“ベッドで踊っただけ”では済まなかった 「10テイク」情報と謝罪動画で燃え続けたインフルエンサー炎上

2026年5月下旬、宿泊施設のベッド上で撮影された動画をめぐり、SNSで大きな反発が起きた。

動画を投稿したのは、広島在住のインフルエンサー・高島りか氏。内容は、インドネシアの伝統的なボートレース「パチュ・ジャルール」で踊る少年の動きをもとにした、いわゆる「ボート少年ミーム」を再現したものだった。

動画では、サカナクションの楽曲「夜の踊り子」に合わせ、女性3人がグランピング施設とみられる客室内のベッド上で踊り、飛び跳ねていた。ベッドが大きく揺れる場面や、高く跳ねて着地する場面もあり、投稿後は「宿泊施設の備品を遊び道具のように扱っている」「次の宿泊客や清掃スタッフへの配慮がない」といった声が相次いだ。

撮影時に複数回の撮り直しがあったとの情報も出回った。確認には慎重さが必要だが、SNS上では「その場の悪ふざけ」ではなく、見せるために撮った動画だという受け止めが広がり、反発を強める一因になった。

動画はその後、削除されたとみられる。高島氏は26日までに自身のSNSで謝罪動画を公開し、宿泊施設のベッド上で跳ねる動画を投稿したことについて謝罪した。あわせて、想像以上の反響で眠れない日が続いたこと、食事が喉を通らないこと、SNSを開くのが怖くなったことなども明かした。

ただ、謝罪後も火種は残った。SNSでは「まず施設への謝罪や補償について説明すべきではないか」「本人のつらさより、迷惑をかけた相手への対応を先に示すべきではないか」といった意見が出た。謝罪の意思は示されたものの、本人の心境説明が目立ったことで、受け止め方が分かれた形だ。

一方で、批判の過熱を疑問視する声もある。実業家の三崎優太氏は、ベッド上で飛び跳ねた行為はマナーとして良くないとしながらも、無関係の人まで一斉に責め続ける状況に疑問を示した。

この発言をきっかけに、SNSでは「確かに責めすぎではないか」「マナー違反は指摘されて当然」「投稿した以上、反応が出るのは仕方ない」など、意見が割れている。

今回の出発点は、宿泊施設でのマナーだ。ベッドは私物ではなく、次の宿泊客や清掃スタッフが関わる備品である。流行のミームを再現する目的だったとしても、施設内の設備を大きく揺らす行為は、軽率だったと受け止められても避けられない。

同時に、SNS上の批判にも線引きが必要になる。行為を指摘することと、本人を責め続けることは同じではない。マナー違反への批判は必要でも、本人や家族の生活にまで強い言葉が向かえば、別の問題を生む。

謝罪対応にも課題が残った。炎上直後は、本人の心境よりも、迷惑をかけた相手への対応が見られやすい。今回であれば、施設側へ直接謝罪したのか、備品に影響がなかったのか、必要な補償を行うのか。その点が明確に示されていれば、謝罪後の反応は変わった可能性がある。

インフルエンサーにとって、投稿は日常の延長にある。しかし、宿泊施設、飲食店、公共空間など、他者が使う場所で撮影する場合、動画の面白さより先に場所への配慮が求められる。フォロワーを持つ発信者の行動は、本人が思う以上に広く見られる。

高島氏に求められるのは、施設側への対応を明確にし、同じ行動を繰り返さないことを行動で示すことだ。SNS利用者側にも、注意や批判と、個人を追い込み続ける行為を分ける冷静さが求められる。

ベッド上の動画投稿から始まった騒動は、宿泊マナー、謝罪の順番、インフルエンサーの投稿責任、そしてSNS批判の線引きを考えさせる出来事となった。

発信する側は「撮っていい場所か」を考える。見る側は「どこまで責めるべきか」を考える。今回の炎上は、その両方を問う事例として残りそうだ。


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編集部まとめ

宿泊施設のベッド上で撮影された「ボート少年ミーム」再現動画をめぐり、インフルエンサーの高島りか氏に批判が集まった。サカナクション「夜の踊り子」に合わせてベッド上で飛び跳ねる内容が、宿泊マナーへの配慮を欠く行為だと受け止められたためだ。

謝罪後も、施設側への具体的な対応説明が見えにくい点や、本人の心境を語った内容をめぐって反発が残った。一方で、三崎優太氏の発言をきっかけに、マナー違反を全国規模で責め続けるSNSのあり方にも疑問が出ている。

Q. なぜベッド飛び跳ね動画は批判されたのですか。
A. グランピング施設とみられる客室内のベッド上で、流行中のボート少年ミームを再現しながら飛び跳ねる内容だったため、備品の扱いや次の宿泊客、清掃スタッフへの配慮を欠く行動だと受け止められました。

Q. ボート少年ミームとは何ですか。
A. インドネシアの伝統的なボートレース「パチュ・ジャルール」で踊る少年の動きがSNSで広がったものです。今回の動画では、そのミームを宿泊施設のベッド上で再現したことが批判につながりました。

Q. 謝罪後も批判が続いた理由は何ですか。
A. 施設側への具体的な謝罪や補償の説明が見えにくい一方で、本人の心境説明が目立ったため、SNS上で反発が残りました。

Q. 三崎優太氏は何を問題視したのですか。
A. マナー違反はあるとしつつ、無関係の人までが一斉に批判を続けるSNS上の状況に疑問を示しました。

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