兵庫県豊岡市教育委員会は19日、市立学校1校で、令和7年度に学校給食費や教材費の不適切な会計処理が行われていたと発表した。
未徴収や過徴収、不必要な出金などが確認され、総額は24万円分に上るという。
市教委は、原因について「担当する事務職員と学校管理者の怠慢」と説明。関係する保護者らに説明と謝罪を行い、未徴収分の回収や過徴収分の返金などはすでに済ませたとしている。
給食費で未徴収・過徴収・未納付
豊岡市教委によると、市立学校に勤務していた事務職員は、令和7年度の1年間にわたり、学校給食費や教材費の会計処理を適切に行っていなかった。
給食費では、口座振込に対応していない分について、11万2000円分の未徴収と、1万7000円分の過徴収が確認された。
さらに、徴収済みの4万8000円を学校の口座に入金していたにもかかわらず、市立学校給食センターに納付していなかったという。
また、学校の口座から5万8000円を正当な理由なく出金していたことも明らかになった。
教材費でも未徴収と過徴収
不適切な会計処理は給食費だけではなかった。
教材費についても、2000円の未徴収と2000円の過徴収が確認された。
金額としては大きくないものの、学校が保護者から預かる費用である以上、会計処理には正確性と透明性が求められる。
学校徴収金は、給食費や教材費など、家庭から直接集める性質の費用も多い。だからこそ、担当者任せにせず、複数人で確認する仕組みが必要になる。
市教委「信頼を損なう行為」と謝罪
豊岡市教育委員会は、今回の不適切処理について「信頼を損なう行為で心よりお詫びする。再発防止に努めたい」としている。
市教委は、関係する保護者らに説明と謝罪を行い、未徴収分の回収や過徴収分の返金などの対応を終えたという。
一方で、今回の問題は単なる事務ミスでは済まされない。
1年間にわたって未徴収、過徴収、未納付、不必要な出金が重なっていた点を踏まえると、担当職員個人の処理だけでなく、学校管理者による確認体制が十分だったのかが問われる。
問われる学校会計のチェック体制
学校の会計処理では、担当職員が実務を担う一方で、学校管理者が内容を確認し、不自然な入出金や未処理がないかを把握する必要がある。
今回、市教委が「事務職員と学校管理者の怠慢」と説明していることからも、問題は個人の入力ミスや単発の処理漏れにとどまらない。
学校口座への入金後に給食センターへ納付されていなかった点や、正当な理由のない出金があった点は、内部チェックが機能していれば早期に把握できた可能性がある。
保護者から集めた費用を扱う以上、学校には「後で返金すればよい」では済まない管理責任がある。
今後の焦点
今後の焦点は、豊岡市教委がどのような再発防止策を示すかだ。
学校徴収金の管理を担当者1人に任せるのではなく、複数人で確認する体制を整えるのか。
学校管理者が定期的に口座残高や納付状況を確認する仕組みを導入するのか。
保護者への説明をどこまで継続するのか。
今回の問題は、総額24万円という金額以上に、学校会計への信頼を揺るがす事案といえる。
本記事は、豊岡市教育委員会の発表および報道内容をもとに構成しています。今後、市教委や学校側から追加説明や再発防止策が示された場合、追記・更新します。
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