名古屋市南区の時計店で8月、高級腕時計15本、販売価格計約3000万円分が奪われた強盗事件で、愛知県警は9月24日、事件の指示役とみられる住所・職業不詳の佐野友博容疑者(21)を逮捕した。
事件をめぐっては、これまでに実行役の少年2人をはじめ、SNSを通じて実行役を募集したとされる15歳の少年、奪われた腕時計を受け取る役割だったとみられる男が逮捕されている。
今回、捜査の対象は事件の「指示役」とみられる人物にまで広がった。
警察は佐野容疑者の認否を明らかにしていない。
白昼の時計店に2人組 高級腕時計15本、約3000万円分奪われる
事件が起きたのは8月15日午前11時半ごろ。
名古屋市南区西桜町の「時計宝石メガネナイトウ」に2人組が押し入り、店長(79)らに暴行を加えたうえ、ハンマーでショーケースを破壊。高級腕時計15本、販売価格計約3000万円分が奪われた。
警察は事件後、東京都内に住む19歳の少年と愛知県安城市に住む17歳の少年を実行役として逮捕した。
うち1人は現場付近で身柄を確保され、もう1人もその後逮捕された。
SNSで実行役を募集か 15歳少年も逮捕
捜査は、実際に店舗へ押し入った実行役だけでは終わらなかった。
警察は8月24日、SNSを通じて実行役を募集し、犯行を手助けしたとして、安城市に住む15歳の少年を逮捕した。
警察は当時、実行役らが匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」に関係しているとみて、ほかにも共犯者がいる可能性を視野に捜査を進めていた。
4人目は「奪った時計の受け取り役」か
さらに8月31日、事件に関与した疑いでインドネシア国籍のショウリー・アドハン・タナカ容疑者(21)が逮捕された。
警察は、それまでに逮捕した3人への取り調べなどからタナカ容疑者の関与が浮上したとし、実行役が奪った腕時計を受け取る役割だったとみて捜査している。
この段階で、捜査は「実行役」「リクルーター役」「被害品の受け取り役」へと広がっていた。
そして「指示役」か 21歳男を逮捕
事件発生から約1か月余りが経過した9月24日、さらに捜査が動いた。
逮捕されたのは、住所・職業不詳の佐野友博容疑者(21)。
警察は、すでに逮捕された4人の供述などから佐野容疑者の関与が浮上したとしている。
佐野容疑者について警察は、奪う腕時計などを実行役に指示していたとみて調べている。
一方、警察は佐野容疑者の認否を明らかにしていない。
実行役から指示役へ 捜査は事件の上流に
今回の事件では、これまでの捜査によって役割分担とみられる構図が徐々に明らかになってきた。
8月15日の事件直後には実行役とされる少年2人が逮捕され、その後、SNSで実行役を募集したとされる15歳少年、被害品を受け取ったとみられる男へと捜査が拡大。そして今回、新たに「指示役」とみられる21歳の男が逮捕された。
ただし、佐野容疑者がグループ内でどのような立場にあったのか、さらに上位の人物が存在するのかなど、事件の全体像については現段階で明らかになっていない。
警察は事件の詳しい経緯や役割分担などについて捜査を進めている。
(担当:編集部)

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