岡山大学は2026年8月31日、本学構成員の女性に対し、セクシュアル・ハラスメントに該当すると認められる行為があったとして、男性教員を停職3カ月の懲戒処分としたことを公表した。
処分の決定日は8月26日。大学は、男性教員の行為が「国立大学法人岡山大学におけるハラスメント等の防止及び対応に関する規程」第3条に違反し、職員就業規則第67条第10号に該当する非違行為だと認定した。
セクハラ該当行為を認定し停職3カ月
大学が公表した被処分者の情報は「教員(男性)」までで、年齢、所属する学部・研究科、役職などは明らかにされていない。
相手方についても「本学構成員(女性)」との記載にとどまり、学生なのか教職員なのかなどの属性は公表されていない。
岡山大学は、具体的なハラスメント行為の内容や被処分者に関する情報を公表しない理由について、被害者のプライバシー侵害や二次被害につながるおそれがあるためとしている。

※岡山大学公式HPより抜粋
令和4~6年度の正式相談は85件 セクハラ区分は5件
岡山大学コンプライアンス推進室が2025年7月現在でまとめた「ハラスメント相談の過去3年間集計(R4-R6年度)」によると、令和4年度から令和6年度までのプレ相談は計179件、このうち正式相談に進んだものは計85件だった。
発生事案の区分では、85件のうちアカデミック・ハラスメントが80件、セクシュアル・ハラスメントが5件。
セクシュアル・ハラスメント5件について、加害者の職種は教員3件、その他2件と整理されている。事務職員・技術職員の欄にセクハラ件数の記載はない。
この統計は、プレ相談のうち正式相談に進んだ事案を中心に、懲戒審査の結果も含めて集計したもの。相談件数そのものが懲戒処分件数を示すわけではなく、今回8月に公表された事案が令和4~6年度の集計に含まれるものでもない。
4月にも男性教員をセクハラで停職4カ月
岡山大学では2026年4月24日にも、本学構成員に対してセクシュアル・ハラスメントと認定される行為があったとして、40代の男性教員を停職4カ月としたことを公表している。
この事案では大学が「他人を不快にさせる性的な言動」に該当すると説明していた。今回の停職3カ月の事案とは別件であり、行為の内容や処分量定を単純に比較することはできない。
2025年12月に「ハラスメント根絶宣言」
岡山大学は2025年12月18日、「ハラスメント根絶宣言」を公表した。宣言本文は同年12月10日付。
宣言では、大学が従来からガイドラインや相談体制を整備してきた一方、「依然として深刻な事態が生じて」いるとして、全学的な研修や相談体制の強化、組織としての対応を進める方針を示している。
今回の処分公表でも学長は、ハラスメント事案が発生したことを遺憾とし、被害を受けた人に謝罪。ハラスメントを容認せず、再発防止策を不断に見直し、より実効性のある対策を検討・実施するとしている。
編集部まとめ
岡山大学は8月26日付で、女性構成員への行為をセクシュアル・ハラスメントに該当すると判断した男性教員を停職3カ月とした。
大学では4月にも別の男性教員をセクハラで停職4カ月としている。今回の事案については被害者保護のため、具体的な行為や教員の所属などは公表されていない。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は、岡山大学が8月31日に公表した懲戒処分、コンプライアンス推進室の令和4~6年度集計、大学の過去の懲戒公表、ハラスメント根絶宣言を基に構成しています。
今回の大学発表に記載されていない当事者属性や行為内容、刑事手続きの有無については推測していません。
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