岩手県奥州市水沢佐倉河の「コープAterui(アテルイ)」が、市内の中学生について、保護者など成人の同伴がない場合の入店を禁止しています。
店内で中学生による騒ぎや座り込み、ごみの放置などが続いたことを受けた措置で、期間は8月10日から2027年3月31日まで。保護者や引率する成人と一緒であれば入店できます。
2025年夏ごろから迷惑行為
運営するいわて生協によると、コープAteruiでは2025年夏ごろから、地元の中学生が2階の休憩スペースや給水コーナーなどに集まる状況がみられるようになりました。
店側が確認した行為には、通路や床への座り込み、食べかけのごみの放置、大音量で音楽を流す行為、SNS用とみられる撮影、エスカレーターを集団で走る行為などがあります。
店舗のコンセントを使ったスマートフォンの充電や、トイレの洗面台を長時間使うケースもあったとされています。
多いときは数十人 利用客への暴言も
中学生の人数は次第に増え、多いときには数十人が集まっていたといいます。
利用客が注意した際に暴言を返すケースもあり、店側には、注意することで自分が標的になるのが怖い、小さな子どもを連れて利用しにくいといった趣旨の声も寄せられていました。
行為は学校が休みとなる土曜、日曜、祝日を中心に確認されていたとされています。
警察に巡回を要請 改善せず入店制限
店舗側は警察に相談し、奥州警察署生活安全課や常盤交番などに巡回を要請していました。
見回りが行われても状況が改善しなかったとして、いわて生協は市内の中学生が単独で店舗敷地内へ入ることを禁止する措置を決めました。
読売新聞系の報道によると、実施前には奥州市内の全7中学校へ通知しています。奥州市公式サイトでも、市立中学校は7校掲載されています。
保護者同伴なら利用可能
今回の措置は、中学生を店舗から全面的に締め出すものではありません。
保護者や引率する成人が同伴していれば入店できます。
いわて生協は、恒久的な排除が目的ではなく、状況が改善すれば期間の短縮や早期解除も検討する考えを示しています。
措置後、店内は落ち着いているとされています。
市教委、大人数の状況は店舗の通知で把握
奥州市教育委員会学校教育課は、多人数による迷惑行為が続いていた全体の状況について、店舗から入店制限の通知を受けて把握したとしています。
一方、それ以前にも市内中学校から、店舗での迷惑行為や生徒同士のトラブルに関する報告を受けていました。
市教委は学校での指導を支援するとともに、学校外の行為については家庭や警察などとの連携も必要との認識を示しています。
今後、店舗側が入店制限の期間を変更した場合や、市教委が新たな対応を示した場合は続報として更新します。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は2026年9月10日時点のいわて生協、奥州市教育委員会に関する公開報道などをもとに構成しています。
公開報道は入店制限期間を「8月10日から2027年3月31日まで」としていますが、開始年を明記していないものがあるため、本文では年を補っていません。迷惑行為について個々の中学生を特定する情報も記載していません。
情報提供募集
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