スープのコク、唐辛子の刺激が重なります。
そのため、「辛いから食べられない」ではなく、「辛いのにもう一口食べたくなる」
という中毒性につながっています。
ここに味仙の台湾ラーメンが長年支持される理由があるのではないでしょうか。

味仙は台湾ラーメンだけではない
味仙というと台湾ラーメンばかりが注目されます。
しかし、味仙の魅力は台湾料理を中心とした豊富なメニューにもあります。
台湾ラーメンと並んで知られているのが、手羽先です。
味仙の歴史を紹介した記事では、台湾ラーメン以前から手羽先料理が店の看板メニューとして存在していたことも紹介されています。
また、味仙本店は台湾料理を多数用意しており、公式サイトでは大人数での宴会利用にも対応する店舗として紹介されています。
そのため、味仙を訪れるなら、
- 台湾ラーメン
- 手羽先
- 台湾料理各種
- ご飯もの
- 炒め物
などを複数注文して、シェアする食べ方も楽しめます。
味仙 今池本店が「本店」として注目される理由
味仙の店舗情報|今池本店
店名:味仙 今池本店
住所:愛知県名古屋市千種区今池1-12-10
営業時間:17:00~翌1:00
ラストオーダー:0:30
定休日:年中無休※12月31日・1月1日は休業
アクセス:地下鉄今池駅9番出口からすぐ
※営業時間、定休日、メニュー、価格などは変更される場合があります。訪問前に公式情報をご確認ください。
営業時間は17時から翌1時まで、ラストオーダーは0時30分です。定休日は基本的に年中無休ですが、12月31日と1月1日は休業と案内されています。
遅い時間まで営業していることも、味仙らしさの一つです。
仕事終わりや飲み会の後に立ち寄り、台湾ラーメンを食べる。
そんな「名古屋の夜の食文化」とも相性が良い店と言えるでしょう。
矢場店など、店舗による違いを楽しむのも味仙の魅力
大須エリアにも味仙があります。
味仙 矢場店
〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3丁目6−3
矢場店は名古屋市中区大須3丁目にあり、大須観音や大須商店街周辺を訪れた際にも立ち寄りやすい店舗です。
味仙は、創業者の子どもたち5兄弟がそれぞれ開業した店舗が発展してきた経緯があり、基本的なメニューを受け継ぎながらも、店舗ごとに独自の経営が行われています。そのため、メニューや味付け、店舗の雰囲気には違いがあります。公式ブランドサイトでも、店舗によって「メニューも味も全然違う」と紹介されています。
今池本店と矢場店を比べる場合も、どちらが一方的に優れているというより、立地や営業時間、料理の個性を含めて、自分の目的に合う店舗を選ぶのがよいでしょう。
味仙が長年人気を維持する理由を考察
ここからは、味仙が長年支持されている理由を考察します。
1.一度食べると記憶に残る
最大の理由は、やはり味のインパクトでしょう。
辛い、ニンニクが強い、ひき肉が乗っている。
非常に分かりやすい特徴があります。
飲食店にとって「また食べたい」と思わせる記憶に残る味は、大きな武器です。
2.名古屋でしか食べられないという価値
現在では全国各地で台湾ラーメンを食べられるようになりました。
それでも、
「本場の名古屋で味仙を食べたい」
という需要があります。
ご当地グルメは、料理そのものだけでなく「その土地で食べる体験」が価値になります。
味仙は、このご当地グルメの条件を強く満たしています。
3.店舗ごとの個性
味仙は店舗ごとに味やメニューが異なるため、食べ歩きの楽しさがあります。
一般的なチェーン店のように、どの店でも同じ味を期待するのではなく、今池本店や矢場店などを訪れて違いを比べられる点が魅力です。
「今池本店と矢場店ではどう違う?」
という疑問が、再訪や口コミにもつながります。
4.台湾料理と名古屋文化の融合
味仙の面白さは、台湾料理をそのまま日本に持ち込んだだけではないところです。
台湾の食文化をベースにしながら、名古屋の人たちが好む味へと変化させた。
その代表例が台湾ラーメンです。
これは、外国の食文化が日本の地域文化と融合して新しいご当地グルメになる典型的なケースとも考えられます。
味仙は「名古屋めし」の中でも特殊な存在?
味仙を調べていくと、単なる台湾料理店という枠には収まりません。
台湾料理を提供する店でありながら、そこで生まれた台湾ラーメンは名古屋のご当地グルメになりました。
さらに、その台湾ラーメンを他店が取り入れ、名古屋市内へ広がっていきました。
味仙本店の公式情報でも、台湾ラーメンは「名古屋で生まれ、名古屋で広まった」料理として説明されています。
つまり味仙は、
「台湾料理店」→「台湾ラーメンの発祥店」→「名古屋めしを代表する店」へと、その存在感を変化させてきたと考えられます。
特に「台湾ラーメン」で全国的に知られています。
台湾の担仔麺をルーツの一つとし、味仙で独自にアレンジされたとされています。
辛さだけでなく、ニンニクやひき肉などのうま味も楽しめます。
創業者の子どもたちがそれぞれ店舗を展開した歴史があり、店舗ごとに味やメニューに個性があります。詳しい背景は「矢場店など、店舗による違いを楽しむのも味仙の魅力」で紹介しています。
まとめ|味仙は「名古屋めし」の歴史そのもの
名古屋の味仙は、台湾料理を提供する店でありながら、現在では名古屋めしを語るうえで欠かせない存在になっています。
その象徴が台湾ラーメンです。
台湾の担仔麺をルーツに、名古屋で辛くアレンジされ、味仙から広がっていった台湾ラーメン。
それが現在では、名古屋を代表するご当地グルメとして全国に知られるようになりました。
そして味仙の面白さは、台湾ラーメンそのものだけではありません。
店舗ごとに味が違うこと、長い歴史があること、台湾の食文化と名古屋の食文化が融合していること。
こうした要素が重なって、味仙は単なる人気店ではなく、名古屋の食文化を象徴する店になったのではないでしょうか。
名古屋で「本場の台湾ラーメン」を体験したいなら、まず一度は味仙を訪れてみる価値がありそうです。
特記事項:店舗情報・営業時間・定休日・メニュー・価格などは変更される場合があります。グルメ記事として掲載している情報は公開情報を基に構成しているため、来店前に店舗公式情報をご確認ください。
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