静岡県牧之原市の市立榛原中学校で、不同意わいせつ容疑で逮捕されたスイミングスクールのコーチが、学校の水泳授業を計4回担当していたことが分かった。
牧之原市は2026年度から、将来の義務教育学校における水泳指導を見据え、榛原中学校で水泳授業の民間委託を試行していた。
市が2026年2月に公表した施政方針にも、この取り組みが市の事業として明記されている。
逮捕されたコーチが中学校の水泳授業を担当
報道によると、逮捕されたのはスイミングスクールの44歳のコーチ。
男は2025年6月、勤務するスイミングスクールで指導していた小学生の女子児童に対し、わいせつな行為をした疑いが持たれている。
2026年9月28日、不同意わいせつの疑いで逮捕された。
一方、牧之原市教育委員会によると、榛原中学校では2026年度から水泳授業を民間事業者に委託しており、逮捕されたコーチも学校の水泳授業を担当していた。
担当したのは7月6日から9月25日までの間の計4回だったという。
今回の逮捕容疑は、榛原中学校での水泳授業中の行為を対象としたものではない。
報道では、現時点で同校の生徒や保護者から、今回のコーチによるわいせつ被害の相談は寄せられていないとされている。
市は今年度から「試行的に水泳授業の民間委託」
今回注目されるのが、榛原中学校で水泳授業の民間委託が始まった経緯だ。
牧之原市が2026年2月20日に公表した「令和8年度施政方針」には、学校教育について次のように記載されている。
「義務教育学校における効果的な水泳指導の実施を見据え、榛原中学校において試行的に水泳授業の民間委託を実施いたします」
つまり榛原中学校での民間委託は、将来的な義務教育学校での水泳指導を見据え、市が2026年度から試行する施策として位置付けられていた。
その試行事業で、今回逮捕されたコーチが実際に学校の水泳授業を担当していたことになる。
民間委託で指導員をどう確認していたのか
今回の事案では、逮捕容疑そのものとは別に、学校教育を民間事業者へ委託する際の安全管理も検証すべきポイントとなる。
市や学校側が委託契約を結ぶ際、実際に児童生徒を指導するコーチについて、どのような資格や要件を設定していたのか。
また、指導員の選定をどこまで委託事業者側に委ね、市教委や学校側がどの範囲まで確認する仕組みだったのかも焦点となる。
現段階で、逮捕されたコーチが榛原中学校で生徒にわいせつ行為をした事実が確認されたわけではない。
その点と、行政側の委託・安全管理体制の検証は分けて考える必要がある。
市教委が保護者説明会へ
市教育委員会は、榛原中学校の保護者を対象とした説明会を10月6日に開催する予定。
報道によると、市側は10月4日、同校の生徒の保護者499人にメールで説明会開催を知らせた。
説明会では、逮捕されたコーチが学校の授業を担当していた経緯や、市教委が事実を把握した時期、民間委託における安全管理体制などについて、どこまで説明されるのかが注目される。
週刊TAKAPIでは、牧之原市が2026年度から試行している水泳授業の民間委託について、契約内容や指導員の確認体制などを引き続き確認する。

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。
この記事のコメント投稿は締め切られています。