新潟県上越市の私立上越高校で、生徒寮に住む男子生徒らがSNS上で女性になりすまし、やり取りした男性から金銭をだまし取っていたとされる問題で、関与した生徒が11人に上り、一部では800円から10万円を超える金銭のやり取りがあったことが新たに分かった。
上越高校は10月5日、寮生による金銭をだまし取る行為などがあったことを保護者に通知。学校側は警察に加え、新潟県にも報告している。
同校では今年7月以降、寮生21人による飲酒や喫煙も確認されている。SNSで女性になりすました11人と、飲酒・喫煙に関与した21人について、双方に重複する生徒がいるかどうかは明らかになっておらず、実人数を単純に32人とすることはできない。
男子生徒ら11人がSNSで「女性」になりすまし
関係者によると、上越高校の生徒寮に住む男子生徒ら11人が、SNS上で女性になりすましていた。
そのうち一部の生徒は、SNSでやり取りした男性から金銭をだまし取ったとされている。
今回新たに具体化した金額は800円から10万円超。
ただし、11人全員が金銭を受け取ったということではなく、金銭をだまし取ったとされているのは「一部の生徒」とされる。
それぞれの生徒が何人とやり取りしていたのか、被害を申告している男性が何人いるのか、被害総額がいくらになるのかについては、現時点で明らかになっていない。
学校は10月5日に保護者へ通知
上越高校は10月5日、今回の問題について保護者へ通知した。
学校側は、寮生による金銭をだまし取る行為などが確認されたとして説明している。
さらに、SNS上での一連の行為について警察と新潟県に報告した。
前回までに、学校が警察へ連絡していることは明らかになっていたが、今回、新潟県にも報告していたことや、保護者への通知時期が10月5日だったことがより具体的になった。
警察への報告=刑事処分ではない
一方、学校が警察へ報告したことと、刑事事件として立件されたことは分けて考える必要がある。
現時点で確認できているのは、学校側が警察に一連の行為を報告しているという段階だ。
個々の生徒について、
- 被害届が提出されているのか
- 警察が正式に事件として捜査しているのか
- 書類送検された生徒がいるのか
- 家庭裁判所への送致などが行われているのか
といった刑事・少年事件上の手続きについては明らかになっていない。
このため、現段階で関与した生徒全員について刑事上の「詐欺」が成立したと断定することはできない。
学校側が保護者への説明で「詐欺行為」などと表現している一方、報道上は**「金銭をだまし取ったとされる」「詐欺行為とされる」**という段階を区別する必要がある。
飲酒・喫煙は寮生21人 海岸や寮内でも
上越高校ではSNSを巡る問題とは別に、今年7月以降、寮に住む生徒21人による飲酒や喫煙も確認されている。
飲酒・喫煙は寮内だけではなく、休日に海岸でバーベキューをした際などにも行われていたとされる。
学校は関与した生徒について、自宅謹慎などの指導を行っている。
ただし、SNSの女性なりすましに関与した11人と、飲酒・喫煙に関与した21人について、重複の有無は明らかになっていない。
数字だけを足せば32となるが、「32人の別々の生徒が関与した」と断定できる情報は現時点ではない。
寮はサッカー部員が多く利用
問題となっている生徒寮は、県外などから進学したサッカー部の生徒が多く利用しているとされる。
一方、SNSで女性になりすました11人や、飲酒・喫煙に関与した21人全員がサッカー部員だったのかは明らかになっていない。
したがって、今回の一連の問題を「サッカー部全体の問題」と位置付けることはできない。
寮の利用状況と、生徒個人の所属については切り分ける必要がある。
「学校内の対応を優先」具体的内容は明らかにせず
上越高校は取材に対し、現在は学校内での対応を優先しているとして、個別の事実関係について詳細な説明を控えている。
今回の問題では、多数の未成年の生徒が関係している。
そのため、生徒の特定につながる情報について慎重な対応が必要になる一方、学校には、寮の管理体制やSNS利用への指導、飲酒・喫煙を把握するまでの経緯について説明が求められる。
特に確認が必要なのは、
- SNSでの女性なりすましを学校が最初に把握した時期
- 11人の関与をどのように確認したのか
- 金銭を受け取ったとされる生徒の人数
- 被害を申告している相手の人数
- 警察への報告時期
- 新潟県への報告内容
- 寮内でのSNS利用や生活指導の管理体制
- 飲酒・喫煙が7月以降続いていた中で学校がいつ把握したのか
などだ。
前回報道から「11人」「800円〜10万円超」「県への報告」が具体化
週刊TAKAPIではこれまで、上越高校の寮生を中心にSNSで女性になりすます行為があり、一部の生徒が金銭をだまし取ったとされる問題と、寮生による飲酒・喫煙について報じてきた。
今回の続報では、SNS上のなりすましに関与した生徒が11人、金銭は800円から10万円超だったことに加え、学校が10月5日に保護者へ通知し、警察だけでなく新潟県にも報告していたことが具体化した。
一方で、被害者数や被害総額、刑事手続きの状況など、依然として明らかになっていない部分も多い。
編集部まとめ
上越高校の生徒寮を巡る問題は、飲酒・喫煙だけではなく、SNSで女性になりすました男子生徒ら11人のうち一部が、男性から800円から10万円を超える金銭をだまし取ったとされる事案へ広がっている。
学校は10月5日に保護者へ通知し、警察と新潟県にも報告した。
一方、金銭を受け取った生徒の正確な人数、被害を申告している相手の人数、被害総額、警察による捜査や少年事件としての手続きがどこまで進んでいるのかは確認できていない。
また、SNS問題の11人と飲酒・喫煙の21人に重複があるかも明らかになっていないため、実人数については慎重な扱いが必要だ。
週刊TAKAPIでは、学校の把握時期や寮の管理体制、警察・県への報告内容、今後の学校側の対応について引き続き確認する。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事は、上越高校の生徒寮を巡るSNS上の女性なりすましによる金銭授受と、寮生による飲酒・喫煙について、10月10日までに新たに明らかになった内容を反映した続報です。
SNS上の女性なりすましには男子生徒ら11人が関与したとされていますが、11人全員が金銭を受け取ったとは確認されていません。
また、SNS問題に関与した11人と、飲酒・喫煙に関与した21人の重複関係は明らかになっておらず、実人数を32人と断定していません。
警察への報告は確認されていますが、逮捕、書類送検、家庭裁判所送致など具体的な刑事・少年事件手続きについては現時点で確認できていません。
未成年者が関係する事案のため、個人の特定につながる情報は掲載していません。
📩 情報提供・掲載内容の削除依頼はこちら
https://108takapi.jp/tip-off/
独立メディアだからこそできる、忖度しない報道を。

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。