【豊橋・防犯】「送った荷物に犯罪の嫌疑」郵便局から警察へ電話交代 市がニセ警察詐欺に注意喚起

豊橋市は2026年9月10日、市内の複数世帯に郵便局員や警察官を装った不審電話がかかっているとして、市民に注意を呼びかけた。

電話では「あなたが送った荷物に犯罪の嫌疑がある」などと不安をあおった後、警察を名乗る人物に代わり、携帯電話番号や家族構成を聞き出そうとするという。


豊橋市内の固定電話に相次いだ「郵便局」を名乗る電話

豊橋市の発表によると、市内の複数世帯の固定電話に、郵便局を名乗る人物から電話があった。

確認されている主な内容は次の通り。

  • 「あなたが送った荷物に犯罪の嫌疑がある」
  • 「これから警察につなぐ」
  • 「事件になる」
  • 「誰にも話してはいけない」
  • 「携帯電話番号を教えてほしい」
  • 「家族構成を教えてほしい」

郵便局員を名乗る人物が荷物の問題を持ち出し、その後、警察をかたる人物に電話を代わる流れだったという。

現段階では、市の注意喚起で示された範囲を超える被害額や被害人数などは明らかになっていない。


「事件になる」「誰にも話すな」で冷静な判断を奪う手口

今回の不審電話で特徴的なのが、「犯罪の嫌疑がある」「事件になる」と告げて相手を動揺させたうえで、「誰にも話してはいけない」と周囲への相談を封じようとしている点だ。

さらに、携帯電話番号や家族構成を聞き出すことで、別の詐欺電話や個人を狙った接触に利用される可能性も否定できない。

電話の相手が郵便局や警察を名乗っていても、相手の説明だけで本物だと判断してはいけない。表示された電話番号が公的機関の番号に見える場合でも、いったん電話を切り、自分で調べた公式番号へかけ直すことが重要だ。


警察が電話で「捜査のため送金を」と求めることはない

ニセ警察詐欺では、警察官を装った人物が「あなたの口座が犯罪に使われている」「逮捕状が出ている」などと告げ、金銭を振り込ませたり、インターネットバンキングを操作させたりする手口が確認されている。

警察官が電話やSNSだけで捜査を進め、資金調査などの名目で振り込みを求めることはない。

また、電話からLINEなどのSNSへ誘導し、警察手帳や逮捕状のような画像を見せられても、本物である証明にはならない。


不審電話を受けたときの対応

同様の電話を受けた場合は、話を続けず、次のように対応したい。

  • 携帯電話番号や家族構成を教えない
  • 住所、生年月日、口座番号などを答えない
  • 相手から指定された番号にかけ直さない
  • LINEなどのSNSに移動しない
  • 現金の振り込みや送付をしない
  • いったん電話を切って家族や警察に相談する
  • 緊急の場合は110番、相談は警察相談専用電話「#9110」を利用する

すでに個人情報を伝えてしまった場合も、そのままにせず、速やかに警察や家族へ相談する必要がある。


固定電話対策が被害防止の鍵に

今回、不審電話が確認されたのは固定電話だった。詐欺グループは、在宅している人が応答しやすい固定電話を入口として、個人情報や資産状況を探ることがある。

留守番電話を常時設定し、知らない番号にはすぐ出ないことも有効な対策となる。高齢者だけの問題と考えず、家族間で「警察や郵便局を名乗る電話が来ても、一度切って確認する」というルールを共有しておきたい。

市が「複数世帯」として注意喚起したことを踏まえると、同様の電話が今後も市内で続く可能性がある。金銭を要求されていない段階でも、個人情報を聞き出そうとする電話には警戒が必要だ。


Q本物の警察官かどうか確認する方法はありますか?
A相手の所属部署、氏名、内線番号を聞いたうえで一度電話を切り、警察署の公式番号を自分で調べて確認してください。相手が指定した番号にはかけ直さないことが大切です。
Q自宅の電話番号を変更したほうがよいですか?
A直ちに変更が必要とは限りません。まずは留守番電話や迷惑電話防止機能を利用し、不審電話が続く場合は電話会社や警察に相談してください。
Q家族構成だけを答えてしまった場合も相談すべきですか?
A家族構成も重要な個人情報です。今後、家族を装った電話や別の詐欺に使われる可能性があるため、家族内で情報を共有し、警察への相談を検討してください。

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週刊TAKAPI編集部:黒木

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