長崎市消防局の21歳消防士が、友人の20代男性に丸刈りを迫り、実際に髪を刈らせたうえで現金を要求したとして、強要と恐喝未遂の疑いで逮捕・送検された。
逮捕されたのは、長崎市中央消防署警防1課の田峰颯大容疑者(21)。長崎県消防学校の初任科に在学しており、逮捕された9月28日は卒業式の前日だった。
警察の調べに対し、田峰容疑者は容疑を認めているという。
長崎市消防局は29日に会見を開いたが、田峰容疑者が勾留中のため本人と面会できず、直接の事情聴取もできていないと説明した。事実関係を確認したうえで、今後の処分を判断するとしている。
9月5日から19日 LINEなどで丸刈り迫った疑い
警察によると、田峰容疑者は9月5日から19日までの間、友人の20代男性に対し、LINEや電話などを通じて丸刈りにするよう繰り返し迫った疑いが持たれている。
男性は実際に髪を刈り、その後、田峰容疑者から現金1万円を要求されたとされる。
被害男性は、友人グループ内で「パチンコ店に行かない」という約束を破った場合の罰として、丸刈りや金銭について話していたと説明しているという。
一方、田峰容疑者自身は、その約束には加わっていなかったとされる。
28日に逮捕、29日に送検
長崎県警は28日、田峰容疑者を強要と恐喝未遂の疑いで逮捕した。
田峰容疑者は調べに対し、自分がしたことに間違いないとの趣旨で容疑を認めているという。
29日には長崎地検大村支部へ送検された。
9月30日時点で、起訴・不起訴など検察による最終的な処分は確認されていない。
消防学校卒業式の前日に逮捕
田峰容疑者は2025年4月1日付で長崎市消防局に採用され、中央消防署で勤務していた。
2026年4月からは長崎県消防学校の初任科に入り、消防士として必要な知識や技能の教育を受けていた。
消防局によると、消防署勤務時に欠勤や遅刻など勤務上の大きな問題は確認されていなかったという。
逮捕された9月28日は、約半年間の初任教育を終える卒業式の前日だった。
卒業式は欠席 29日付で「卒業扱い」
長崎県消防学校では29日、初任科の卒業式が行われた。
田峰容疑者は逮捕・勾留されていたため出席しなかったが、学校側によると、卒業に必要な要件を満たしていたことから29日付で卒業扱いとなった。
消防学校では、記録が残る範囲で在学中の学生が逮捕されたケースは初めてとされる。
学校側は、ほかの学生にも今回の事案について説明したという。
長崎市消防局「本人と面会できていない」
長崎市消防局は29日の会見で、田峰容疑者が勾留されているため、本人との面会や直接の事情聴取ができていないと説明した。
消防局が逮捕を把握したのは、警察からの直接連絡ではなく、消防学校からの情報だったという。
その後、消防署側が大村署から一定の事情を確認したとしている。
狩野徳智消防局長は、市民の生命や身体、財産を守る立場にある職員が逮捕されたことについて謝罪し、卒業直前の逮捕を重く受け止めているとの認識を示した。
処分は事実関係を確認して判断
長崎市消防局は、田峰容疑者に対する服務上・懲戒上の処分について、現時点では具体的な内容を明らかにしていない。
本人から直接事情を聴けていないため、今後、捜査状況や本人への聞き取りなどを踏まえて事実関係を確認し、市の基準に基づいて対応するとしている。
消防学校で卒業扱いとなったことと、長崎市職員として今後どのような処分を受けるかは別の手続きとなる。
編集部まとめ
長崎市消防局の21歳消防士が、友人男性に丸刈りを迫り、現金を要求したとして、強要と恐喝未遂の疑いで逮捕・送検された。
逮捕は長崎県消防学校の卒業式前日だった。本人は式を欠席したものの、卒業要件を満たしていたため29日付で卒業扱いとなった。
長崎市消防局は、田峰容疑者が勾留中で本人から直接事情を聴けていないとしており、事実関係を確認したうえで今後の処分を判断する。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
この記事は2026年9月30日時点で確認された長崎県警、長崎市消防局、長崎県消防学校に関する公開報道をもとに構成しています。
田峰颯大容疑者は強要・恐喝未遂の疑いで逮捕・送検された段階であり、有罪が確定したものではありません。
消防学校で29日付の卒業扱いとなったことと、長崎市消防局による今後の懲戒・服務上の判断は区別しています。
長崎市消防局は、勾留中のため田峰容疑者本人への直接の事情聴取はできていないと説明しています。

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