【続報】くら寿司「ちいかわ」騒動さらに波紋 一部店舗で景品の湯呑みを“無料配布” 広報認める、従業員不正では警察に相談

回転寿司チェーン「くら寿司」と人気キャラクター「ちいかわ」のコラボキャンペーンをめぐる騒動が、さらに波紋を広げている。

従業員による景品の不正行為が判明し、キャンペーンそのものが急きょ中止された一方、千葉県内の一部店舗では、中止対象となった「オリジナル湯呑み」を来店客に無料で渡していたことが分かった。

くら寿司側も、無料提供が行われたことを認めている。

千葉県内の店舗で「湯呑み」を無料提供

問題となっているのは、「ちいかわ」コラボで用意されていたオリジナル湯呑み。

キャンペーンでは本来、一定の会計金額を満たした利用客に数量限定でプレゼントされるグッズとして用意されていた。

しかし、従業員による不正行為の判明を受け、くら寿司は9月6日の営業開始時からコラボキャンペーンを全面的に中止。湯呑みのプレゼントについても中止対象に含まれていた。

ところが「週刊女性PRIME」が9月8日に報じたところによると、千葉県内の一部店舗ではキャンペーン中止後、来店客に湯呑みを無料で提供していたという。

同誌の取材に対し、くら寿司広報部は無料提供があったことを認め、中止を知らずに来店した客への「お詫び」として店舗側が渡したとの趣旨を説明している。

SNSでは対応をめぐり波紋

今回の無料提供をめぐっては、SNS上でもさまざまな反応が出ている。

そもそもオリジナル湯呑みは、会計2500円ごとに1個がプレゼントされる数量限定品として展開されていた。

キャンペーン中止によって入手できなくなった利用客がいる一方、一部店舗では無料で提供されたことになり、店舗によって対応に差が生じた格好だ。

一方で、突然のキャンペーン中止を知らずに店舗を訪れた客への現場判断による対応だったとの見方もできる。

今回の問題では、「無料配布」という事実だけでなく、キャンペーン中止後の景品を各店舗でどのように扱うことになっていたのか、全社的なルールがどう定められていたのかも焦点となりそうだ。

発端はSNS上で指摘された景品の取り扱い

一連の騒動の発端となったのは、コラボ景品をめぐるSNS上の投稿だった。

くら寿司は9月2日、一部SNSで指摘されていた「ビッくらポン!」のコラボグッズの不適切な取り扱いについて、事実関係を調査していると発表。

同社は当時、景品を原則として鍵付き倉庫で保管し、複数人による開封・補充や担当者の明確化など、社内規定に基づいて管理していると説明していた。

そのうえで、不適切な取り扱いや取得は容認せず、問題が確認された場合には厳正な処分や法的措置を含めて対応する方針を示していた。

そして9月5日、くら寿司は調査の結果、従業員による不正行為が判明したとして、翌6日の営業開始時からコラボキャンペーンを中止すると発表した。

「ビッくらポン!」景品など全施策を中止

中止されたのは一部の景品だけではない。

「ビッくらポン!」のオリジナルフィギュア、アクリルマグネット、缶バッジをはじめ、オリジナル湯呑み、寿司皿のプレゼント、レシート応募企画、コラボメニューなど、キャンペーンに関係する施策が全面的に対象となった。

当初、キャンペーンは9月30日まで実施される予定だった。

人気キャラクターとの大型コラボが、予定を大幅に残した状態で異例の全面中止となった。

従業員による景品の横領が判明

その後の報道では、不正が確認されたのは1店舗で、従業員による景品の横領だったことが明らかになっている。

コラボ開始後、フリーマーケットサイト上で景品が大量に出品されている状況が確認され、調査につながった。

さらに湯呑みについては、9月4日の正式な配布開始より前からフリーマーケットサイトに複数の出品が確認され、一部には売却済みとなっていた商品もあった。

くら寿司「警察当局に相談の上、厳正に対処」

くら寿司は9月7日、新たな発表を行い、今回の不正について警察当局に相談した上で厳正に対処する方針を明らかにした。

また、フリーマーケットサービスを運営するメルカリとも連携。

不正に入手された可能性のある商品の出品について、削除などの対応を進めている。

企業のキャラクターコラボでは、数量限定グッズが高額で転売されるケースがたびたび問題になる。

今回のケースでは、単なる第三者による転売問題にとどまらず、キャンペーンを運営する側の従業員による不正が確認されたことで、景品管理そのものが問われる事態となった。

中止後の景品管理も焦点に

そして今回、新たに明らかになった一部店舗での湯呑み無料提供。

不正行為への対応としてキャンペーンを全面中止した直後だけに、「残ったコラボ景品をどう管理・処理するのか」という別の問題も浮かび上がった。

無料提供そのものは、キャンペーン中止を知らずに訪れた利用客への謝罪として行われたと説明されている。

ただ、数量限定品を目当てに条件を満たして受け取った利用客や、中止によって受け取れなかった利用客がいる中、店舗ごとに異なる対応が行われれば、新たな混乱を招く可能性もある。

くら寿司が今後、残存するコラボ景品の取り扱いや店舗への指示について、さらに説明するのかが注目される。

週刊TAKAPIでは、今後も一連の問題について新たな発表や対応が確認され次第、続報する。

週刊TAKAPI 編集部/黒木

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