埼玉県八潮市で13日夜、路上で下半身を露出した男の目撃情報が寄せられ、県警が注意を呼びかけた。八潮市では前日の12日にも別の露出事案が確認されている。
同様の情報は埼玉だけではない。10月に入り、愛知県では名古屋市、一宮市、豊橋市などで下半身露出に関する防犯情報が相次ぎ、静岡県浜松市では同じ日の約35分間に2件の露出事案が確認され、県警がそれぞれ防犯情報を配信している。
一方、警察庁の最新犯罪統計によると、2026年1~8月に全国で認知された公然わいせつは1522件。前年同期の1506件から16件、1.1%増えている。急増といえる水準ではないものの、全国で継続的に発生している。
八潮市では2日続けて露出事案
埼玉県警によると、10月13日午後10時40分ごろ、八潮市大字南川崎の路上で、下半身を露出した男を目撃したとの情報が寄せられた。
男は20~30歳くらい、身長約170センチ、中肉、黒髪で、白色半袖Tシャツと白色ハーフパンツ姿だったとされる。
八潮市では前日の12日午前11時30分ごろにも、八潮8丁目の路上で、女性が男から下半身を見せつけられたとの情報が寄せられている。
12日の男は13~18歳くらい、中肉で、黒色の自転車を使用していたとされ、13日の目撃情報とは特徴が異なる。現時点で2件を同一人物による行為とする情報はない。
愛知でも名古屋・一宮・豊橋で相次ぐ
愛知県警や自治体が10月に配信した防犯情報を確認すると、県内各地で露出事案が確認できる。
10月1日午後10時ごろ、名古屋市緑区曽根3丁目では、自転車に乗った男が下半身を露出したとの情報が寄せられた。
5日午後11時14分ごろには名古屋市昭和区御器所4丁目で、20代くらいの男が下半身を露出。6日午後4時40分ごろには豊橋市向山町で、50~60代とみられる男が下半身を露出していたとの情報が配信された。
12日午後9時ごろには、一宮市三条で散歩中の女性に30~40歳くらいの男が下半身を露出。13日午後2時ごろには、名古屋市千種区赤坂3丁目でも、男がズボンのチャックを下げ、陰部を露出したとの情報が配信されている。
いずれも個別に配信された防犯情報で、これらを同一人物による連続事案とする情報は確認されていない。
静岡・浜松では同じ日に約35分間隔で2件
静岡県浜松市では10月6日、短い時間の間に2件の露出事案が確認されている。
午後6時50分ごろ、浜松市中央区安間町の道路上で、自転車で走行していた女子高校生に対し、男が下半身を露出した。
その約35分後の午後7時25分ごろには、同じ中央区の頭陀寺町で、自転車に乗っていた女性に男が下半身を露出したとの情報が寄せられた。
公表された男の特徴には違いがあり、県警はそれぞれ別の防犯情報として配信している。現段階で同一人物による行為とする情報はない。
静岡県、子ども対象の「わいせつ」情報137件
静岡県警は、2026年1月から8月までに県内で警察へ通報された18歳以下を対象とする不審者情報784件を分析している。
行為別では「わいせつ」が137件。「わいせつ」には、痴漢、性器の露出、卑わいな言動などが含まれている。
対象となった子どもは小学生365件、中学生180件、高校生196件などで、道路上での事案は557件だった。
ただし、この137件をそのまま「公然わいせつ137件」と読み替えることはできない。県警の「わいせつ」は露出だけではなく、痴漢や卑わいな言動なども含む不審者情報の分類だからだ。
全国の公然わいせつ、1~8月1522件 前年同期比1.1%増
警察庁の2026年1~8月犯罪統計では、公然わいせつの認知件数は全国で1522件だった。
前年同期は1506件で、16件増、増加率は1.1%となっている。数字上は前年をわずかに上回るが、「全国で急増している」と表現できる規模ではない。
2025年通年では2258件で、2024年の2255件から3件、0.1%増だった。こちらもほぼ横ばいとなっている。
直近の埼玉、愛知、静岡で防犯情報が続いていることは確認できる一方、全国統計から「今年になって公然わいせつが急激に増えた」とまではいえない。
「不審者情報」と「公然わいせつ認知件数」は別
今回の検証で区別する必要があるのが、警察や自治体から配信される「不審者情報」と、警察庁が集計する「公然わいせつ認知件数」だ。
下半身を露出した人物を見たという防犯情報は、目撃や通報をもとに早期の注意喚起として配信される場合がある。
一方、公然わいせつの認知件数は、警察が犯罪として認知した事件を統計に計上したものとなる。
このため、各地域の不審者情報を単純に合計し、警察庁の犯罪統計と同じ数字として扱うことはできない。
確認できるのは、埼玉、愛知、静岡を含む複数地域で、10月に入ってからも下半身露出に関する防犯情報が繰り返し配信されているという事実だ。
夜だけではない 昼間や夕方にも発生
今回確認した事案は、夜間だけに集中していない。
八潮市では午前11時30分ごろ、名古屋市千種区では午後2時ごろ、豊橋市向山町では午後4時40分ごろにも露出事案が確認されている。
今回確認した事例では、昼間、夕方、夜間のいずれにも発生している。
不審者を見たら接近せず110番
埼玉県警は、不審者に遭遇して危険を感じた場合、その場から逃げる、近くの人に助けを求める、防犯ブザーを使用する、大声を出すなどして身を守り、直ちに110番通報するよう呼びかけている。
愛知県警も、安全な場所へ避難した上で110番通報することや、防犯ブザーの携帯を呼びかけている。
静岡県警も、犯罪に遭遇した場合は安全を確保してすぐに110番するよう案内している。
不審者を見つけても自ら近づいたり、追いかけたりせず、安全を確保した上で警察へ通報することが重要となる。
編集部まとめ
埼玉県八潮市では10月12日と13日、2日続けて下半身露出に関する情報が寄せられた。
愛知県でも名古屋市、一宮市、豊橋市などで10月に複数の露出事案が確認され、静岡県浜松市では6日に約35分間隔で2件の情報が寄せられている。
警察庁の最新統計では、2026年1~8月の公然わいせつ認知件数は全国1522件。前年同期の1506件から16件、1.1%増えている。一方、2025年通年も前年比0.1%増で、全国的に急増している状況とはいえない。
地域の防犯情報と全国犯罪統計は集計方法が異なるため、単純な比較はできない。ただ、各地で露出行為に関する情報が繰り返し寄せられていることは確認できる。
不審者を目撃した場合は距離を取り、安全な場所へ移動した上で110番通報することが重要だ。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事は2026年10月14日時点で確認できる警察庁の犯罪統計、埼玉県警、愛知県警、静岡県警、自治体が配信した防犯情報を照合して構成しています。
警察庁の2026年1~8月犯罪統計は暫定値です。
警察・自治体が配信する不審者情報と、警察庁の公然わいせつ認知件数は集計基準が異なります。本記事では両者を区別しています。
また、複数地域で確認された事案について、警察が関連性を明らかにしていないものを同一人物による連続行為とは扱っていません。
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