日本学生野球協会は15日、都内で審査室会議を開き、高校野球部に関する12件の処分を決めた。処分理由には、部員への暴言、体罰、不適切指導、危険行為、報告義務違反などが含まれている。
目立ったのは、指導者による強い言葉や身体的な行為が問題視された事案だ。兵庫・市姫路の部長(34)は、部活動中に部員へ「死ね」と発言したとして、暴言と報告義務違反により、3月19日から3カ月の謹慎処分となった。
複数報道によると、発言は練習態度をめぐる場面で出たとされ、「ヘラヘラしている、死ね」といった趣旨の言葉だったとされる。協会は、部内での暴言に加え、報告が適切に行われていなかった点も処分理由とした。
長野・東京都市大塩尻の部長(47)は、打撃練習中の部員に対し、「そんな態度では大学へなかなか行けないよ」「やめて他の学校へ行くか」「俺の視界から消えろ」などと発言したとして、不適切指導、暴言、報告義務違反により、3月9日から3カ月の謹慎処分を受けた。
同校をめぐっては、「あいさつに気持ちがこもっていない」といった趣旨の発言もあったとされ、部員への言葉のかけ方や指導の範囲が改めて問われる形となった。
大分・柳ケ浦の副部長(26)は、朝練習に遅れてきた部員があいさつをしなかったとして、額に頭突きをしたとされる。部内での不適切指導と体罰により、4月7日から2カ月の謹慎処分となった。
この事案では、部員に対して無視するような対応をしたうえで、顔を近づけて頭突きしたとされる。部員にけがはなかったとされるが、保護者からの連絡をきっかけに発覚した。
このほか、愛知・星城の監督は、選手の胸ぐらをつかむなどしたとして、体罰と報告義務違反により2カ月の謹慎処分となった。群馬・常磐の部長は、練習中にミスをした部員に「バカ」と複数回発言し、容姿に関わる発言もあったとして、暴言と報告義務違反により6カ月の謹慎処分を受けた。
福島工業高専の監督は、ノック中に部員が動けない状態になるまで強い打球を打ち続けたとして、不適切発言、危険行為、報告義務違反により6カ月の謹慎処分となった。
今回の12件のうち4件は非公表とされている。非公表事案には、責任教諭の除名や盗撮関連とされる処分も含まれている。
高校野球の現場では、暴言や体罰だけでなく、問題を把握した後の報告遅れも処分対象となる。部員本人、保護者、学校関係者からの相談やアンケートを通じて発覚するケースもあり、学校側の初動対応が問われる場面は少なくない。
協会は、指導者に対し、選手の人権を尊重した指導と、事案を把握した際の速やかな報告を求めている。高校野球の信頼を保つうえでも、現場の指導と報告体制の見直しが課題となる。
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編集部まとめ
日本学生野球協会は、高校野球部に関する12件の処分を決めた。市姫路、東京都市大塩尻、柳ケ浦などでは、暴言、体罰、不適切指導、報告義務違反が処分理由となった。高校野球の現場では、指導内容だけでなく、問題を把握した後の報告体制も問われている。
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